ジュニアの島田麻央が2位に上がった。2年連続2位、4年連続全年表彰台だ。XJAPANのYOSHIKIさん作詞作曲のBGMで演技した。
冒頭のトリプルアクセルは完璧、2つ目の4回転トーループは転倒した。その後のトリプルルッツトリプルトーループ、そしてトリプルサルコウトリプルトーループは無難に決め加点もつけた。
さて、ここで島田の大きな課題に私は気が付いた。情報番組で語られない島田の課題を書いておこう。
このブログ、前回の中井亜美についての記事を思い出してもらいたい。同じジャンプを3回以上跳んではいけないルール、これがまた出てくる。
フジテレビの生中継、4回転トーループを跳んだ直後、ダウングレードの判定でトリプルトーループ扱いとなっていた。が、演技終了後、回転が足りていたとして4回転の基礎点に戻ったのだ。
結果的には良かったのだが、もし、判定が覆らなかったらどうなってたか。トリプルサルコウトリプルトーループのほうのトリプルトーループは3回目となり無得点になるところだったのだ。
跳んだ本人は誰でも、いま跳んだのが認定されるのかダウングレードされるのかははっきりとは分からないもの。転倒したらダウングレードと判断されるリスクを島田は考えないのだろうか、その後の2つの連続ジャンプで、まったく躊躇なくセカンドジャンプをトリプルトーループしているのだ。
いまのは絶対4回転足りてると自信を持っていたからか、それとも、判断力がまだまだ余裕ないのか・・・?
いずれにせよ、島田の桁違いな技術の高さは、この難題が島田だからこそということからもわかる。
連続ジャンプのセカンドジャンプ、女子のほとんどは2回転で済ます選手がほとんどで、3回転跳ぶにはよっぽどの体力と精神力を必要とする。が、島田はまるで当たり前であるかのように、すべて3回転なのだ。
この技術の高さで、演技終了直後の技術点速報値は驚異の80.62。3回重複の罰則つきでも80点超え! 坂本花織の78.44をはるかに超える技術点(その他の選手は70点台前半以下)。
最終的には4回転認定に戻ったため、86.70まで上がった。
もうひとつ、今回、島田の成長が見られたのはステップシークエンス。シニアに上がれないのか上がろうとしないのか、どっちか知らないが、ジュニアでいるリスクは大きい。実はジュニアではステップシークエンスの得点がないのだ。なぜ無いのかまったくの謎、不可解なのだが、だから島田は全日本でいつも初めて審査されるのだ。昨年まではレベル3の判定だった。が、今年は最高評価のレベル4を取れた。スピンもすべてレベル4。コレオシークエンスもこれはレベルは無いが1.36という高いGOE(出来栄え点)がついた。一方、演技構成点はまだまだ低い(最終グループ内最下位)。そこが彼女の課題・伸びしろだろう。
以上のように、判断力と演技構成点に課題があるが、それ以上に高い技術点には目を見張る。
島田も、わざわざ4回転ジャンプ、跳ばなくてもいいんじゃないかと思った。私は女子シングル4回転ジャンプ反対論者だが、島田麻央だけは特別に許してあげようかなと思っていた。が、今大会を観て、4回転なんかなくても十分すぎるほど技術点を稼げることに気が付いた。
女子の右足には過酷すぎる4回転ジャンプ。けがのリスクが大きい4回転、島田が4回転ジャンプにどこまでこだわっているのか知らないが、もし、そんなに無いのならシニアに上がる来年からはやめたほうがいい。周りのコーチも島田の健康に責任もって接してもらいたいものだ