白鳥たちの冬 | nagarenotokiのブログ

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四季折々、自然の姿に感じること

https://www.youtube.com/watch?v=QAfKsjyF1Yc


先日、米子水鳥公園を散策しました。
ここは私にとって、冬に一度は訪れたい場所です。
ここには今、シベリアから5000kmもの空の旅をして飛来した白鳥たちがいます。

 

まるで冬の使者のように、白鳥たちがこちらにやって来るのは決まって、11月の朝早い時間でした。子供の頃から、白鳥たちがあいさつのように「ピイ、ピイ・・・」と、空を通り過ぎる声に目が覚めたものです。
ちょうどその頃、カモなどの野鳥の猟の解禁日があって、実家の前に広がる湿原では、早朝の張り詰めた空気を破るように、大きな銃の音が鳴り響きました。その後続くけたたましい猟犬たちの声・・・。その日は寒さのためではない身震いをしたものです。

水鳥公園の水辺は、中海の子供のようだといつも思います。周囲が10kmくらいあるのでしょうか。池としては広いですが、すぐ隣に広がる中海から見れば、かわいい子供のような池です。
そこに純白の姿を映して浮かぶ白鳥はとても美しいです。特に夕映えの水辺で、能義平野の餌場からねぐらであるこの水辺に、V字型の連隊を組んで帰って来て、水面に舞い降りる際の優雅な姿は例えようがありません。いつも心が洗われるような感動を覚えます。


今回散策したのはまだ日が高い時間で、残念ながら白鳥の舞い降りる姿を見ることは出来ませんでした。そして最近は、餌の豊富な能義平野に居座っている白鳥が多くなっています。先日はたくさんのカモたちと会いました。

 

白鳥たちの北帰行は2月中旬から、やはり早朝にさよならのあいさつをしながら飛び去って行きます。そして、3月の下旬にはすべての白鳥が遠いシベリアへと飛び立つのだそうです。まだ時間はあります。また美しい姿に会いに行こうと思います。今度は出来れば夕映えの頃に。