長い間白く丸い蕾の状態だった空木(ウツギ)が開花しだしました。

今、裏山はどこもかしこもこの花が咲いています。

ウツギは何種類かありこれはマルバウツギ(丸葉空木)、葉っぱが確かに丸いです。

 

似た花でやや小さい花もありました。ただ小ぶりなだけかと思ったら葉っぱの形が完全に異なりギザギザです。これはコゴメウツギ(小米空木)と言うらしいです。

いままで知らなかったのでなんの区別をしていませんでした。隣り合って両者が咲いていたので、おや何か違うぞと気が付いた次第です。

ただ俳句で区別をしようとすると、それだけでプラス三文字・・・・それを回収するだけの技量は私にはありません。すべて空木で通しました。笑

 

ウツギの花は卯の花と言うことも歳時記で知りました。私は恥ずかしながら今まで別の花を卯の花だと思っていました。なにせこの花はほとんど匂いません。

「卯の花の匂う垣根に~~~」という歌は小学校の頃から歌っていたので匂うものだとばかり思ていましたが、これは匂いたつように咲くという意味で本当に香る、匂うということではないらしいのです。

歳時記には「卯の花腐し(くさし)」という季語がありますが、これも良く見れば臭い(くさい)ではなく腐しで、匂うではなく腐るという表現なので、梅雨時にうっとおしい雨が卯の花を腐らせるように降ることを指す季語なのでそうですね。歳時記ももう少しきちんと読まねばならないと感じた次第です。

 

花の影が葉っぱにくっきりと映っていたのでそこをパチリ・・・・・

 

花虻が花から花へと飛び移っていました。

 

横から見ると蕊が見事に見えます。

 

そうそう、何故、空木(ウツギ)と呼ぶのかと言うと枝が空洞だからでそうです。

手折って確認しようかどうしようか悩んでいたら、ちょうど折れた枝を見つけました。ラッキー~~~本当だ~~~空洞です。空木だ~~~。

昔の人は上手い名前を考えたものです。

 

そうそう花が咲いている横で、昨年の果実が枯れてまだ残っていました。種は飛んで行ってしまったようです。楽しい形をしていますよね。

なんだかんだ卯の花で楽しめました。たかが卯の花されど卯の花・・・・・。