煎茶会デビュー。宗匠の勇気ある人選。 | なごみカルチャー

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今週末は、毎年恒例の各流合同茶会が大阪美術倶楽部で開催される。
わが一茶菴も参加する。毎回、お客として楽しませていただいていた。今回も、と思っていたら、宗匠からお手前と水屋からのお運びをするのですよ、って冗談のように言われた。

そんなことをするとは夢にも思っていなかったので驚きと躊躇のオーラが体全体に出てしまった。断りきれずデビューする羽目になった。
本番に向けて稽古をするということで、昨夜一茶菴に伺った。私たちのグループからは、私ともう一人のおじさんのふたり。他に7、8人の方たちがおられた。すべて初めてお会いする方たちである。半分以上が男性で、それもおじさんばかり。
さあ、稽古しましょう、と宗匠が声を掛けられた。「病院の待合室のようですね」と宗匠の一言で場がなごむ。ほとんど煎茶会初デビューの方たちばかり。それを聞いてホッと力が抜けた。

当然、着物に袴。持ち合わせがないので、宗匠がお持ちのものを借りることに。稽古の合間に衣装合わせ。袴を着けるのはまったく初めて。一度は着けてみたいと思っていたので、心の中では"シメシメ"。
一般のお客様の前で、順番にお手前をする。そしてお運びをする。手が震えるのは目に見えている。
この人選を見ると、宗匠も勇気あるよなぁ~、と思ってしまった。

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