1249)【今後見れなくなる光景】E257系の上総一ノ宮での連結作業を見に行く(1) | 千葉の鉄道、そして Now & Then

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 2024年3月改正で「全面的に引退する」といわれていた255系ですが、2月11日付の千葉地本資料で 255系は6月まで引退が先送りになることがわかりました。

 そうなると ダイヤ改正で消える 他の光景として 一気に脚光を浴びつつあるのが E257系の10両編成なのですが、おそらく255系が存命の6月まではまだ見られると思われます。しかし駅頭での分割・併合作業が消えるのは確実です。

 現在 上総一ノ宮駅で午前に2回の分割作業、午後~夜間に3回の連結作業が行われています。

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 E257系500番台の幕張車両センター導入からの経緯を 分割併合関係中心にふりかえってみましょう。

 2004年(H16)年10月の E257-500 の外房線・内房線への初投入時は5両編成が多かったものの、第2次車(NB-11~NB-19)が投入された 翌2005年の12月改正から10両編成が朝夕中心に大幅に増加しました。

 そのときに、朝の上り通勤特急(10連)から折り返してきた 東京9:00発の下り「わかしお」は 安房鴨川駅で10両を5+5両に分割し、片側(南側)の5両は 日中 安房鴨川側線でヒルネ。

 その5両を夕方には 安房鴨川駅ホームで連結し、17時台に10連で上ったあとの折り返しから、需要が多い下りの通勤(退勤)特急に運用。旺盛な旅客数に答えていました。このころには、1本の列車運転途中での分割・併合はありませんでした。

 

 その数年後、安房鴨川駅での解放・連結作業は無くなったのですが、同時にその作業は上総一ノ宮駅に移りました。10両で運行する区間・時間が短くなったので いっそう合理的に、客数の多い部分(東京~上総一ノ宮)にだけ増結されるようになりました。その甲斐あってか、夜間18時以降に東京駅を発車する「わかしお」は5本全てが10両または9両(19号のみ)になりました。

 

 現在、上総一ノ宮駅での下りの解放作業は2本(5・17号)、上りの連結作業は3本(16・18・24号)で行われています。

 これらの解放・連結作業は2024年3且改正をもって解消。もう見れなくなってしまいます。来月の新ダイヤには 連結作業の所要時間を盛り込んではいません。

 

 現在、運行区間の途中で(つまり駅ホームという身近な所で)見られる 在来線特急車の解放・連結作業は、おもに以下のものがあります。

 東京駅での「成田エクスプレス」、

 岡山駅での「サンライズ瀬戸・出雲」、

 高山駅の「ひだ」、金沢駅での「サンダーバード」、

 宇多津・多度津での各四国特急、

 上総一ノ宮駅での「わかしお」といったところではないでしょうか。これらのうちの、「サンダーバード」「わかしお」の分割併合は2024年3月改正で消滅します。

 分割併合を見るというのは今でも人気があり、岡山駅や新幹線盛岡駅、新幹線福島駅での分割併合作業時は 人だかりができるくらいなのはご承知のとおり。

 

 今回、解放よりも 作業が複雑で 見ごたえのある連結作業を 上総一ノ宮駅で見てきましたので レポートします。

 沿線での撮影とは違って、各番線の車両の動きなどを把握していないと あわてたり撮影失敗したりします。今後 記録される予定のかたは参考にどうぞ。

 撮影にあたっては、一般乗客や作業する職員の方の迷惑にならぬよう 十分ご留意お願いします。

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 まずは、「わかしお16号」への増結車が幕張を出庫、上総一ノ宮へ向かって回送されてゆきます↓

 

 2024.2.19 回1066M この日はNB-16でした。

 正式な時刻は数分違うかもしれませんが、見たままのおおまかな時刻で記すと、

 幕張→千葉14:58頃→蘇我15:04頃→誉田15:13頃→茂原15:38頃→上総一ノ宮15:47頃着

 

 ここ八積通過は15:43でしたが、ちょうどゆっくり発車してゆく長い10両編成の京葉快速4514A の向こう側を爆走してゆきました。後撃ちしかできませんでした。

 

 回送のE257 5連を八積で撮ると、じきに255系の1061M「わかしお11号」が下り、続いてすぐに1061Mを茂原で待避した259M大原行き がやってきます。それに乗り上総一ノ宮へ向かうと、さきほどのNB-16編成が上総一ノ宮駅の起点方にある折返し線にもう収まっていました。上総一ノ宮での回送到着は おそらく2番線と思われます。

 この時点で、上総一ノ宮の反対側(終点方)にある電留線には もう1本の E257 5連が留置されています。位置は一番海側。

 

 259M大原行き車内からで、乗車していたクハ209-2130(C404)の前面窓がほこりっぽく、不鮮明な画像になりました。最近209系の窓は、側面含めて汚いことが多いです。

 

 1066Mの着発は3番線です。

 上総一ノ宮駅では、海側(下り本)が1番、山側(上り本)が3番。房総各線では、内房線・外房線・それと総武線も含めて、ほぼ全て海側から1番、2番・・とナンバリングされているのは、千葉鉄道管理局時代からの伝統。ただし大きな駅のみはかつてあった駅本屋側が1番線。大原・館山などがそれにあたります。近年 橋上駅化されても、かつての順番のまま。

 

 16:10 総武快速1375F~4375Fが2番線へ到着。逗子発で E235系F13。 

 1066M を2番線側から撮ろうとするかたには心配ですが、この折返しは 16:21発の4674F久里浜行 で、1066M到着3分前には いなくなるので心配無用。

 

 

 4375Fから 259M大原行きへの乗継ぎ風景。

 

 16:12 259Mが発車。早めですが下校時間なので8両です。発車時に立ち客はほぼありませんでした。(近くが空席でも 立ち位置を好む学生は除く)

 このように朝夕のみに E131系2連から 部分的に209系8連に変更されているのは、内房線側でも君津~上総湊間に見られます。

 

 16:24 1066Mの 6~10号車の5両が 3番線に到着。ここで連結作業のため7分停車。 

 安房鴨川15:35→17:34東京 NB-18

 次の1068M着発時には ここ2番線に総武快速が止まることになりますので、両方撮られるかたは1066Mのうちに2番線側から撮ることをおすすめします。 

 

 (長くなりそうなので、以下は次号へ)