名古屋第一法律事務所 お知らせ・ニュース -9ページ目

愛知の県立高校の教諭の過労死を認める判決

 3月1日,名古屋地方裁判所は,平成21年10月3日にくも膜下出血で死亡した愛知県立岡崎商業高校の教諭(当時42歳)について,地方公務員災害補償基金が「公務外」とした認定処分を取り消し,公務災害(つまり「過労死」)であることを認める判決を出しました。

 

 愛知の県立高校での教員の過労死を認める判決は初めてです。この判決は判決当日のテレビニュースや翌日の新聞でも大きく報道されました。

http://www3.nhk.or.jp/tokai-news/20170301/4226791.html

 

  なお,この訴訟の弁護団を務めたのは,当事務所の4人の弁護士(田原裕之,福井悦子,森田茂,水谷実)です。

 

  判決は,教諭が倒れる直前1ヶ月間の時間外勤務は少なくとも95時間余と認定し行政の過労死認定基準基準(100時間)に照らして「特に過重だとは肯定も否定もできない」としながらも,教諭が担当していた授業,部活顧問,多くの校務,体験入学の準備などの勤務内容の「質」とあわせて総合的に検討した結果,過労死と判断しました。

 

  教員の長時間労働は現在大きな社会問題となっています。この判決が,愛知県,そして全国の教員における長時間労働の更なる改善へと向けた取り組みの一端となることを祈念します。

以上

事務局採用情報を更新しました。

法律事務職員(法務)の2018年卒・新卒採用を行います。

詳細は採用情報をご覧ください。

http://daiichi-law.gr.jp/recruit#jimukyoku

事務所ニュース 2017年1月号

 

 

2017年1月号
緊迫する南スーダン情勢と自衛隊派遣

弁護士 川口 創

 

あいち九条の会県民集会と共謀罪

 

弁護士 加藤洪太郎

 

労災認定を求めて提訴

 

弁護士 中川匡亮

 

中部電力は漁協との話し合いの席につけ

 

弁護士 兼村知孝

 

建築法務の取り組み

 

弁護士 田原裕之

 

日弁連が初めて死刑廃止を宣言

 

弁護士 夏目武志

 

「生徒紹介契約書」の是正申し入れ

 

弁護士 青山玲弓

 

全国の弁護士が当事務所を視察 

 

中小企業支援法務部

 

 

 

 

 

 

「法律・税務公開セミナー&無料相談会(第4回)」のご報告

 1月28日(土)午後に、生活協同組合コープあいち・税理士法人オーティーエー・NPO法人あいちあんきネットの共催で、「法律・税務公開セミナー」第4回を開催しました。

    ○  テーマ:『相続入門と相続税 』(今年度は毎回同じテーマです)
    ○  場 所:名古屋第一法律事務所
    ○  講 師:青山玲弓(弁護士)
           :富田偉津男(税理士)

 2012年から始まった本セミナー。今年度はセミナー会場をコープ各店に移し、当事務所での開催は久しぶりでした。一般のご参加が7名、講師・スタッフが6名の総勢13名で行われました。少人数だったこともあり、終始アットホームな雰囲気で行われ、質疑応答もしやすい雰囲気でした。

 


 講義の第一部は弁護士から、「相続税を考える前提として、遺産分割と遺留分について」「評価がよく問題となる財産や、相続に付随して争われやすい問題について」を柱に、資料を確認しながら説明しました。

 

 

 第二部は税理士より、国による相続税の違いや相続税からみた現在の相続の情勢、具体的な相続関係を想定した相続税や相続税にまつわる注意点等の分かりづらい税の話を解説しました。

 

 

 セミナー後の無料相談会には4組の方にご予約をいただきました。相続にまつわるお悩みの一助となれば幸いです。

 次回は、コープ小幡で開催します。今年度のセミナーの最終回です。多くの皆様のご参加をお待ちしています。

    第5回(今年度最終回)は、以下のとおりです。
      ○ 日 時:平成29年3月18日(土)13時~16時
      ○ テーマ:『相続入門と相続税 』(今年度は毎回同じテーマです)
      ○ 会 場:コープ小幡2階
      ○ 講 師:田原裕之 (弁護士)
            :富田偉津男(税理士)
 
 セミナーの参加費・申込は必要なく、どなたでも参加できますので、お誘い合わせの上、お気軽にご参加ください。
  また、セミナー終了後は無料相談会を行います。こちらは予約制になっていますので、ご希望の方は、相談申込票をダウンロードし、担当者までご送付ください。

 
 次回も、多くの方々のご参加、お待ちしております!

