
5月の公募展「広獏たる写真展 ゆらぎ」、8月の個展「Shall We?」に続く第三弾、公募展「視線4」が終了いたしました。
5月の展示で、この絵を是非とも欲しいという方がいたのですが、モデルさんに販売許可をいただいていなかったのでお断りしました。(5-6万で買ってくれようとしていました。惜しい!)

題:心の揺らぎ 素材:シルク(70cmx70cm)
今回は、「1点以上、販売用の作品を展示する」という制約のもとに展示いたしました。参加された方8名のうち、7名はイラスト、絵画です。しかし、「写真も芸術だ!」の乗りでGO!
5月の結果も踏まえて「もしかすると販売できるレベルかも」と思ったわけで。←以下、もろくも潰えましたが。
今回の展示の様子です。

(価格は美術館のマージンは30%なので、個展より高めの設定となっています。)
今回、展示するにあたり、3回の「互覧会」(謎の組織「温々団」とそうそうたる写人の皆さん)にて、討議いただいた作品たちで、かなり自信があったのですが。
事前に、課題とされていたのは
①「直視」している作品はハードルが高い。
②公募展の縛り、バストアップの写真は購入対象としては厳しい
③飾るサイズとしてA3でも大きすぎるのでは?(最適はA4)
④モノクロの方がアートっぽくない?
でした。さて、結果は?
題:視線 和 -WA-、
コンセプト:心なごむ、
A4サイズ

互覧会でも、唯一、「販売可能」と言われた絵です。
しっかり、画家さんの手に渡りました。ありがたい。
表情と、視線の和やかさ。希望の絵と評価されました。
グッチョイス!
題:視線 酔 -SUI-、
コンセプト:艶にくらむ、
A4サイズ

「月光姫伝説」の一コマです。視線の先には「月」を想定したレタッチをしました。
しかし、視線の先には「紫陽花」があったほうが良い。このままでは視線が定まらないとのご評価が。
「月の光に酔った表情」がわかる題にすべきでしたね。
漢字一文字に拘ったので、ストレートに「月 -GETSU-」が良かったかな?
私のおすすめは、これだったのです。
顔が暗いとの指摘もありました。
題:視線 儚 -MOU-、
コンセプト:はかないおもい、
A4サイズ

これも、良い線行っていたのではと思いましたが、いかがかな?
もう少し上まで入れた方が良かったのか?
題:視線 畏 -I-、
コンセプト:何故おそれる、
A4サイズ

直視系です。これは、リビングにはおかないでしょう、と一言。
私の超お気に入りです。ワンタッチテント式の蚊帳と7色のレース。
そして、選りすぐりの古民家での撮影でした。今は閉鎖されています(´;ω;`)ウゥゥ
題:視線 問 -MON-、
コンセプト:本当にどうしたいの、
A4サイズ

顔に被りすぎてるとの指摘がありました。(どうしても、そうは思えないのですが?)
これも直視系です。
女性たちからの評価では、この作品が一押しとの事。評価と購入は別のようでした。
顔が暗いとの指摘もありました。
題:視線 焦 -SHOU-、
コンセプト:こがれる、
A4サイズ

これも直視系。この幾何学模様が受けるかな?なんて。その点の指摘は全くありませんでした。
心伝わらず。
題:視線 綻 -TAN-、
コンセプト:華、ほころぶ、
A3サイズ

直視系です。仲間内ではなかなか良い評価をもらっていると思いましたが。
顔が少し暗い?
題:視線 煌 -KOU-、
コンセプト:きらめきの中で、
A2サイズ

これは、今回の看板商品。展示のキモとして出しています。
きらめき、写真描写の骨頂です。受けは良かったです。
顔が暗いとの指摘も?
題:視線 括 -KATSU-、
コンセプト:そろそろ決めてね、
A3サイズ

ナイト撮影、苦手なのですが、これは絶品です。背景が乏しいという評価もありましたが、照明と桜は良かったかと。(まぁ、桜とわかるのは私だけですが。)「桜 -OU-」と題をつければよかったか?
直視系で、かつサイズがでかかったかな?
題:視線 揺 -YOU-、
コンセプト:揺らぐ気持ち、
綿ハンカチサイズ 45cmx45cm

英国製のハンカチでバイヤーの心を掴もうと。珍しさは受けたのですが、購買行動にはつながらず。顔が少し暗い?
題:視線 慕 -BO-、
コンセプト:思いを寄せて、
綿ハンカチサイズ 45cmx45cm

光のバランスで注目を狙いました。
やはり、直視系は難しいようです。
顔が少し暗かったかな?
今回の展示は、個人的には大成功です。
一枚売れた、という実績はもちろんですが、展示5日目に訪れた40代の女性5人が、私のブースに来て大声で、
「素敵!」「綺麗!」「こんな写真を撮ってもらったら最高!」と大賛辞を。
此処で私がしゃしゃり出なければ、買ってくれたかもしれません。爺様から写真買う気にはならないかも。
もし、私がイケオジの桐〇ローラ〇ドだったら買ってくれたでしょう。(冗談ではなく、イケメン度も大事。世の常です。笑)
かくして、10月末の祭典は終わりました。
イラストって、自分の考える最高の表情で、ブレも無く描ける、って、それ最強!と再認識いたしました。
今回の展示を見て、我が互覧会メンバーも、今後の同様な公募展への参加意欲がわいたようです。
写真の楽しみ方が広がったような公募展でした。
さて、次なるテーマは?