卓球現役選手にシーズンオフはない。オリンピックが終わって一息つく暇もなく、Tリーグは始まるし、世界ツアーは常時、どこかで開催しているから、また転戦の日々が待っている。
その前に、オリンピック代表は帰国後も忙しい。合同の報告会、個々のインタビュー、卓球誌の取材、地元凱旋、母校の訪問など、目白押しだ。
その度に質問攻めにあうが、ほとんど質問の内容は変わらない。何度も何度も同じ言葉を繰り返して答えていく。常に笑顔で、時には涙をうかべながら・・・。今回、早田ひなは美宇ちゃん美和に感謝を述べながら泣いてばかりいた・・・好印象となった。
そんな中、さらに充実していたのは美宇ちゃんだった。
中京テレビの恒例行事・24時間テレビの生放送出演が待っていた。バラエティ番組に呼ばれる現役選手といったら、やっぱり美宇ちゃんくらいだろう。バラエティ番組に出演することも大切な仕事である。
9月1日の午後、両国国技館内スタジオ、MCの一人は上田晋也さんだ。上田さんと美宇ちゃんは縁が深い。小学3年生の時に日本テレビ系「おしゃれイズム」に出演した以来だ。あのときは、上田さんの質問に空回り回答して戸惑わせた。いまは、もちろん、そんなことはない。スムーズな会話だ。
上田「いろんな方々に祝福してもらえましたか。感動的なメダルでしたし」
美宇「はい、改めて、オリンピック、頑張って来て良かったなと思いました」
母親・真理子さんも出演。久々の母子共演となった。
歌に合わせて他の人と一緒に振り付けして踊る美宇ちゃん(左)と母親・真理子さん
さらに、卓球ラリー・ギネス世界記録に挑戦した。卓球をやっている人々150人あまりが集結、ひとつの卓球台に分かれて並んだ。一人ずつ打って交替していくシンプルな記録。
上田さんが、オリンピック、終わって重圧から解放されたばかりなのに、スタッフがまた余計なプレッシャーかけてごめんなーと謝り、断らないでくれてありがとうなあと感謝の言葉をかけた。いえいえ、私も楽しみでしたと美宇ちゃん、笑顔で受け答えた。
現在の世界記録は139人、かなり過酷だ。でも、140人以上連続ラリーへ皆、気合十分だ。
一人目は美宇ちゃん。美宇ちゃんの優しいサーブからスタート。
まずは平野卓球センター。それ以降は中学生、高校生ら、卓球選手がつないでいった。ときどき、芸人をはさんで、ハラハラドキドキもさせちゃう心憎い演出だった。
結果は2度失敗、3度目の正直で記録103人で終わった。意外と最後はエッジボール、空振りしてしまうのだ。
世界記録には届かなかったが、100人は超えたので、皆、満足そうだった