田所あずさ「It’s my CUE.」 | 中川ですよのブログ

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こいつ、自分から咥えだしましたよwwwwwwwwwwwwww




1.Come on, A-Z!! (before the CUE)
2.It's my CUE
3.Fighter's high
4.spit out
5.君との約束を数えよう
6.孤毒ディストレス
7.夜はいつか朝になる
8.世界が終わったあとの夜
9.ALERT from THE END
10.アンソリティア
11.英雄なんていない
12.DREAM LINE (CUE mix)
13.Straight Forward
14.Boom! Boom!
15.純真Always

お気に入り曲 赤

レート ☆☆☆☆☆



某ブログにて紹介されていた、GLORIOR BELLIの「Sundown」を聞きました。このバンドはこれで聴くのは初めてだったのですが、スピード感のあるメロディアスなブラックメタルといった感じ。ブログにも書かれていましたが、上品なトモレロと抒情的なメロディーがほんま素晴らしかったです。こういったジャンルは凄く好きなので早速ディスクユニオンりました。視聴リンク


さて、本日は田所あずさの2ndアルバム「It’s my CUE.」についてレビューしていきたいと思います。



彼女がこのアルバムを出すまでの経緯を軽く紹介しておくと


2014年7月に、1stアルバムでデビュー。


その後、三枚のシングルを発売。

1枚目のシングルは、1stアルバム発売の翌年の2015年4月に発売。

2枚目を同年9月に。

3枚目は今年の2月に発売という感じです。

その三枚のシングルを含んだ2ndアルバムを発売←いまここ

という感じで良いペースで発売してます。



さて、気になる1stアルバムはどうであったのかと言うと、言い方が非常に悪いかもしれませんが「記憶に残らないアルバム」でした。

ずば抜けていい曲が何曲かあるというより、そこそこの質の曲がまんべんなくあるような感じ。後半に数曲シリアス系の曲、残りは明るめのポップな曲。僕が聞いている限りではちょっと胃もたれしそうな感じ。
例えるなら、安めの食べ放題のお店って感じ。イオンとかで家族連れで行くようなところ。



というわけで、1stアルバムはもちろん聞いていたけど、紹介するまでもなく・・・という感じでした。


で、その音楽性が1stシングルでは変化します。
ポップな感じで攻めてくると思いきや、ストリングスとロックなアレンジの効いた、さわやか系アップテンポナンバー。まさに王道を征くアニソンという感じ。メロディーは非常に美しく、期待感が高まります。


そして、このアーティストの転機となったのが2ndシングル。
某ラジオ番組で、このシングルを紹介するときに、

「私はロックが好きなんです。やっと好きな音楽をやらせてもらえた。」



という旨の発言してたんですね。


ロック好きな僕は、すごく応援したくなった。これからも、彼女も、そして僕も大好きなロックなアニソンを歌えるように、応援してあげなくちゃ!とまで思った。



この2ndシングルですが、表題曲は言うまでもなくロックなナンバーで良いわけなんですが。特筆するべきは、CWの楽曲。
その界隈ではブイブイ言わせていた堀江晶太さんの作編曲、田所あずさ作詞によるその曲は非常に胸を打たれた。そして、非常に相性が良いなと思ったわけです。


続く3rdシングルでは、その堀江晶太さんによる曲でタイアップを取るという物語性を含んだような展開に。
そのCWも名曲を作りまくってるエレメンツの中山真斗に、EDM界隈では有名どころの睦月周平さんと豪華すぎる布陣。








その三枚のシングルを含んだアルバムなんて、当たり以外あり得るわけないし、期待感も高まるってわけ。

そんなことしてたら、2ndアルバムの詳細も発表されました。




(http://www.lantis.jp/artist/tadokoroazusa/ より)

「これ(#3)はQ-MHzで、ああ、こっちは高田暁ですね。間違いない。なんだこれは・・・。たまげたなあ」




今見れる最高の布陣の一つだと思う。
USGの田淵や堀江晶太さん、Q-MHz、黒須に高田暁さん、エレメンツの中山真斗に菊田大介、俊龍などどこをとってもマジでヤバイ。
アニソンに多少詳しい人間からすれば、どっからこんなにかき集めてきたんだと震えあがること間違いない。欲を言えば、宮崎誠さんや、山口朗彦さんなんかも居たら最強だったわけなんだけど、まぁええわ。これだけでも十分すぎるほどの布陣。


これがどんな曲を作るのか、ワクワクが止まらない感じでした。


で、早速聴いてみた。
細かいことを言えば、#7と#14は要らなかったね。とか、バラード2曲続けてはしんどいね。とかあるんだけど、それも目を瞑れる位の出来。



現時点で、僕が最もリピートしているアルバムとなりました。



まず、音楽性が統一されていて非常に聴きやすい。
全編にわたって、シリアス系やコール&レスポンスの楽しいアップテンポなロックナンバー。また、王道を征くストリングスの効いたアニソンのようなナンバーまで揃っており、それが安心安定のクオリティーで存在していることがこのアルバムを強力なものにしています。

