1287)旧型国電を訪ねる旅(11)50年前の夏休み ED19と飯田線の旧国 宮田~大田切 | 千葉の鉄道、そして Now & Then

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1286)

 

 

の続きです。

 50年前、1974年夏の早朝、飯田線宮田~大田切で。

 

 1974.7.27 5:59 271レ ED19 3

 ゆっくり、ゆうゆうと登場ですが牽引貨物は短いです。今写真を見ると、向こうの駒ヶ根市・太田切川あたりには川霧が立ちこめているようにも見えます。 

 

  6:07 223M伊那大島5:15発→茅野7:51着 

 茅野行きですが、茅野で折返したあと、辰野で前(豊橋方)2両を解放します。前から クハ68412 クモハ51027+?+?←伊那大島方

 なぜナンバーがわかるかといえば、茅野で折り返してきた238M(茅野7:58 →12:20平岡)に のちに田切から乗車したからなので。

 先頭車クハは助手席側も含めて 両側がHゴム化改造されています。片側だけ改造という例も多いなかで 意外とこれは貴重。 

 

 223M茅野行きを後追い。宮田で6分停車します。

 茅野で238Mに折り返したあと 辰野で前2両を解放します。のちに乗車(田切10:15 →伊那本郷)

 このあと撮影した各先頭車は 運転席側がHゴム化改造されて左右非対称になった例が多いですが、この2ドア車クモハ(たぶんクモハ42)は端正で 誠に好ましいです。

 

 6:13 224M クハニ67903を含む4連 

 伊那松島発5:34→天竜峡着8:21 

 40パーミルを登ってきます。辰野からではなく、伊那松島電車区出区列車。

 

 224M後追い 4連 

 こちらの運転席側は Hゴム化改造されて 左右非対称になっています。

 

 6:35 225M 駒ヶ根6:30→7:32辰野 

 太田切川の河岸段丘33パーミルをぐんぐん登ってきます。宮田~大田切 

 木曽駒ケ岳・空木岳から流れ出し天竜川に流れ込む川は「太田切川」ですが、駅名は「大田切」となっています。駅名の文字が異なるのは各地にある現象ですね。 

 

 225M 駒ヶ根6:30→7:32辰野 

 先頭はクハ47074、サイドの客用窓は横幅が細い窓で 2ドア車です。

 

 225M後追い クモハ53133 駒ヶ根6:30→7:32辰野 

 辰野では5分で折返し、珍しい沢渡行きとなり沢渡8:31着。その後は回送で伊那市か伊那松島へ。

 運転席側はHゴム化改造されていないものの、ワイパー取り付け改造のためか左右非対称となっています。

 

 6:40 1224M 伊那松島6:03→12:28豊橋 

 先ほどの225Mとは宮田で交換してきた1224M。

 こちら側の前面窓は左右両方ともがHゴム化改造。しかし ワイパー取り付けの関係でか高さが揃っていません。

 先頭はクモハ54125。この160mのカーブを下って曲がると太田切川橋梁です。

 

 1224M豊橋行(後追い) 

 最後部はクモハ54106、河岸段丘を下って太田切川橋梁へ向かいます。

 こちら側も、運転席側のみが Hゴム化改造されて高さが不ぞろい。旧国はみな 顔が違います。

 

 7:03 4402D 急行こまがね1号+天竜2号

 天竜峡5:38発→7:48辰野7:59発 1402Dアルプス2号と併結→11:56新宿②、天竜2号は501D 辰野7:58→8:25塩尻8:31→8:44松本8:46→9:58長野、塩尻では中津川6:08発塩尻8:08着の811Dきそ1号 と併結。

 分割併合を繰り返す このようなローカル・ビジネス急行は当時全国各地にありました。朝方に県都に向かい 夕方に帰る列車が多かったです。

 辰野場面では長野行きの方が両数が多く、塩尻併合場面では中津川発「きそ1号」よりも、天竜峡・上諏訪発の「天竜2号」のほうが長いのでした。

 この時点では、前の新宿行が2両、後ろの長野行が3両です。新宿1156着、長野9:58着。

 

 7:03 4402D「こまがね1号・天竜2号」後追い

 横軽通過可能のサスを装備したキハ57か キハ58かはナンバーを見ないと前からは区別できません。

 

  7:24 太田切川橋梁をわたるED19 5、274レ。 

 

 7:31 大田切 天竜峡5:24発の227M(辰野8:27着)で、165系の急行編成を普通列車流用です。 折返し 604M急行「伊那2号」になります。辰野8:44発→13:20 豊橋着 

 

 227M 天竜峡5:24→8:27辰野着 165系TcMM'Tc(名カキ 大垣電車区)

 飯田線でよく見かける急行「こまがね」は 中央東線の急行「アルプス」の下り方に連結される関係で、松本運転所の165系4連(松本方←Tc Tc M' Mc)でしたが、「伊那」は大垣電車区所属なので クモハ165がなく、代わりに両端クハ165とモハユニットの4連でした。

 

 

 7:39 226M 辰野6:34→7:48伊那福岡 (大田切ホームから)

 1日に2本しかない伊那福岡行きが来ました。田切へ行くつもりなのに その1駅前の伊那福岡止まりとは・・・。じゃあそれを逆手にとって、終点伊那福岡で下車して次駅の田切まで撮影しながら歩くことにしました。

 クハユニ56011・クモハ42008・クモハ42013 (42系=もと関西急電)←辰野方

 クハユニ56011、Hゴム化改造されてないのに左右非対称。ワイパー改造取り付けか、旧国ならではで愉快です。

 これに乗って、駒ヶ根、小町屋、次が伊那福岡で4.1Km3駅目 9分と すぐです。

 (以下 次号以降へ