南條愛乃「Nのハコ」 | 中川ですよのブログ

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こいつ、自分から咥えだしましたよwwwwwwwwwwwwww






01. きみからみたわたし
02. Oh my holiday!
03. NECOME
04. 灰色ノ街へ告グ
05. ゼロイチキセキ
06. Gerbera
07. ヒカリノ海
08. idc
09. ツナグワタシ
10. ヒトビトヒトル
11. Dear..
12. 0-未来-
13. 今日もいい天気だよ

レート ☆☆☆☆

Insomniumの最新作「winter's gate」聴きました。iTunesでは大体一曲250円なのに、一曲で2400円もするなんて、こりゃまたたまげたなぁと。関西クレーマーの気持ちがちょっとだけわかりました。

それに、40分も曲聴けるかいな!あほか!と思っていましたが、そこはInsomniumクオリティー。非常に質の高い作品です。このバンドらしいメロディーを織り交ぜつつ楽しく聞くことができました。
前作は、Valhallaさん加入による影響か、開放感のあるギターで一曲一曲の中にクッサクサの叙情メロディーによる感動のあったと思います。今作では、どちらかと言えば大人っぽいメロデスを奏でている印象。そして、アルバムとしての完成度を高めてきている感じです。聴いた後に、一つの映画を見終えたかのような充実感がありました。

お気に入りなのは、6分過ぎから始まる、Pt2にあたる部分。メロディーのクサさや、曲中盤のクリーンボーカルパートなどがしっかり効いていて、曲全体として非常に美しいです。

リンク先のあっきーさんもこちらレビューしておりますので併せてごらんくださいArt Music Satellite winters-gate-insomnium




さて、本日は南條愛乃さんの2ndアルバムであります、「Nのハコ」についてレビューしたいと思います。
前作から約一年ぶりの本作ですが、前作の作風はと言うと、ミディアムナンバーやシリアス系の聴かせるナンバーが主体となり、統一された世界観のあるアルバムとなっておりました。その出来映えはと言うと、昨年のベストアルバムTOP3に選んでしまうほどの良作でした。詳しくはこちらも併せてご覧ください。


さて、本作。

まずはタイトルから見てみよう。

Nのハコと言えば、皆さんは何を思い浮かべるでしょうか。

僕は、任天堂のロゴしか出てきませんでした。






皆さんは、何を思い浮かべるでしょうか。


参考までにですが、頭のいい人はこういうことを思い浮かべるみたいです







前作はシングルが三枚リリース後のアルバムであり、質の高いシングルから期待値も高く、クオリティーの高い作品であることを察することのできる状態でした。
しかし、本作はシングルが一枚しかリリースされておらず、しかもそのシングルリリース後から殆ど間を置かずの発売。
故に、アルバムの中身というのが全く想像出来ませんでした。順当に行けば、前作の延長線上なのでしょうが。



と言うわけで、期待に胸を膨らませつつ聴いてみた。



もしかしたら、前作を期待して聴いた人はちょっと肩透かしを食らうかも知らん。
少なくとも前作の作風の延長線上ではないです。

アルバムの音楽性は統一されていませんし、所々にアップテンポナンバーや少しロックなナンバー、妖艶さを感じるバラードなど、前作にはなかった音楽性もみることができます。

前作のコンセプトは、等身大の自分を描き出す作品だったのですが、今作のコンセプトは、他の人から見たジョルノ。前作のコンセプトとは異なっています。


Nのハコとは、南條さんの詰め合わせって意味合いみたいですね。


ジョルノって、どんな人?というのを、仲のいい人とかに歌詞書いてもらってアルバムつくりました!という感じらしい。


と言うわけで、歌詞を書く人によっては、ジョルノって元気いっぱいだけど、たまに落ち込むよーとか、ジョルノってこんな人だよ~みたいに色々あるわけですね。その歌詞に曲つけてるわけですから、そりゃ音楽性もばらけますわって話で。








そんなわけで、前述したように様々な音楽性が入り混じる作風になっているわけだと思います。

そういった2ndアルバムからの新しいジャンルの音楽を取り入れつつも、それを一定のジョルノクオリティーで仕上げてきています。流石はジョルノ、中々にすばらしい。

しかしながら、そういった新しい音楽性の曲というのは一定のクオリティーがあると言ったように、決して悪くはないんです。
ボーカル自体は非常に良いのですが、どうしても曲調というか、ジョルノとは色が合わないんじゃないか?と思うところもあるわけでして。それを感じた曲というのが、#2、#8、#9。そして、それらを作っている作曲家というのが共通しています。誰とは言いませんが。




前作と比べ、いい意味で言えばバライティー豊かになった今作ですが、個人的には前作のように引き込まれなかった。
やはり、欲を言えば前作みたいな曲が聴きたかった。
例えばそれは、今作にも見られたような、#4や#6のようなシリアス調やミティアムバラードの楽曲。個人的にそういった楽曲が好みではあるのだけど、前作でもそういった曲とバラード曲というのがすごく好印象だったために少し残念ではあります。








そんな中でも、特にお気に入りの曲というのが前述した#4と#6、それにバラードの#1と爽やかなアップナンバーの#12。

#1はアルバムのコンセプト「きみからみたわたし」というそのままのタイトル。しっとりとしたバラードで、歌詞でコンセプトを説明する曲です。しっとりとしたメロディーがジョルノのボーカルとマッチして非常に良いですね。

#4は疾走感のあるストリングスとシンセのイントロから幕開けるシリアス調のアップテンポナンバー。イントロの疾走感のまま勢いよく進行するものかとおもいきや、Aメロでは一旦勢いを殺し、徐々に加速していくタイプの曲。サビの哀愁のあるメロディーもそうだし、美しいストリングスの織り成すメロディーが素晴らしいですね。

#6はゆったりとしたテンポで、ギターとシンセを織り交ぜつつ、心地よいドラミングを聴かせるイントロから幕開けるミディアムバラードナンバー。この曲は、このアルバムの中でもダントツにサビメロが良い。ジョルノの突き抜けるようなファルセットが、本当に心地いい。ドラミングもちょうどいいし。何気にベースラインも美しい。リズム隊が完璧でボーカルも滅茶苦茶映えます。

#12は美しいシンセのイントロから幕開けるお洒落で爽やかなナンバー。楽曲全体のメロディーを通して非常に爽やかな印象を受けます。Bメロの変調するところからサビまでもっていくところが本当に良いですね。サビでの開放感があってすごく好きです。


相対的に見れば、期待値はやや下回ったものの、良い作品です。
是非聞いてみてくださいね!



おわり☆