新人弁護士が入所しました

あけましておめでとうございます。

 

このたび、当事務所に新人弁護士2名が入所致しました!

 

小嶋啓司弁護士と、

http://www.daiichi-law.gr.jp/staff/kojima.html 

 

長尾美穂弁護士です。

http://www.daiichi-law.gr.jp/staff/nagao.html

 

 ふたりとも若く、エネルギッシュでやる気十二分の弁護士です。

 

 どうぞ宜しくお願い致します。

「法律・税務公開セミナー&無料相談会(第4回)」のご案内

 当事務所では、2012年よりNPOあいち・あんきネット及びコープあいちとの共催で『法律・福祉公開セミナー&無料相談会』と題したセミナーを開催してきました。そして、2015年からは、新たに税理士法人オーティーエーも主催団体に加わり、税に関する問題も対応ができる体制で行ってきました。

 さて、人生において、相続は大なり小なり誰しもが一度は経験します。そして、争いなくスムーズに進めたいと誰もが願うことでしょう。そして同時に、ご自身にどれだけの相続税が発生するのか気になるところではないでしょうか?

 

 今年度は、より多くの方の願いの一助になるよう「相続」と「相続税」の2テーマに絞り、様々な会場にてセミナーを開催することになりました。
 そして、第4回目は下記日程・会場にて開催いたします。

 

  ・ 日時:平成29年1月28日(土)13時~16時
  ・ 場所:名古屋第一法律事務所
  ・ テーマ:『相続入門と相続税 -他人事でない!?相続税のアレコレ-』
  ・ 講師:青山玲弓(当事務所所属弁護士)
     講師:富田偉津男(税理士法人オーティーエー所属税理士)

 

 相続の基礎を身近な問題として、法律・税の専門家が親切・丁寧に分かりやすくお話しします。

 

 セミナーの終盤には質疑応答も予定していますので、「ちょっと聞いてみたい」こと、日頃疑問に思っていらっしゃることがあれば、どんどんご質問ください。

 

 本セミナーは参加費無料・参加申込不要です。思い立ったら、どなたでもご参加頂けます。お誘い合わせの上、お気軽にご参加ください。

 

 また、セミナー終了後(16時過ぎ~)には無料法律相談会を行います。こちらは予約制になっておりますので、ご希望の方は、相談申込票をダウンロードの上、担当者までFAX又は郵送でお申し込みください。

 

 多くの方々のご参加・お申し込みをお待ちしています。

 

 なお、来年3月は、コープ小幡の店舗をお借りしての開催を予定していますので、是非、ご参加ください!

 

2016年11月3日 憲法9条を守ろう県民のつどい

 憲法公布70周年を迎えた11月3日、当事務所が事務局を務める「あいち九条の会」主催の「憲法九条を守ろう2016愛知県民のつどい」が名古屋市公会堂で行われ、毎日新聞特別編集委員でTBS「サンデーモーニング」のコメンテーターとして知られるジャーナリストの岸井成格さんが「安倍政権とメディア-私の決意」と題して講演されました。

 

 当日はホールの収容人数を超える約2,000名の参加者が詰めかけ、一部の参加者は小ホールでのモニター視聴という盛況ぶりでした。

 岸井さんの講演が大変好評でしたので、以下にレポートを掲載させて頂きます。

 なお、このレポートは「あいち九条の会」ホームページから一部転載させていただいたものです(県民のつどい全体の様子は、こちらから)。

 

 

<絶対的権力は、絶対的に腐敗し、暴走する>

 岸井さんは冒頭に「政治権力は必ず腐敗し時に暴走する。そして絶対的権力は絶対的に腐敗し、絶対的に暴走する」との格言を紹介し、これを許さないために人類が長い時間をかけて築いてきたのが憲法であり、立憲主義の理念であると強調しました。

 

 そのうえで“一強他弱”と言われる日本の政治状況について「最近は三権分立で権力をチェックすべき国会も司法も暴走を止める役割が果たせていない。そうした状況で最も大事な役目を果たすのがメディアである。日本のジャーナリズムは戦争に荷担したことの反省に立ってこの格言を原点に再出発したが、戦争の記憶が薄れるとともにジャーナリズムの世界でもこの原点が忘れられつつあるのではないか」と述べました。

