３月になって 一段と日が長くなって来た
昨日は晴れ 仕事の帰りには
やわらかな色の 夕空を見た
日没後も まだ外は明るくて
早春の夕暮れを 歩いてみたくなった
向かった先は 安来公園(社日公園)
安来節に「社日桜に十神山・・・」と唄われている 桜の名所である
ここが賑わうのは 桜の季節くらいなもので
普段は訪れる人も少なく ひっそりとしている
桜の大木の並木道を登り
公園の上にある 梅の木の所まで行く
それ以上進むと 木立の茂る山道なので
ここをゴールとした
夕暮れは 夜へと移りつつあった
夕闇迫る中 清らかな香りを放つ梅の花
花びらは闇を含んで くすんだ色となる
かすかに オレンジ色を帯びた西の空は
天空高くなるにつれて 蒼へと移り
そして 時と共に漆黒の闇へと沈んでいった
灯がともる安来の街へと
山を下りて行く
今はまだ 固い蕾の桜の花が
美しく咲き誇る時を想いながら
