七夕(たなばた)の一期一会   2 | nagarenotokiのブログ

nagarenotokiのブログ

四季折々、自然の姿に感じること

http://www.youtube.com/watch?gl=JP&hl=ja&v=ac5SGwRPv0o&eurl=http://mixi.jp/view_diary.pl?id=922970355&owner_id=11725856

23年間想い続けた人に 逢いたい
消息もわからず 何の風のたよりもなく
長い時が過ぎた末に
準備されていた 素敵なチャンス
まさか逢える日が来るなんて 夢にさえ思わなかった
京都に行こう
あのすばらしい音楽を創った人に 逢いに行こう

 

まず 彼のホームページから
彼にメッセージを送った
「こんにちは 龍介さん
 こんなふうに龍介さんにメールを送れる日が来るなんて
 夢にも思いませんでした」
そのメールの書き出しの文章は 今も覚えている
本当に彼にメールを送れることがうれしかったのだ
そして返事が届いた時は 無上の幸福感を味わった

結婚して初めての ひとり旅
ちょうど折り良く 夫はその間休みで
子供たちのことを託して 電車に乗った
胸がときめいた
青春が戻って来たような
ワクワクした 素敵な気持ち
明日は彼に逢える

そして京都会館での 七夕コンサート
ステージに立ったその人は
私が想い描いて来た人とは かなりのギャップがあった
無理もなかった
それまで私は 彼のイメージをたった2 3枚の
小さな写真でしか 想い描けなかったのだ
でも あの声
ラジオから 毎夜やさしく語りかけてくれた
素敵な声は やはりその人のものだった
涙が出るほどなつかしい曲が 目の前で歌われる
長い長い旅をして
やっとつながることが出来たのだ
感無量 ただその一言

コンサート終了後 懇親会が開かれた
彼と個人的に話せるチャンス
これを逃がす手はない
懇親会が始まった
至近距離に 長年探し続けた人がいる
しかし 彼には常に女性が
何人も取り巻いて 話が弾んでいる
私が入り込む隙はない
そんな時 関係者の1人が
私に声をかけて来た
「どこからいらっしゃいましたか?」
「島根です ずっと若い頃からのファンでしたから」
その言葉に その人はすぐさま
私を彼の前に連れて行き 紹介してくれた

突然の展開に 目をパチパチしていると
「島根?あ!メールくれた人!?」と驚く彼
そして私の手を両手でしっかりと 握りしめてくれた
「コンサートをしてくださってありがとうございます
 ずっとあなたを探していました
 お会い出来て本当にうれしいです
 あきらめずにいて良かったです」
私はそんなことを 話したと思う
途中から 涙があふれて来た
と同時に ちょっと失礼なことを言ったことに気づく
彼はじっと目を見て うなづいてくれた
そして これからも音楽活動をして行くと言った

 


その後はまた 女性たちがずっと彼に群がって
私は寄り付く隙もなかったけれど
時々彼と目が合うと にこっと微笑んだりしてくれた
私はもう それで満足だった
宴たけなわ 賑わっている会場を
私はこっそり後にした

 

このすばらしい一期一会は
私のかたち無き宝物の1つになっている
その人と逢えた そしてお話が出来たなんて
考えてみたこともなかったのだ
想い続ければ いつか叶う日が来る
今 彼は「ホオポノポノ」という歌で知名度がアップした
良かった 再び注目される日が来ると
それもずっと 信じていた私だった



※ 添付した曲を歌っている男性は、私がずっと憧れ続けたミュージシャンです。