演技力について 5 セリフに個性が感じられない、リアリティも無い | 名古屋の鈴木のブログ

名古屋の鈴木のブログ

ブログの説明を入力します。

(前回のつづき)
 2つ目は、皆さん、長ゼリフを上手に言っているけど、みな同じように聞こえるのだ。のっぺらぼうな感じで個性がないのだ。
たとえば、山岡久乃と乙羽信子が話し合っているシーンが多いが、ここで2人を交替させても務まるだろう。
そりゃあ、名優だから役を交替してもやっていけるだろうよ・・・、いや、そういう意味ではなく、交替しても、さほど気にならないくらい変わらないシーンになるだろう・・・ということは、2人に差がない・・・その人なりの演技が無いということだ。
そう思えちゃうほど、セリフに感情が乗り切ってないのだ。ずっと薄っぺらに見える。彼女たちなりに、セリフに合わせて抑揚をつけてそれなりの表情で演じてはいる。が、どうしても余裕のなさも感じられる。セリフを言うので精いっぱいのようだ。
たぶん、そう思ってしまうのは、ほとんど地(じ)でやってらっしゃるからではないか。特に演技するでもなく言えて、それでいて、皆さん、似たり寄ったりの俳優陣ばかりだからだったのではないのか。
それは男優陣も同じ。児玉清さんも石坂浩二さんも同じようでまだまだ物足りない。子役にいたっては、ほとんど突っ立ったままで長々とセリフを言って、パっと走り去るだけ・・・。

演技がない子役。しゃべるだけ


 ただただ、長ゼリフを言えれば演技ができているとなるのか? 
 また、幼稚園が舞台のドラマなのだが、ひとりの園児が行方不明になった、それも下校途中(下園?)でいなくなった。さあ大変だ! 誘拐されたかも・・・という話になった。それなのに、まるで緊迫感が感じられない。普通なら・・・現在のドラマなら、パニックになって泣き出す親とか、責任の重圧に青ざめ、捜し狂う演技を見せて視聴者をハラハラさせるものだが、「ありがとう」の面々は淡々とセリフを言っているだけ。リアリティが無いのだ。

よくもまあ、当時の視聴者たち、見ていたもんだねえ・・・と感心する。
では、そろそろ、現在の俳優さんたちに登場してもらおう
   つづく