妹尾河童さんの「河童のスケッチブック」という本を読みました。
文庫本で、横にして読むタイプの珍しい本なのですが
↑分かりにくい言い方してすいません
文章もイラストも全て自筆で、眺めて楽しい、読んでもう一つ楽しい、
本当に素敵な本でした。
この本で有名なのは「扁炉(ピェンロー)」という鍋料理でしょうか。
一度やってみたいと思いつつ、ついいつも通りの鍋になってしまい
未だに未経験です。
私は非情に経験に乏しい人間なので、本で読む事などは
どれも「へーーー!」となるのですが、
「河童のスケッチブック」の中で一番「そうなんだ!!」と思ったのが、
マッチの箱の絵についてでした。
地域によって、マッチ箱に描かれている絵はだいたい決まっているんだそうです。
…もしかして有名な話なんでしょうか。
だったら恥ずかしいなあ
私の住んでいる所は「桃」か「燕」でした。
喫茶店とかでもらう物以外で桃かツバメ以外は見た事なかったと思います。
※画像は兼松サステック株式会社様のサイトからお借りしてきました。
言われてみると、あーこれね!ってなりませんか?
この真ん中の鳥と右の桃が私にはスタンダードでした。
しかし、地域によってはタケノコとかあるらしい。
左端の象も見た事ないです。可愛いなあ。
で!長々と書いてきましたが、この絵の桃…。
先っちょが尖ってますよね。
絵本でも、桃太郎が出てくる桃は、この尖った桃が描かれている事が多いと思います。
でも私は、この先が尖った桃を実際には見た事がありません。
調べてみると、桃の歴史は大変古く、弥生時代には既に日本にあったそうです。
原産地は中国の黄河黄河流域の高原地帯だったとか。
しかし、食べて美味しい物になったのは明治以降。
中国から、3系統の桃のうち、上海水蜜桃というのを
日本の土壌で美味しくなるように品種改良したのだそうです。
1.上海水蜜桃…私達が桃と聞いて思い浮かべる桃。
2.蟠桃(ばんとう)…見た事もない平たい形をした桃。西遊記で孫悟空が隠れて食べたとか。
3.天津水蜜桃…桃太郎の先の尖った桃。栽培するには日本の気候に合わなかったのでは、との事です。
蟠桃も食べてみたいなあ。食べたら不老長寿になるんですって。
桃って、当たりはずれが大きい上に、なかなか手を出しにくいお値段で
あんまり買って食べた事がないんです。
山梨の人は「過熟」っていう熟れきった桃を食べる、とか
一口食べて美味しくなかったら捨ててしまう、とか
そういうお話を林真理子さんのエッセイで読んだのですが…
本当なんでしょうか??
林真理子さんが嘘をつく理由なんてないとは思うのですが
どうにも俄かには信じられない私です。