petit milady「Calender Girl」 | 中川ですよのブログ

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こいつ、自分から咥えだしましたよwwwwwwwwwwwwww




01. 青春は食べ物です
02. 大好き。ありがとう。
03. rainy! rainy! rainy!
04. #彼氏いません
05. 向日葵の坂道
06. ハコネハコイリムスメ
07. はろうぃんあるばいたー
08. SNOW // SLASH
09. 聖シルヴェストルのテーブル
10. クジラの背中(Best Track!!)
11. チョコレイト・ブギウギ
12. 桜のドアを

レート ★★★★★

Harakiri for the Skyの「III: Trauma」聴きました。
このアーティストはこれで聴くのは初めてだったのですが、ポストブラックは割と好みのジャンルでして、非常に楽しめました。
メロディーの充実度は凄まじく、約10分ほどと長尺の楽曲でありつつも全くだれずに聴くことができました。緩急の付け所や、聴かせどころが個人的に凄く響きました。視聴リンク




さて、本日はpetit milady3枚目のアルバムであります「Calender Girl」についてレビューしたいと思います。

有名声優の竹達彩奈と淫夢声優のY.AOIの組んだ最強ユニットpetit milady通称プチミレ。


Y.AOIと竹達彩奈は知ってるよ。けど、ユニット組んでたんだ。てか、プチミレってなんぞや?と言う人もまだ多く居るかもしれません。

理由としては「ゆいかおり」や洲崎西の「あやあすか」のように、ユニット名に名前が入っているわけでもないし、アニソンのタイアップも少なからずあるものの、プチミレの人気曲はシングルやタイアップ曲というより、シングルのカップリングやアルバム曲。

故に、タイアップしか聴かない層はもちろんぱっとしてないし、タイアップすら聴かない層はもちろん知らない。
けど、裏を返せばアルバムの曲が非常に優秀だってこと。
なので、熱狂的なファンも多く居ますが中々手が伸びにくいアーティストではないかと思っております。



そういう僕は、凄くハマっているユニットの1つでして。なんなら、ゆいかおりより好きなまである。それ故に今作もかなり期待しておりました。

さて、これまでのアルバムをサラッと振り返ってみますと、
一枚目のアルバムは、シリアス調の楽曲を主体に据えつつ、とても楽しいコール&レスポンスや楽曲の中に台詞を交えたものなど、現在に至るまでのプチミレらしさを確立させたかなり強力なアルバムでした。

続く2枚目のアルバムは、1枚目のアルバムで見せていたようなシリアス調の楽曲を抑え、アップテンポナンバーを主体に据えた作品でした。とは言え、前作で見せていたようなシリアス調の楽曲もしっかりと用意しており、前作からのファンもきっちりと逃さないアルバムであったと思います。総評としてはライブでの盛り上がりを意識したアルバムであったと思います。よろしければこちらのレビューも併せてお読みください。



さて今作。
好きなユニットや声優は必ずタイアップ・シングルはチェックするようにしているのですが、今回はスルーしてました。何故ならアルバムはどうせ良いんだからアルバムまで待ってようという感じ。
アニメタイアップに、「パンでPeace」と「温泉幼精ハコネちゃん」のOPだかついたみたいだけど、あのアニメ見てなかったし…。なので、全曲聴くのは初めて。

今回のアルバム、非常に楽しいことしてます。


『このアルバムに収録されている楽曲には、あおいちゃんとあやなちゃんが住む仮想都市“プチパリ”でのタイアップが全曲についています。“プチパリ”の1年を感じる、まさに“カレンダーアルバム”。 にぎやかで楽しい曲やクールな疾走感のイメージ、そして新境地ともいえるミディアムテンポの曲まで1年間のいろんなシーンにぴったりの曲を収録。』

http://www.petitmilady.com/disco/disco32.html)より抜粋

そう、全曲にタイアップがついているという設定なんです。それも非常に凝っていて凄く面白い。
例えば、リードトラックの8月は「プチパリ教育庁 夏休み選定映画「ペル次郎の夏」主題歌」と適当じゃない。しっかりと作り込んである。これが12か月分あるんです。