僕がいつも大事にしているアルバムの流れとか、この次の曲がこれだからこのアルバムは凄い!みたいなのは正直いって感じられない。けど、全部ロックだから統一感あってすごく聞きやすい。しかも、個々のクオリティーは一定以上ある。これがこのアルバムの大きな魅力の一つでしょう。

 で、こういった統一感のあるアルバムにありがちなのが、金太郎飴問題。アニソンではあまり起こりえない問題なんだけど、たまに同じ作曲者が殆どを手掛けている場合があって。今回は、それはない。15曲の中で、一番多い作曲者で4曲。4曲作っているとはいえ、非常に相性の良い作曲者だったから、このアルバムの核になっている。あとは、2曲づつだったり、1曲づつしか作ってない。だから、それぞれの味が楽しめるロックなアルバムに仕上がってます。

曲数ですが、なんと15曲。1曲目は2分の曲ですが、インストではなくしっかりとボーカルの入る短めの曲。それを抜いて、仮に14曲だとしても多すぎるくらいある。

先ほど、全曲ロックで~とは言ったが、実はちょっと路線が違うだろうという曲も混ざっている。それが、初めに述べた#7の温いバラード曲と、#14の1stアルバムに近しい雰囲気の曲です。音はそれっぽいけど、メロディーはそれとはまったく異なるもので。正直、入れなくてもよかったんじゃね?とも思えるレベルのもの。
ですので、個人的には実質12曲のアルバムだと思ってます。そうすると、ハズレは一曲もないし、相当なクオリティーの高さを誇る1枚になります。



先ほどからロックと、発言してますが、ロックなアルバムとか言っても、所詮はアニソンの中での相対的なロックでしょwwwwとか草を生やすロキノン厨もいるかもしれません。迫真空手部がAKYSに勝てないのと同じっしょwwwwwwとかいう人も居るかもしれませんからね。なので先に言っておきますと、結構しっかりとしたものをやっております。

例えば、#3の楽曲の中のドラミングはキレッキレで聴きごたえのあるロックですし、#9のギターのアレンジもかなりこだわりを感じます。
まぁ、アニソンなんて元々ロックなものが多いですので、それにこだわって作ったといえば、わかる人にはわかると思いますが。
歌メロはしっかりとアニソンやっていますが、アレンジそのものはしっかりロックしており、僕のようにメタルも普段聴くよ~なんていう層にはうってつけのアルバムと言えるでしょう。

さて、個々の楽曲のクオリティーが非常に高いといいましたが、特に素晴らしかったのが#3、#9、#11、#13です。

普通のレベルの声優のアルバムであれば、ベストトラックに選出したいくらいの曲がこのアルバムの中には大量にあるのですが、特に上記の曲たちが素晴らしかった。



#3は、新鋭のアニソン作曲チーム「Q-MHz」からの楽曲提供。ギターに9mmの人がいるらしいけど、ずば抜けてかっこいいのがドラミング。他がおまけみたいに感じるよ。ドラミングって、手数とか、テクニックとかそれ以前にキレが大事なんだって、はっきりわかんだね。Bメロのベースが日本のメタルコアバンドDeGraceのMellowed Enough for Downfallっぽくて楽しかったです。リズム隊をしっかり楽しむことのできる一曲かつ、もちろん歌メロも楽しめた一曲です。

#9はイントロのギターからゴッリゴリに聴かせる。なにせ、開始35秒までイントロなんだから。イントロのギターをたっぷりすぎるくらい聞いた後は、サビまでストレートに進行する。所々のギターアレンジが冴えわたってて非常に好きです。

#11はエレメンツ菊田さんによるロックなナンバー。サビ前の休符から畳みかけるように聴かせるサビメロがすごく好き。やはり、かっこいいリフをはじめとした、ギターアレンジが非常に上手だと思います。その他にも、二番のベーススラップや、聴きごたえのあるギターソロなど、完成度の高い一曲です。

#13は原点にして頂点。2ndシングルのCWでもありました。この曲を作曲している堀江晶太さんはアルバムの中で4曲を作曲しています。その中でも一番出来のいい作品は間違いなくコレ。コール&レスポンスを意識した楽曲など、別ベクトルで良い曲というのはありますが、完成度としては間違いないと思います。美しいメロディーとアレンジ。一度聴いただけで聞き入ってしまうキャッチーさ。ギターソロなんて、特別難しいことしてないのに、凄く美しい。彼女の一番の代表曲であることは間違いない一曲です。


今のところ、今年のTOP3には間違いなく食い込むレベルの良作。
是非とも聞いてみてくださいね~





終わり☆