 

<特定秘密保護法、盗聴法が取材の制約に>

 こうした状況を招いた原因として、岸井さんは安倍政権の暴走とともにメディアに対する「執拗かつ巧妙な介入と圧力」があるとして、まず特定秘密保護法の問題を挙げました。

 

 1972年の沖縄返還にあたって密約(何らの根拠もなしに日本政府が米国に800万ドルを支払った)の存在を暴いた毎日新聞の記者が「秘密漏洩」の教唆犯として逮捕・起訴された「西山事件」を例に挙げ、事件から30年を経て米公文書館が密約の文書を公開しているにもかかわらず、政府はいまだに存在すら認めず嘘をつき通すという驚くべき現実があると述べました。

 

 そのうえで、「特定秘密保護法は明らかにメディアの取材を非常に制約します。“何が秘密か?それが秘密だ”と我々は言いましたが、先般国会で報告書を見たら全部真っ黒!まさに何が秘密か?それが秘密。あれでよく国会は黙っていますね」と国会のチェック機能も働いていない現状に愕然とすると語りました。

 

 そして、盗聴法が改悪され共謀罪まで画策されていることについて「テロ対策という名目で拡大解釈すれば、新聞記者が取材源と接触しただけで犯罪とされる畏れがある」「メディアとしてよほど慎重に考え、徹底的に国会議論を見つめ、可否を判断しなければならない」と述べました。

 

<高市大臣の発言で日本メディアの評価は独裁国家並み?!>

 つづいて、岸井さんは安倍政権とメディアの関係では今年見過ごすことができない事件が起きているとして、高市総務大臣が今年2月に国会答弁で行った「電波停止発言」を取り上げました。

 

 岸井さんは「たった一つの番組でも、放送法4条の公平公正、政治的中立に反して偏向であると判断された場合、その局全体の電波を止めると。偏向であるかどうかは誰が判断するのかという質問に『それは政府です』、電波を止める権限は『総務大臣です』とはっきり答弁してる。信じがたい暴言です」と批判しました。

 

 この発言に対して、岸井さんはテレビのコメンテーターやキャスター仲間たちと共に記者会見で抗議の声を上げたことを紹介しました。その中で、「先進国ではまずありえない発言で、外国特派員の記者からは『あんな発言をどうして許しているのか』『大臣を続けているのが信じられない』『何故メディアが一丸となって闘わないのか』と問質問攻めにあった。私もまったく同感で、これは暴言どころじゃない、大臣の発言は憲法違反であり放送法違反だから(同法4条は表現の自由を守り政治権力の介入を許さないための自主的な倫理規定にすぎない)大臣の資格はない。ここで黙っていてはダメだ。大臣のクビをとるまで頑張ると誓った」と決意を込めて語りました。

 

 一方、「日本の記者と外国の記者たちとの温度差がものすごく違うのを感じた」として、日本の記者からは「偏向報道やってるなら電波停止もあっていい」という信じがたい意見が出る有様で、「新聞もテレビも親政権か反政権か、批判的かどうかでメディアがはっきり分断されている。とても一丸となって戦える状況にはない」と、日本のメディアの深刻な現状が語られました。

 

 また、こうした現状を反映して、民主党政権下で10位前後に留まっていた日本メディアの「報道の自由度ランキング」(「国境なき記者団」が各国のメディアを定点観測して報告)が、安倍政権の下で「特定秘密保護法→安保法制→電波停止発言」と続いたことにより、世界180カ国中72位という「後進国か独裁国家並のレベル」に急落するという異常事態を招いていることも指摘されました。

 

 さらに、国連人権理事会が日本の異常な言論状況を憂慮して調査に乗り出し、調査員として日本に派遣されたデビッド・ケイ氏から人権侵害の当事者として岸井さん自身が調査を受けたことも紹介されました。

 

 岸井さんは、デビッド・ケイさんから指摘された日本のメディアの問題点として、「権力の介入や圧力の証拠や証言がなく、メディア側の自主的判断(実態としては、忖度、自粛、自制あるいは萎縮)という形で許してしまっている」、また、自主的倫理規定に過ぎない「放送法4条が介入の口実として利用されている」と述べ、「必ずしも全てのメディアが屈服しているとは言えないが、今後も報道への圧力が続くなら、放送法4条の見直し(削除)も真剣に考える必要があるのではないか」と問題提起しました。

