古く秦の時代の中国では「金一匁と交換していた」と言い伝えられるほど高価なものとされていた『冬虫夏草』。
秦の始皇帝や楊貴妃は、不老長寿や美容のために積極的に摂ろうとし、
ごく一部の高貴な人たちしか手に入れることが出来なかったとも言われています。
それだけ重宝されたワケは何だったのでしょうか。
一つは、
『冬虫夏草』の採集量が極端に少ないこと
そしてもう一つは、
『冬虫夏草』が、たくさんの体に役立つ栄養を持つこと
が挙げられます。
冬虫夏草はキノコの一種ですが、その生育の様子は他のキノコとは全く違った特異な生長をします。
冬虫夏草は、チベットなどが主要産地で昆虫の幼虫に寄生し、幼虫の栄養分を吸収しながら土の中で生長します。
そして夏になるとやがて土の表面に子実体と呼ばれる芽のようなものを現すのです。
ほんの数ミリ~数センチほどの芽がわずかに出るだけで、見つけるのはかなり困難なうえ
夏の間の2ヶ月程度しか採集できないので、非常に入手困難な冬虫夏草となります。
現在では、屋内での栽培技術も進み安定的に冬虫夏草を入手しやすくなりましたが
それでも高価な和漢植物の一つです。
冬虫夏草は、他にない栄養を多く含んでいます。
それらを活用して健康や美容を維持するために様々な摂り方をされています。
有名なエピソードとしては、世界陸上大会の時、中国の陸上チームが連日の試合にも関わらず、疲労を感じさせない競技を続け結果を出し、
その際に、このチームが冬虫夏草のスープを飲んでいたことが注目され、
冬虫夏草の持つ滋養栄養が世界で研究されるようになりました。
冬虫夏草の栄養素として代表的なものが
*βグルカン
*Dマンニトール
*コルジセピン
*メラトニン
*キトサン
などが挙げられ、他にも数えきれない栄養を備えています。
特に
βグルカンは「虫草多糖」
Dマンニトールは「虫草酸」
コルジセピンは「虫草素」
と呼ばれており、中でも「虫草素」はサナギタケ冬虫夏草のみに含まれる成分です。
中医学においては、『冬虫夏草』は「保肺益腎」と表されますが、
五臓に分けられる体の部位のうち肺や腎を中心に
免疫機能、アンチエイジング、抗酸化、血流、鎮静、消化、代謝などにも役立つとされ、
幅広く活用される点も大きな魅力となっています。
数千年にも渡って健康や美容で着目されている冬虫夏草。
今では多くの研究データに基づいて、様々な製品へと開発されています。
いつまでも体や肌を健康に維持するために、冬虫夏草の持つ稀少な魅力に注目してみませんか。
サプリメントやお茶やスキンケアなど、継続して取り入れやすいものを上手にチョイスしてみてください。