フィクションです。
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小学3年生のときの
担任のY先生は
叩く先生でした。
忘れものをしたら
名前の数だけ
げんこつで
頭を叩かれる。
宿題を忘れたら
名前の数だけ
げんこつで
頭を叩かれる。
女性の先生でしたが
このげんこつが痛い。
「先生の手も
痛いんだよ!!」と
毎回おっしゃってました。
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「名前の数だけ」
というルールが
8歳の私には
納得できなかった。
ほかにも納得を
しちゃいけない
ルールだらけだけど。
私は名前が5文字で
叩かれるときは5回。
たとえば名前が
「こいずみじゅんいちろう」
だとしたら
叩かれる数が
11回になる。
おかしくない?
不公平すぎない?
私の場合の軽く
2倍を越えていくよ?
その不公平感について
先生に抗議したところ
ちゃんとその分でも
5回叩かれました。
口ごたえの罪(笑)
↑こういうところも
納得できなかった。
当時の私はそれが
正当な主張だと
信じていたし
私は5回で済むけど
名前で回数が違うの
どうやっても変よ?と
毎日毎日
納得いかなかった。
それがたとえば
宿題忘れは5回とか
忘れものは3回とか
全員共通であれば
まだ意味がわかる。
というかげんこつで
叩かれたからと言って
忘れるときは忘れるし
宿題やらない子は
やらないと思う。
げんこつでなんとか
なる問題ならば
はじめからほとんど
なんとかなっていると
思えてならない。
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Y先生のおかげで
げんこつで真上から
頭を叩かれると
これくらいの痛みを
感じるのだと
知ることができました。
そしてY先生は
保護者の前では
まったく別の声で
別の話しかたを
される先生でした。
そういったことも
学ばせて頂きました。
感謝しています。
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フィクションです。