 

 

<安倍政権の圧力で報道現場に萎縮効果が…>

 岸井さんはご自身が経験された「圧力」についても率直に語ってくれました。

 

 最初のきっかけとなったのは、2014年の総選挙の際に「ニュース23」で安倍総理が番組に出演した際のこと。アベノミクスについて「街の声」の映像を流したところ、5~6人全員が否定的な意見だったことに、安倍総理は「みんな反対なんておかしい」「これは局が選んでいるね」と決めつけ、2日後には自民党からNHKを含む放送キー局5社に「要望書」が送りつけられるという事件でした。

 

 岸井さんはこの要望書について「公正・公平・政治的中立といった一般論に止まらず、ゲストの選び方や議員の持ち時間、党派別に至るまで具体的に要望してきた」と指摘したうえで「すると街の声が各局から消えました。何故か、現場としては面倒くさくなる。文句言われたら嫌だから。5人アベノミクス反対だったら、5人賛成の人を探さなきゃならない。これでは現場はやってられないんですよ」とテレビの現場の実情を述べ、実際にその後選挙に関する街頭インタビューが各局から消えたこと、今年7月の参院選挙でNHKが選挙の争点に全く触れない報道ぶりであったことなどを挙げ、圧力の効果が確実に現れていると指摘しました。

 

<安保法制の廃止を求めるのはジャーナリストとして当然>

 そして、2015年11月に「放送法遵守を求める視聴者の会」なる団体が読売、産経の二紙に出した全面広告のきっかけとなり、その後の高市発言にも繋がった安保関連法案についての「メディアとして廃案を求め声をあげ続けるべきだ」との発言について。

 

 岸井さんは「ちょっと考えてみただけで戦後の憲法体制と安保防衛体制の大転換になるかも知れない。それほど重要なテーマだから、これは徹底的にやらなきゃいけないなという認識で特集を40回もやった」と述べ、「日米安保のドン」と呼ばれるアーミテージ元国務副長官とのインタビューで「安保法制で憲法9条というバリケードが全部取り払われた」「戦後はじめて自衛隊が米軍のために命をかけると約束した法律」との発言を引き出したことなど、自らの取材経験から「安倍内閣は超えてはならない一線を越えた。安保法制は日本を守るためでも何でもない。アメリカのために自衛隊が血を流すことを約束したのが安保法制の実態。だから、多数で押し切って強行採決なんてことは絶対にあってはならない」との確信を持ち番組上でそのような発言に至ったと語りました。

 

 そして、「私も長年新聞社で編集の責任者をやってきたから政治的公平とか公正の意味は常に考えてまいすよ。それでも、政治権力がいくらなんでもやり過ぎだという時には敢然として反対する。毎日新聞もそういうスタンスを堅持してきた」「そういう意味では、安保法制についてはジャーナリストとして一点の曇りもなく反対するのが当たり前。これを言わなかったらメディアが役割を放棄したとしか言いようがない」と岸井さんが力を込めて語り、会場から共感と激励の大きな拍手が湧き起こりました。

 

<良識あるメディアを市民の声で支えよう>

 岸井さんは最後に「いま安倍総理や周辺を固める保守・右派勢力が狙っているのが<戦後レジュームからの脱却>。その柱が憲法改正であり教育改革、そしてメディア規制です」と述べ、「戦争できる国になれば(米軍のために世界中に出て行く)自衛隊が命をかけて戦っているときに、日本国内でそれを批判する勢力がいると権力にとって都合が悪い。だから“みんな一緒になって頑張ろう!”という社会でないと困るから、教育で愛国心を植え付けようとする」と、安倍首相や周辺の右派勢力が夢見る<戦後レジュームからの脱却>後の日本の社会像について解明しました。

 

 そのうえで、岸井さんは「こうした動きはできる限り早い段階で芽を摘み、ブレーキをかけることが大事。しかし、今は一強多弱で国会に期待できない。だからこそ、国民世論をバックにしてメディアがとにかく声を上げ続けるしかありませんが、日本のメディア自体が分断されている。そういう時代だからこそ、まともな社説やコメンテーターが出演するメディアには、投書でも電話でも読者や視聴者からの応援が欲しい」と述べ「私自身も28,000件ものメッセージを頂いて、応援してくれている視聴者の皆さんがこんなにもいると大いに励まされた」と良心的メディアを支えるには、市民が声を届けることが最も効果的で重要と強調しました。

