https://www.youtube.com/watch?v=8YAgpk8rJYE
Kさんが亡くなって もう2年が過ぎた
Kさんは 亡くなる前に
「姫路に住む 私の親友に
今 入院していると電話をお願いします」と言われた
私が 姫路の親友という方に
電話をする間もなく Kさんは亡くなってしまった
その後で姫路のMさんに ご報告の電話をする
それから Mさんとの交流が始まった
Mさんは 「散歩道」という月刊誌を作り
同級生や 親しいお友達の動向を
記事にして 送付されるという
活動をされていた
それを 私にも毎月送ってくださるようになったのだ
高齢となられ ご病気もありながら
前向きに 明るく毎日を過ごされているMさん
毎月届く「散歩道」は 私の楽しみとなっていた
そしてMさんとは その後何度も
電話でお話している
今月も「散歩道」が届く
それを読みながら Kさんのことを思い出す
まだお会いしたこともない Mさんとのご縁は
亡くなったKさんが つないでくださったのだ
そう思ったら 急にKさんのことが
なつかしく
これから Kさんのお寺に
お参りに行こう と思い立つ
いろいろな地で 人生を過ごされたKさんが
眠っていらっしゃるのは 海の向こう
Kさんに縁ある 大根島のお寺
その寺の名は 2年前の「散歩道」に書かれていた
すぐに場所は わかった
その寺は 海を望む立派な寺だった
「突然お邪魔しまして・・・」と住職とお話をする
天涯孤独のKさんのお骨は 「久遠に安らかならん」と刻まれた
石塔に納められ そこには真新しい塔婆が
立て掛けられていた
「先月には法事も済ませました」と住職
きちんと拝まれていることが
有難く 安心した
そこで手を合わせると
まるでKさんが すぐそばにいらっしゃるような
何とも言えぬ あたたかい気配を感じて
胸が熱くなる
「Mさんとのご縁をありがとうございます
また来ますね」と言って その場を辞した