【社労士天声凡語】社労士と名乗るためのいくつかのハードル(その1)
こんにちは。前回、社労士試験後の過ごし方について触れましたが、1か月後の合格発表後にやってくるのは、いよいよ社労士としての活躍の場です。もちろん、試験に合格したからといって、社労士業務に就くとは限らないのですが、多くの受験者は社労士という称号を名乗りたいと思っているはずです。その際、2年以上の実務経験がない人に必要となるのが、事務指定講習(ジムシテと勝手に読んでいました)です。これを受けないことには、次の社労士登録に進むことはできない仕組みになっています。試験に合格したからといって、すぐに社労士にはなれないということです。私自身もこの講習を受講しましたが、実務経験がない者にとっては、大変役立つ研修です。先輩社労士が赤ペン先生となって、各種届出や申請の作成について、添削指導してくれるのです。ここで体験したことは今となって大変助かっています。また、その時の教材やテキストは、今も業務に欠かせないものとなっています。講習は結構ボリュームがあり、期間も半年以上かかることになります。さらに受講料も77,000円(昨年度実績)と結構高めで、最初は負担感がありましたが、今となっては、それだけの価値はあると思っています。この講習が終わるのは、昨年度の例によると来年の9月頃になっています。つまり、あと1年間は学習が続くのですが、受験時とは違う雰囲気で、ある意味、気楽な気持ちで受けることができ、精神的な負担感はありません。それが終わってようやく社労士登録に進むことができるのですが、これがまた面倒な仕組みになっているのです。これについては、別の機会に触れることにしたいと思います。今回もお付き合いいただきありがとうございました。次回の更新でお会いできたら嬉しいです。