 

 そして、岸井さんが「これからも皆さんの期待に応えられるよう頑張りますので、是非応援してください」と講演を締めくくると、会場は熱烈な拍手と声援に包まれました。

弁護士のひとり言(88) 203高地への道

                                                                    弁護士  加藤 洪太郎

                                           
■ 久方ぶりに203高地に

 昨年、久方ぶりに今は史跡となっている203高地を訪れました。歴史は日露戦争(1904年~1905年)。旅順口の湾内に立て籠もるロシア極東艦隊を背後の陸側から砲撃するため、湾内を見おろすことができる観測点となった高地です。その攻略めざす日本軍と強固な陣地を構築して護りを固めるロシア軍との間で死闘が繰り返された要衝です。
 (社)日中法務交流・協力日本機構が推進力となって大連に日本の法律事務所代表処を開設して15年。その周年記念行事に参加された方々の有志とご一緒しての視察でした。

 

■ 終始、取り付いて離れない関心事
 これまで何度も足を運ぶたびに、新しく史実を知り、そこから新たな関心事が浮上し、そこで学びなおし調べなおしが始まるということを繰り返して参りました。
 そのなかで、終始、取り付いて離れない〝どうやって?〟の関心事がございます。
 あらためて、それは、若者の戦場への動員・投入のことなのです。
 1904年の203高地攻略戦では、実に6万4千名の戦闘員が投入され、内5千52名が戦死し、1万1千884名の負傷者を出したという。

 

■ 今は温かいホテルから
 100年以上を経た21世紀の今、前夜、自分たちは大連のホテルで温かいお風呂と夕食。明けて翌朝、観光バスで楽々と203高地に。
 その道中で思い浮かべるのです。
 かの1904年の6万4千名の兵は、朝鮮半島あるいは遼東半島に上陸以来、連日連夜、歩き野営しまた歩き野営するの長旅を重ねて203高地の大会戦に向かったという史実のこと。いったい、どうやって、それだけの人数の若者を、それだけの長途に、しかも死地に向かって動員し得たのだろうか?

 

■ どのようにして維新政府は
 応仁の乱に始まる戦国の惨禍を収拾し、歴史上まれに見る300年の平和を成し遂げたのが徳川政権。それを倒した1868年の明治維新から1904年までの37年間に、維新政府はどのように日本および日本人を異国の地まで遠征して戦い得るように造り変えたのか?

 

■ 今日あらためて調べ直す
 この史実の肝心要のところを調べ直さねば、ということが切実な課題ともなってきているように思います。1945年の敗戦以来、70年続けてきた平和の果てに、2015年には再び外地での戦争を日本人をして戦わしむる法制が復活したからであります。

 

■ 改憲の成否がその象徴
 改定自衛隊法等でいう「存立危機事態」は、かの〝満蒙は日本の生命線〟とどこが違ってどこが一緒か?そして、これから外地の戦地に赴く日本の兵員はどのようにして動員されるのか?
 日本および日本人の〝精神〟を作り直すために欠かせないのが現行憲法の改定。すでに自衛隊法などの法制は国会での多数を頼みに変えてはみたものの、実際に外地の戦闘に若者を動員するには国民精神の入れ替えが必須。それが〝憲法〟の改定。というより改定できる国民世論の改変。
 日本の国のあり様を左右する岐路が、維新の回天から160年後の今、再び眼前に迫る。

 

 かの遼東半島に代表処を置いて、初めてこの意味あることを実感した己を語ることに。

 

弁護士のひとり言(87) 全国大会挑戦記

『To be continued...~ケンちゃん&ゲンちゃん、キラキラの全国大会挑戦記~』

 

弁護士  久野 由詠

 

 去る11月12、13日、当事務所の合唱部「ケンちゃん&ゲンちゃん」は、「日本のうたごえ祭典inえひめ 全国合唱発表会」の職場の部に、愛知県代表として出場するため、愛媛県松山に行ってまいりました!

