演技力について 8 その女優さんならではの演技力で魅了する | 名古屋の鈴木のブログ

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 堀田真由。私としては、4年前くらいのリクルート「ゼグシィ」のCM出演で、この人、誰だあ? と初めて認識し、その後、東海テレビ「クロステイル ~探偵教室~」(2022年)での出演で名前を知った。本当はそれまで、日本テレビ系「3年A組 今から皆さんは、人質です」(2019年)や上白石萌音ちゃん主演の2作品・TBSドラマ「恋はつづくよどこまでも」(2020年)、同「ホクサイと飯さあえあれば」(2017年)などに出ていたらしいが、気にならなければ素通りしてしまう(無関心のまま)で覚えないところがある。
顔を覚えてからはNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(2022年)での、主人公・北条義時(小栗旬)の2番目の妻を演じているのを楽しんだ。このドラマ、一人目の妻を新垣結衣、2人目の妻を堀田真由、義時の息子の妻に福地桃子と、名女優を豪華にリレー出演して話題を持たせた。心憎い演出だった。
  今年はエランドール賞・新人賞を受賞した。
 今回の「アンチヒーロー」では、明墨法律事務所の弁護士役。
赤峰柊斗(北村匠海)より先に事務所に入っている紫ノ宮飛鳥。

 

赤峰に対し、ツンツンしていて、私は簡単に落とせないわよ! と勝気な眼で常にいる。別に、赤峰が恋心、抱いていることはないのだが・・・。べらべらよくしゃべる赤峰に対し、黙々と仕事をする女という役設定。
 前置き、長くなったが、見てもらいたいのは「アンチヒーロー」での場面。あるカップルの浮気不倫現場を盗撮するためホテルまで尾行。ハンディカメラを片手に証拠映像を撮ってくる仕事だ。
ホテルの廊下、被疑者の女が振り向く。見つかりそうになり、赤峰と紫ノ宮はあわてて物陰に隠れる。

えっ、何、この状況・・・?と、声を出さないまでも、目を開いて硬くする紫ノ宮

物音がして、赤峰が無意識に紫ノ宮を引き寄せた。さらにびっくりして身を硬くする。悲鳴を上げないところはさすが

つまり、こういう状況。赤峰は見つからないように撮影することに夢中で、そればかり考えていて、紫ノ宮を抱いていることに気づいていない

ドアが開いて男が出てきて女に微笑み、手を引く。ホテルの部屋に入っていく男と女

 

赤峰「これで1時間以上、出てこなかったら(浮気は)確定でっすね」

と、のんびりムード(?)で言う赤峰に、

紫ノ宮「はい。でもあと5秒で殴ります」 

 

「えっ?」 初めて振り向く赤峰に、ギロッと睨んで・・・

ほどきざまに腹に一撃を加える紫ノ宮

状況をやっと把握する赤峰

ソッポを向く紫ノ宮。一発受けた腹の痛みをこらえる赤峰

 

事務所に帰って、撮影した動画を提出。チェックしてもらう。

青山「なかなかいいアングルで撮れてますねえ。お見事」

赤峰「いえ・・・」とまんざらでもない返事

そんな赤峰を睨む紫ノ宮

睨みが続く紫ノ宮にタジタジする赤峰

 

 

「はい。でもあと5秒で殴ります」 
静かに言いながら、眼は怒りに燃えて、腹に一発!
堀田真由ファンが見てたら狂喜するほど、眼力の眼光鋭く・・・、魅了した。彼女ならでは表現で視聴者をワクワクさせてくれたシーンだった。
さらに、事務所に帰って報告する2人のシーン。褒められていい気になっている赤峰の態度に、キッと睨む堀田。さらに、唇をキュッとさらに結んで睨み続けた。この2段階の表現、細かいことだが、2段階に表情を作ることで、「この男、絶対、許さないから!」と怒りの表現を作った。堀田ならではの演技だろう。
さらにさらに、赤峰役の北村がタジタジすることで、画面がグレードアップした。まさに、2人のコンビネーションは完璧だった。

 スムーズに自然な演技の長まわし、見事な名演技だった