演技力について 13 俳優女優子役たちの演技力表現力を楽しもう | 名古屋の鈴木のブログ

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(前回のつづき) 
 最近の若い人たちは2倍速3倍速でドラマを見るのだそうだ。いわゆるタイパ、タイムパフォーマンス、時間の効率化を常に考えている若者は、手っ取り早く、ドラマの結末を知りたがるようだ。
が、このような行為が俳優女優さんたちのやりがいを奪っているのも確かだ。
俳優女優という仕事は、1場面1場面、その役の気持ちをていねいに表現している。いかに繊細に、いかにわかりやすく気持ちを伝えるか、セリフは抑揚を考えて、顔の表情はよりリアルに、それでいてオーバーに、一瞬一瞬に変化していく作業の積み重ねだ。
それなのに、2倍速で見られては、その息遣いは感じられまい。
ドラマの魅力は物語の行方と結末だけにあるのではない。俳優女優子役たちの演技力こそ最大の魅力だ。これを見ないで、なにが楽しいのか。
良い人の役の多い俳優がたまに悪役をやる。その俳優の持つイメージも大切にしたいから、最終回には良い人になっているかも知れない。でも、その過程での変化と確かな演技力に注目すれば、たとえ結末がわかっていたとしても十分、楽しむことができるはずだ。
 1970年代の俳優女優と比べれば、現在の方が子役も含めてレベルが圧倒的に高い。彼らの演技力、表現力をおおいに楽しもうじゃないか