 

 

 夏目監督の指し示す方角が松山かは不明ですが、『いざ、松山へ!!』。
 雲一つない青空に、目標に向かう私たちの期待は高まる一方です。

 

 

 松山空港についた合唱部一行。松山市中心部に移動し,まずは腹ごしらえ。
 こちらは、名物の「活鯛めし」がメインの「坊ちゃん御膳」。
 鯛のお刺身が乗ったご飯に、お出汁で溶いた玉子をかけていただきます。
 他にも、鯛のカマの煮付け、松山あげのお味噌汁、“愛媛と言えば”のミカン、どれも、とっても美味しかったです♪

 

 

 言葉少なに、食べるのに真剣な私たち・・・(笑)。

 

 お腹が満たされた後は、城下町のお店に誘惑されながら、リフトに乗って松山城へ。

 

 

 リフトを降りてからも、とても立派な石垣を横目に、石段や坂道を上ります。
 食後の良い運動に息も上がる・・・

 

 

 城門の手前で振り返ると・・・

 

 

 遠くに、光る瀬戸内海の見える絶景が!!
 ここで私たちは、あの瀬戸内海に向けて、翌日の本番で歌う2曲を披露。
 伴奏が流れ、何事かと立ち止まる観光客の方もいる中、緊張しましたが、「人前で歌う度胸も大事!」と思い切って歌い始めるうちに気持ちよくなり、気付けば心を込めて、とても清々しく歌っている自分がいました。

 

 肝心の松山城へは、その後のスケジュール等を考慮して、入城を断念。

 

 

 ですが、全国大会の開催地を踏んだ記念に、集合写真はしっかり撮りました!
 そして、城下町のオシャレなミカンジュース屋さんでミカンビールを嗜むメンバー。

 

 

 ほろ酔い気分で、市電に乗り、宿を取った道後温泉へ。

 

 

 あの『千と千尋の神隠し』のモデルになったと言われる道後温泉本館。
 耐震工事のため、現在の姿は今年いっぱいとのことで、観光客で芋荒い状態の中、ミーハーなメンバーはしっかりお湯につかってまいりました♪

 

 

 そして、待ちに待ったお夕食。
 鯛の煮付けに、瀬戸内の海の幸のお刺身、「ひめポーク」のしゃぶしゃぶ。
 飲めるメンバーは、ついついお酒も進みます。
 このビール,ほんのりミカンの風味がしたそうです!
 けれど、翌日の本番に備え、いつもに比べると控えめだったように思います(笑)。

 

 

 旅館のお部屋からは、ピンク色にライトアップされた松山城が♡

 

 夕食後は、おのおの旅館の温泉で疲れを癒やし、「ゴルゴ13」や「ゴジラ」、「ちびまる子ちゃん」の「永沢くん」、「ベティちゃん」など、全員異なるフェイスパックで、爆笑しながらお肌の調子を整えた後、、、
(誰が誰か分かりますか・・・?笑)

 

 

 少しだけ、地酒や道後ビールなどでまったり二次会をし、みんな日付が変わる前には就寝しました(平日の仕事ぶりからするととっても早寝!)。

 

 翌日は、いよいよ、全国大会本番!

 

 

 市電では、「坊ちゃん列車」とすれ違い、気分も自然と高まる。

 

 午前中、他のチームでも出場したメンバーの応援に行き、近くの公園で最後の青空練習をした後、職場の部の会場へ移動。

 

 ・・・の前に、やっぱり腹ごしらえ。
 JR松山駅横のラーメン屋さんで、「ひめ豚の麦味噌ラーメン」やしらす丼に舌鼓。

 

 

 意気揚々と会場入りした私たちですが、全国大会に出場している他団体の歌声に圧倒されて息をのむ・・・。
 それもそのはず、初出場の私たちの他は、全国大会の常連・常勝で、何十年と歴史を積み重ねてきた先輩達ばかり・・・。

 

 それでも、リハーサル室に入り、これまで歌唱指導をしてきてくださった先生方(指揮者・ピアノ伴奏)と一緒に、最後の調整を重ねる。

 

 歌う曲は、『遠い日の歌』と『マイバラード』。
 2曲目のマイバラードでは、男女が交互になって手を繋ぎ、揺れながら語りかけるように歌うのですが・・・。
 鏡に向かって、表情を確認しながらの最後の最後の歌唱中、本番までの思い出が一気によみがえってきて、こみ上げる涙を、止めることができずに少し泣いてしまいました。

 

 ただ、リハーサル中にちょっぴり泣いたおかげで、本番では泣かずに、全員で舞台に立つ喜びや感謝を全身で感じながら、客席全体に幸せな気持ちを届けたいとの一心で、心を込めて歌うことができたように思います。

