桂かい枝さん、地域寄席を積極的に行う。 | なごみカルチャー

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一昨日、落語家の桂かい枝さんが、仕事先の専門学校に来られた。
かい枝さんは兵庫県尼崎市の出身で、1994年に五代目桂文枝に入門され、今年で19年目の落語家さんである。
かい枝さんが、関西で落語会ができるところを探しておられたことを聞き、学校で落語会を、とお勧めたところ見学を兼ねて立ち寄っていただいた。

落語家さんの仕事場と言えば「寄席」。大阪では「繁昌亭」、神戸は「恋雅亭」などがメーンステージになる。そしてTVや企業、団体、自治体等の寄席やイベントなどに呼ばれて行う落語ステージも多い。さらに、落語家さんにとって大事な「地域寄席」と言われる落語会は、その地域の方たちとふれあい落語のおもしろさを広めていくのも落語家さんの仕事である。その場として、学校なども寄席の会場になるのではと思い、お勧めした。

桂かい枝さんは、上方落語会の中では、故桂枝雀さんのあとを継ぐ「英語落語」の第一人者である。2007年には文化庁の文化交流使に任命され、翌年4月より半年間、文化交流使として渡米。日本を代表して全編英語の落語公演を全米各地で開催。現在は、中学生の英語教科書にも数ページにわたり紹介されている。

もちろん古典落語は定評があるし、新作にも積極的にチャレンジしておられる。
芸能の世界は、腕を磨くために一に”努力”、二に”努力”。三、四とばして五に”努力”と言われるほど厳しい世界である。

そのためにも地域寄席を積極的に行い、切磋琢磨する場に、また落語普及の場としても大事にしておられる。地域の方達や、中高校生、学生などにも声をかけ、古典、新作、英語などの落語に親しんでもらえれば、と考えている。