記録的な暑さに加え、梅雨の終わりのジメジメとした湿気が体力を奪っていきます。
このような高温多湿の時期は、熱中症のリスクも高くなり、さらに体の内側にまでダメージを与えます。
暑さに湿度が上乗せされることで、体にじめついた大気がまとわりつくような、どんよりとした重たさを感じるような体感になります。
普段通りの生活をしていても、時には何もしていなくても、疲労感が蓄積していくような感覚になり、
疲労感、眠気、食欲不振、頭痛などの不調を覚えることもあります。
特に「食べる気がしない」といった食欲不振を感じる方も多いのではないでしょうか。
奪われていく体力を取り戻すために、しっかりと睡眠を取ろうと横になることも大切ですが、
食欲不振が続くと、元気が出ないだけでなく、しっかりと眠る元気までなくなることも。
食事量が減ってしまうことで
*体の各器官が働くために必要な栄養が不足する
*食事から摂れる水分が不足する
*糖質不足で頭がボーっとする
*エネルギー不足により代謝が低下する
などの影響があります。
そして、体の隅々にまで栄養や水分が届かないことで、血液の巡りも滞りがちになります。
また代謝が低下することで、内部体温も低くなることがあり、血液が巡りにくく「冷え」の状態になってしなう可能性もあります。
さらに水分補給がうまくできていないと、体内水分が不足し血液がドロドロになるリスクもあって、さらに巡りにくい状態に。
寒い冬や「冷え」体質の時に血液が巡りにくくなるというイメージがありますが、
高温多湿の今の時期には、上記のような別の要因によって血液の巡りが悪くなるというリスクも考えられるのです。
夏場の血液の巡り低下は、夏バテ、熱中症の引き金になることもあるので、
しっかりと予防対策を取るようにしましょう。
ポイントは
「水分補給」と「バランスの良い食事」です。
熱中症対策として水分を摂ることを意識することは定着していますが、
食事には弱った体を回復するために必要なエネルギー源もあり、水分も摂れることを再確認です。
水分ばかり摂っている
冷たい食べ物や飲み物ばかり食べる
食べやすい好きなものだけ食べる
肉や胃に重たい食事を避けてしまう
といった傾向にある方は、もう一度食事の栄養バランスを見直してみてください。
特に
体の基本となるタンパク質、血液をつくる鉄分、体では作られない必須アミノ酸やミネラルなどは
意識的に摂ることが必要です。
一度にたくさん摂るのではなく、毎日少しずつでも摂るように工夫をしましょう。
血液が巡ると、各細胞が正常に機能しやすくなって、体も元気に維持してくれます。
じっとしていても体力を奪われるような時期こそ、コツコツと栄養を摂って
血液の巡りから健康づくりを目指してみませんか。