 

 ※本番中の写真は、撮影禁止だったため、撮れませんでした。

 

 気になる結果は・・・

 

 (怖いもの知らずで)目標にしていた金賞はおろか、入賞もできず。

 

 でもそれは、「金賞を取る!」という目標への道が、まだまだ続くということ。
 私にとっては、仕事などでつらいことがあっても、合唱部のみんなと過ごす時間があるから、この1年間やってこれた、といっても過言ではありません。
 そんな大切な仲間と、夢に向かって過ごす時間がこれからも続くことは、それ自体がとても幸せなことだと感じています。

 

 一緒に頑張ってきたメンバーのみんな、支えてくださった先生方、専属カメラマンさま、応援してくださった所員や友人知人のみなさま・・・
本当にありがとうございます。

 

 私たちは、これからも高めあって、感謝の気持ちを歌声で届けていきたいです。

 

 

 歌い終わり、みんなで記念撮影。

 

 おまけ①
 何にそんなに爆笑したのかもはや覚えていないですが・・・

 

 

 おまけ②
 中川弁護士が所持しているブツについては、聞かないであげてください(笑)。

 

 


 

「法律・税務公開セミナー&無料相談会(第3回)」のご報告

 11月12日(土)午後に、生活協同組合コープあいち・税理士法人オーティーエー・NPO法人あいちあんきネットの共催で、「法律・税務公開セミナー」第3回目を開催いたしました。

 

 ○ テーマ:『相続入門と相続税 』(今年度は毎回同じテーマです)
 ○ 場 所:コープあいち高蔵寺ニュータウン
 ○ 講 師:山本律宗(弁護士)
       :川崎隆也(税理士)

 

 今回開催しました会場「コープあいち高蔵寺ニュータウン」は、昨年に引き続き2回目となります。この日の為に、コープあいち高蔵寺店の広告に載せて頂いたり、コープ組合員の皆様がチラシ等を使用して宣伝活動を行って下さったおかげで、一般の方のご参加が46名、講師・スタッフが5名の総勢51名で行われました。準備させて頂いた会議室が満席となり、急遽廊下に席を用意させて頂く程の大盛況ぶりでした。

 

 

 また、コープ組合員の方のご手配により、春日井CCネット(ケーブルテレビ)の取材が入り、セミナーの様子を撮影して頂きました。この模様は、11月29日(火)地上デジタル12チャンネルで放送予定となっております(放送エリア:春日井市、小牧市、犬山市、扶桑町、大口町)。放送エリアの方は、ぜひご覧下さい。

 

 講義の第一部は弁護士から、相続の入門編として、遺言書がある場合とない場合の「遺産分割」について等を、預金通帳や不動産登記事項証明等の資料を確認しながら説明しました。


 第二部は税理士より、第一部を受けて相続税についてご説明しました。「相続税の税率」「相続税の計算」「相続開始後の手続きの流れ」「相続財産に加算されるもの、除かれるもの」など、分かりづらい税の話を笑いを交えながら分かりやすくご説明しました。

 

 

 セミナー後の無料相談会も6名の方にご予約をいただき、大盛況に終えることができました。

 

 休憩時間には、コープ組合員の方がお茶やコーヒーを準備して下さったので、参加者の方々が集まって雑談をする時間もあり、講義の最初から最後まで和気あいあいとした雰囲気で行われました。

 

 今後、今回と同じテーマで、1月には名古屋第一法律事務所で、3月にはコープ小幡で開催を予定しています。是非、多くの皆様に参加して頂けたらと思います。

 

 さて、第4回目は、以下のとおりです。

 

  ○ 日 時:平成29年1月28日(土)13時~16時
  ○ テーマ:『相続入門と相続税 』(1回目と同じ)
  ○ 会 場:名古屋第一法律事務所
  ○ 講 師:青山玲弓 (弁護士)
        :富田偉津男(税理士)

 

 セミナーの参加費・申込は必要なく、どなたでも参加できますので、お誘い合わせの上、お気軽にご参加ください。

 

 また、セミナー終了後は無料相談会を行います。こちらは予約制になっていますので、ご希望の方は、相談申込票をダウンロードし、担当者までご送付ください。

 

 次回以降も、多くの方々のご参加、お待ちしております!