そして、リードトラックのMVを見てみると






ひまわりの恰好をした二人がひまわりのホースで水を撒いたりするカオスな仕上がり。
なのに、曲は本当素晴らしい。それがプチミレです。



今回のアルバムに収録されている楽曲の音楽性としては、一枚目に見せていたようなシリアス系主体でもなければ、ライブを意識した楽曲を主体とした2枚目のアルバムのどちらにも偏っていない。どちらの楽曲もバランスよく配置してあるという印象だね。
バレンタインのある2月には「チョコレートウギウギ」、10月には「ハロウィンアルバイター」3月には桜や11月には雪など、コンセプトである一年間のイベントや季節の移り変わりを感じさせる。凄く楽しいね


このアルバムを一通り聴いて、まず驚くのが二曲目にバラードが配置してあるということ。

は?って感じだよね。
だって、普通アルバムは序盤に勢いのあるシングル→中盤にバラード→もっかい盛り上げて、〆にバラードってのがオーソドックスじゃない。
序盤からバラードって、なにか意図があるとしか思えない配置。
で、コンセプトの一年間のオリジナルタイアップが4月から始まっていることに注目したい。

ということで#2は5月になるわけだけど。
確かに5月は鬱々しい季節だからね、仕方ないね。







おい待てい(江戸っ子)肝心なところ見落としてんゾ。



確かに、学生や社会人にとっては、年度始めである4月が一年間の節目って感じもするけど、そうでない人も多い。無職のYouTuberや、定年のじいさん、定職に就かないフリーター、自営業。
一年間のスタートは1月ってのがスタンダードじゃないか?

と言うわけで、1月の#10からアルバムを聞くと、凄く自然な形?というか違和感なく#1へとつながる。一年間が巡り巡るように、何週でもできそうな流れなんだよね。

アルバムの流れとしてラストがバラードだと一つの作品という感じは出るけど、繰り返し聞くか?と言われればちょっと躊躇しちゃいますよね。それに対し、今作では何度も何度もアルバムをリピートしていく中で自分の好きな流れを見つけたり、お気に入りの曲を見つけたり、はたまた世界観に没頭したり。色んな楽しみ方のできるアルバムになってました。
そういうわけで、他のアルバムとはちょっと違った形で完成度を高めてきてる


アルバムの流れが良いのはわかった。肝心の曲はどうなんや?とお思いの方々。
安心して欲しい。楽曲のクオリティーに関しても過去最高レベル。
シリアス調な楽曲から爽やかなアップテンポナンバー、そしてあざと可愛い曲というプチミレ自身の持つ強みを全面に出し、そしてメロディーの充実度も非常に高い。
それに、今作はバンドサウンドに寄った楽曲が多いのでロックなのが好きな方々へも安心しておすすめできる。幅広く取り揃えてあるので、気に入る曲は一曲はあるはず。そこから、徐々にプチミレの世界に没頭していけるようなアルバムでした。



ほぼ全曲お気に入りだけど、特にお気に入りが#5と#6と#10。

#5は2ndアルバムの中でもシリアス系の楽曲であった「アップデートの坂道」の路線を正当に引き継いだ楽曲。PVの楽しさと確かな歌唱力に聞惚れる一曲です。

#6はシングルであり、タイアップのついた楽曲。コール&レスポンスの楽しい曲というのはプチミレの得意分野です。今作にも#3や#4など楽しい曲はあるのですが、ずば抜けて素晴らしい曲がこれ。曲の中に台詞があったりもする、プチミレらしさの凝縮された素晴らしい楽曲だと思います。

#10はシリアス調のロックなナンバー。心地のよいドラミングと、ギターのアレンジの冴えわたる爽やかなメロディーが何とも良い。サビのコール&レスポンスも楽しく、プチミレらしい一曲になってます。

1stとはまた違った名作です。
間違いなく今年のアルバムの中でも上位に食い込むでしょう。



おわり☆