世界選手権2024 1 坂本花織 1 3連覇達成! 意義ある4位からの逆転優勝 | 名古屋の鈴木のブログ

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 フィギュアスケート世界選手権2024がカナダのモントリオールでおこなわれ、坂本花織が優勝、3連覇を達成した。ショートプログラムは4位だったが、フリーで完璧に近い演技を見せ観客を魅了、坂本の上にいたベルギーのルナ・ヘンドリックスらが、雰囲気に飲まれたのかジャンプに精彩を欠き失速、坂本の逆転優勝となった。日本勢で3回優勝は浅田真央以来2人目。千葉百音は7位入賞、吉田陽菜は8位入賞だった。上位2人の順位合計が8なので、13以内が条件の来シーズン3枠を維持確保した。
 世界選手権3連覇は56年ぶり8人目。3年連続世界女王になった坂本。長い世界選手権の歴史からすれば、3連覇はまだまだひよっこで、最大10連覇した選手も存在する。
が、3連覇以上した過去の選手7人はすべて、旧・採点方式の下での成績。現行の採点方式とはまったく別物だ。だから比べることはできないが、それでも、現行の方式の方が女王の座を維持するのが難しいと思われ、よって、坂本の3連覇は、旧・採点方式下での10連覇と等しいほどの値打ちがあると言えよう。
 坂本のフリー。冒頭は得意のダブルアクセル。流れるようなスムーズなジャンプに1.41もの高いGOEがついた。2回目のトリプルルッツはエッジ違反でマイナス評価。が、それ以降は高い評価のジャンプを連発、スピンはすべてレベル4の最高評価、ステップシークエンスはレベル3だった。演技構成点も3項目すべてで9点台(10点満点)は坂本だけ。総合得点222.96点、2位のアメリカのレヴィトを10点以上引き離す圧勝だった。
 トリプルアクセルも4回転も持っていない坂本が4位から逆転優勝できたことは大変意義深い。大技に頼るのではなくスケーティングスキルと質の高さで勝負する、それが本来のあり方なので、その成功例が示されたのは大きいものなはずだ。
 さて、坂本の3連覇達成の最大のキーポイントはどこか。次回解説

   つづく

暫定メダリストルームで、優勝が決まった瞬間。左からイザボー・レヴィト(米)、坂本花織、キム・チェヨン(韓)

暫定メダリストルームとは、現時点での3位までの選手の座る部屋。選手が滑るたびに代わり、4位以下になったら退出する。

なお、正式名称は知らない。(私が付けた仮の名前)

 

レヴィトと抱き合って健闘をたたえ合う坂本

 

表彰式にて、表彰台の1位の台に3人乗ってメダルを見せて笑顔の3人。

左から、2位のイザボー・レヴィト、1位の坂本花織、3位のキム・チェヨン