1203)ブログ1200号記念(3) 高松琴平電鉄(ことでん)の1200形 | 千葉の鉄道、そして Now & Then

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 1201)

 

 

の続きです。

 1200号記念企画は今回が最終です。もう少々おつきあいくださいませ。

 

 今回は 高松琴平電鉄(ことでん)の1200形 をとりあげます。

 

 ことでんの1200形はもと京急700形。

S42(1967)~S45(1970)年製造、琴電入線はH15(2003)~17(2005)年。琴電初の4扉車となりました。

 京急700形は地下鉄線(都営1号線)乗り入れ規格のため、車体長は20mありません。先頭電動車(デハ)で車体長18m(全長18.5m)、中間付随車(サハ)で車体長17m(全長17.5m)と短く、そこに 京急初でもある片側4枚扉ですから、20mの4枚扉車(今のJR東ほか 大手私鉄のスタンダード)よりもドア間隔が短く、通勤ラッシュ時には普通列車でおおいに威力を発揮したそうです。デハ+サハ+サハ+デハ の4連が21本、計84両 が京急で誕生しました。

 そんな大手私鉄のラッシュ時向け車がことでんに2003年から移籍してきました。デハ+サハ+デハの3連になっていた700形からサハ770形をはずした、全先頭電動車の2連X11本、計22両の移籍です。

 また、琴電の新しい車両色(黄色・青緑・赤の線区別色分け)はこの形式導入時から始まったとのこと。黄色=琴平線、青緑=長尾線、赤=志度線

 

 新旧対照表(京急700形➡琴電1200形)

京急車番--京急除籍日--→琴電車番--琴電入籍日  

701---2005年3月10日--→1212---2005年7月6日

702---2005年3月10日--→1211---2005年7月6日

703---2005年3月10日--→1214---2005年7月7日

704---2005年3月10日--→1213---2005年7月7日

705---2002年7月19日--→1202---2003年3月10日

706---2002年7月19日--→1201---2003年3月10日

723---2005年3月31日--→1216---2005年8月3日

724---2005年3月31日--→1215---2005年8月3日

727---2002年7月19日--→1204---2003年3月12日

728---2005年7月19日--→1203---2003年3月12日

731---2002年7月26日--→1206---2003年3月18日

732---2002年7月26日--→1205---2003年3月18日

733---2003年8月15日--→1208---2004年10月24日

734---2003年8月15日--→1207---2004年10月24日

735---2005年11月30日-→1252---2006年7月3日

736---2005年11月30日-→1251---2006年7月3日

737---2004年3月5日----→1210---2004年10月24日

738---2004年3月5日----→1209---2004年10月24日

739---2005年11月30日-→1256---2006年12月13日

740---2005年11月30日-→1255---2006年12月13日

741---2005年11月30日-→1254---2006年7月5日

742---2005年11月30日-→1253---2006年7月5日

 

 

  2017年11月22日(水)1205-1206(後追い)

  瓦町を発車して 片原町~高松築港へ向かうラッピング車

 地方民鉄に標準軌、こういう例は箱根登山鉄道とここくらいなもの(あと近鉄・西鉄などのローカル線区間)

 

 

 仏生山8:54 仏生山終着の下り4連。

 1207-1208+1100形2連←築港方

 

 後ろの1100形は もと京王車5000系でS44年製、片開きの18m車長の3ドア車。1997(H9)年に8両が京王 電鉄から移籍してきました。

 京王1100形は、京王重機整備が 積極的に地方民鉄へセールスを仕掛けたもので、もと京王車ゆえに 1372mm→1435mmへのゲージ変更(台車交換)を京王重機整備が行いました。

 

 

 9:19、1209-1210。綾川町のラッピング 仏生山にて

 

 1209-1210。

 

 

 9:01、一宮行き4連。

 1211-1212+1209-1210←築港方

 後部の1209-1210は 綾川町の「AYAGAWA号」でラッピング車多いです。

 

 2017年11月22日(水)8:47 琴電琴平行 

 1213-1214+1071-1072←築港方 

 1213-1214 の2両は ユニバーサルホームのひまわり柄ラッピング。後ろも もと京急車。

 

 1211-1212

 

 琴平線から瓦町へ戻り、長尾線へ移動しました。

 

  長尾線に配属された 元京急700形(ことでん1200形)は 1250番台でベージュ✕青緑が基本ですが、一本だけ全身青緑の編成がいました(向こうの1253+1254で お昼寝中)。

 手前は 元京急1000形のことでん1300形。

 平木にて 11:37。

 

 1300形は、長尾線に8両配置(1301~1308)

 琴平線の1080形と同形式ですが名前(ナンバー)が違います。

 

1300形の紹介はことでん公式HPからお借りします↓

 京浜急行1000形ことでん1300形車両は、昭和49年から昭和51年の間に東急車輛で製造され、最も製造両数の多い車両の後期車両です。主に都営浅草線、京成線、北総線で運行されていました。
ことでんには、冷房化推進のため平成19年に京急1000形を改造し、1300形として2両編成4両が投入されました。昭和63年から平成3年にかけて6編成12両が投入された1080形と同形式です。車内には、車椅子用スペースを設けています。

 

 学園通り~白山(しろやま)にて 上り11:14

 1252+1251←長尾方

 

 学園通り~白山にて 下り11:20

 1306+1305→長尾方

 

 大手私鉄のかつての名車が余生を過ごす地方私鉄は全国にあり、一時代前の懐かしい車両に会うことができます。周辺の施設や風情も幹線鉄道とは違う魅力があり、私は大好きです。たまには会いに行ってみるのもいいものです。

 最後までお付き合いいただき ありがとうございました。

 

 (今回は、以前にアップした画像を使用して再構成しています。ご了承ください)