渡辺武弘監督(前) 団体戦での監督の重要なお仕事は・・・ | 名古屋の鈴木のブログ

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 世界卓球2024。美誠監督は話題になったが、正式な監督についてマスコミはほとんど無視、記者会見等でなにかコメント残してるはずなのにいっさい報道しないという不公平さ。
渡辺武弘監督にももっと注目すべきではなかろうか。オリンピックに2度も出場している実力派なのだ。

 

左から3番目の男性が渡辺武弘監督。美誠ちゃん(一番左)が身振り手振りで熱心にアドバイスしながら話している。右の背中が試合中の平野美宇ちゃん。左から2番目は木原美悠


 監督の重要な仕事はオーダーの作成だ。世界卓球団体戦。ひとつの相手国に最大5試合のシングルス戦をおこない、先に3勝すれば団体勝ちとなる。1試合は5ゲームマッチで3ゲーム先取で試合勝ちとなる。
この5試合のオーダーを決め、審判団に提出しておく。プロ野球の試合前のオーダー表提出と同じだ。
出場選手は3人で、1人は第3ゲームに出て1試合のみ出場、あとの2人は最大2試合、戦う。組み合わせは2種類、第1試合と第4試合が同じ選手という1-4、2-5組と第1試合と第5試合が同じ選手という1-5、2-4組だ。
たぶん、提出時に、じゃんけんでどちらか決めるのでは。どちらの組にもなってもいいように、監督は2種類、オーダーを考えて用意しておくものだろうなと思う。組み合わせが違うから、同じ選手と再び対戦することはないという優れたシステムだ。
オーダー表の交換で、初めて相手側のオーダーも知る。誰に誰が当たるのか、予想通りにいったかドキドキするところだ。
 グループ戦トーナメント合計8チームと戦った。全部把握してないが、だいたいほとんど、第3試合は平野美宇ちゃんが担当した。たとえば、準々決勝・ル-マニア戦は
     日本チーム  相手チーム

第1試合 伊藤美誠   A選手
第2試合 早田ひな   B選手
第3試合 平野美宇   C選手
第4試合 早田ひな   A選手
第5試合 伊藤美誠   B選手
    1-5、2-4組   1-4、1ー5組
というオーダーだった。    
そして準決勝・香港戦は
第1試合 張本美和   A選手
第2試合 早田ひな   B選手
第3試合 平野美宇   C選手
第4試合 早田ひな   A選手
第5試合 張本美和   B選手
    1-5、2-4組   1-4、1ー5組
だった。
この準決勝まで7チーム相手にすべて3-0で、第4試合にいくことはなかった。つまり21戦全勝で決勝・中国戦を迎えることとなった。
 決勝戦の中国戦。このオーダー編成が勝敗を分けたと私は見ている。中国戦敗因の真相と渡辺監督の思惑と誤算に迫る! 次回