ユニークなルールのソフトボール(後) 運動が得意な人と苦手な人の差が激減するルール | 名古屋の鈴木のブログ

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(前回のつづき)
 前回、紹介したアメリカンソフトボール。そのすばらしい特長を書くと・・・
 何よりもバッターだ。三振無し、フォアボール無し、デッドボール無し、ファール無し、いっさい無し。つまりバットに当たるまでバッターでいられる。野球をやったことのない女性や女の子、運動の苦手な人たちは、普通のルールならバットに当たらず三振して終わるだけ。それじゃあ、つまんないし参加した気分になれない。
が、アメリカンソフトボールのルールなら当たるまでずっとバッターでいられるからいい。そして当たったらともかく1塁へ走ることができるのだ。1塁へ走れる喜び・・・そのささやかな喜びの大きいことを、運動の得意な人は理解できまい。
ジャストミートでなくてもいい、とにかく当たっただけで感動できる純粋さを、野球ができる人には知る余地もなかろう。
 そして、それは守備側にもある。グローブの持ってない人はワンバウンドで捕れば良い。アウトにできる。高いフライの球を直接、捕る必要はない。ずっと易しくなるはずだ。ボールが怖い女の子もこれなら活躍できるのでは。
それにボールを追いかける必要もない。なにせ、50人対50人なら広い外野にも人だらけとなるからだ。自分の前でバウンドしたボールだけ捕ればいい。運動神経の悪い人も楽しくやれるというわけ。
グローブを持っている9人は普通のルールとなるが、持っていない人が多数なので、試合は変わったルールで進むだろう。
 出塁してランナーになっても、1周して本塁を踏めなきゃ面白くないだろう。3アウトチェンジだと、残塁で終わってしまうことが多いから、やっぱり楽しくないよね。
だから、アメリカンソフトボールでは50人だったら50人、100人だったら100人、全員、打ち終わるまでチェンジでないことにした。そうすることで、本塁を踏む機会が増すのだ。また、自分がアウトになっても攻撃は続く。自分のせいで残塁にしてしまったという要らない罪悪感がない。最後まで楽しめるのだ。
もっとも、50人守ってるのだから、よっぽどうまく打たないとヒットにはならないだろう。考えれば、ホームランバッターみたいに大飛球をかっとばせる人ほど不利だ。ライナー性が打てる人も、ツーバウンドしないとヒットにならないから、やっぱり不利だ。強いゴロを打てる人が有利だろう。
日頃から野球をやっている人は戸惑って、動きが鈍くなる。運動の出来る人とできない人の差が縮まるのだ。
 それこそが、このアメリカンソフトボールの狙いだろう。
 身体能力の差があっても、競技機会を奪われない、誰でも参加できる・・・、
ニュースポーツの狙いポイントと同じなのだ。
 何十年も前に、組合行事でやったアメリカンソフトボール。もう一度、やりたいものだ。こういうスポーツこそこれから普及していってもらいたい