イベントなどで着ぐるみを着たときの注意点 | 名古屋の鈴木のブログ

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 6月13日放送、TBS系「THE TIME’」のニュースの内、中国のSNS投稿でのある話題を取り上げた。.あるショッピングモードでゴリラの着ぐるみが立っていて、周りに子どもたちが群がっていた。

 

大きな巨体のゴリラが少しよろけたように見えた。そのはずみで、足元にいた男の子が接触して転んだ。

ゴリラの足元にいる男の子に注目

男の子、転倒する

 

それを見た父親らしい男性が激怒してゴリラを思い切り蹴っ飛ばした。ゴリラは思い切り蹴られて後ろに飛ぶようにのけぞり、仰向けに倒れてしまい、身動きができない様になってしまった。仁王立ちのような構えの父親の背中が写っている。

ゴリラは起き上がろうにも起き上がれない

杉山アナが、子どもが倒されてカッとなった父親が蹴っ飛ばしたと説明


「これには着ぐるみのスタッフも黙ってはいません」と杉山アナのナレーション。次の画面では、着ぐるみに入っていた男性がみんなの前で猛抗議。


スタッフ「見えないところがあるから近づきすぎないで、触らないでって何度も注意しましたよねー!」

父親「だったらなんだよ!」と、謝るどころかすごむありさま


スタッフの男性は、さらに激怒、
スタッフ「警察呼ぶかー!? それともここで殴り合うかー!?」
とにらみ合い。
その後、別のスタッフが間に入って、収束したそうだ。

別のスタッフが間に入る。頭を下げる

.父親も冷静さを取り戻した様子

 以上の放送だったが、さて、誰が一番悪いでしょうか?
 まず、蹴った父親だが、もちろん暴力はいけないことだが、息子がゴリラに蹴られて倒されたと勘違いして、とっさにやってしまった行為、親の愛を考えれば、そんなに批判できないなと考える。
 映像を最初からよく見ると、ゴリラは終始、よろけているようだった。腕を引っ張られているのか巨体が大きく揺れていた。そこへたまたま、男の子が足元にいて、よろけたはずみで接触して倒してしまったようだった。
 スタッフは、事故前から、ゴリラに近づきすぎないで、触らないでと、子どもたちに注意していたと言う。
「だったらなんだよ!」とすごんで言い返す父親も問題だが、セリフそのものについては確かに・・・という点もある。
着ぐるみに近づくな触るなと言うことがおかしい。子どもは着ぐるみに触りたがるものだからだ。むしろ、触られるのが仕事と思った方がいい。最初から触られるのが嫌な人は着ぐるみを着るのに向いてない。つまり、子どもたちには罪はない。触ってくるのは小学生低学年以下や幼児。本能みたいなもので触りたがるものだからだ。事前の注意だなんて無意味なのだ。
ゴリラの腕は大きく下がった状態だった。たぶん、腕を引っ張られてばかりだったのでは? それでよろけてばかりいた。
だから、ここまででまとめれば、男の子の転倒は怒るべくして起きたものと言える。
予想外だったのは父親が見て、とっさに蹴り飛ばしたことだった。
蹴られたスタッフ男性は着ぐるみから出て猛抗議。無反省な父親に、「殴り合うか!?」と言ってはいけないことを口走った。大勢の子どもたちの前でである。子どもたちはがっかりしたはずだ。ゴリラが実は人間が着てただけだったなんて・・・夢が破れた瞬間だ。幼児の前で絶対やってはいけない行為だった。
 着ぐるみは、私も着たことがあるからよくわかるが、身動きが悪いものだ。一部しか見えないので、移動の際は必ず、別のスタッフにゆっくり誘導してもらわなければできない。
着ぐるみは、だから、基本的に動き回らない方がいい。その場でよろけてばかりいた着ぐるみスタッフは、やはり何度も書くが、向いてなかったと言える。
そして、責任のもう一つはスタッフの体制だ。着ぐるみのそばに別のスタッフが寄り添ってなかったこと、ゴリラの腕が子どもたちに引っ張られやすい位置にあったこと、この2点も重要だ。この2点が無ければ事故は起きなかった。
つまり、総じてまとめると、着ぐるみスタッフ側が全面的に悪いのである。
 最後には父親に頭を下げたことで事なきをえた。不測の事態と言うが、よく考えれば必然なことだったという好例だろう