3月~4月にかけて、ご自身やご家族の生活環境が新しくなるなど「変化」する方もいらっしゃるかもしれません。
あるいは、自分は動かなくても周囲で変化があって対応に追われるといった変化も。
変化には、新たなスタートや、新たな出会いといった嬉しいものも含まれますが、
嬉しいことや楽しいことも、「普段と違う」というストレスとして脳に届けられるのです。
ストレスは体の様々な不調の原因として挙げられますが、
自律神経のバランスを乱す原因の一つにもなります。
自律神経は、体の各機能をコントロールする役割を持ち、寝ている間を含む無意識の時間にも生命維持活動のために各機能に指令を出したりバランスを取っています。
自律神経は血管の収縮弛緩もコントロールしています。
交感神経優位の時には血管が収縮し、副交感神経優位の時には血管が弛緩します。
ストレスがかかる時間が長くなると交感神経優位の状態に偏ってしまい
血管が収縮した状態が続いてしまいます。
血管が収縮すれば、そこを流れる血液の量が制限される形となり、
全身に巡る血液が届きにくくなります。
その結果
・手足の冷え
・内臓冷え
・偏頭痛
・肩こり
・消化不良
・睡眠不足
といった不調が起こり、ケアが不十分なままだと慢性的なお悩みになるリスクが高まります。
生活リズムの変化などの他にも、寒暖差、花粉やPM2.5などのアレルゲン、睡眠不足などといったストレスが体にかかりがちな春。
免疫力も低下しがちです。
血液が十分に届かないことで免疫機能に必要な血液が届かないというリスクにもなり
健康や肌状態にも影響が出てしまうことも。
変化が多くなりがちな春こそ、血流アップの対策を意識しましょう。
① 暖かい日が増えてきても体を冷やさないように
② 乾燥に気を付けて、体の外からも内からも水分補給
③ 血流を高める食材を摂る工夫をする
④ 腸内環境を整える
⑤ 良質な睡眠を目指す
などの対策がおススメです。
全身を巡る血管は大人の場合で全長約10万㎞にも及び、その約99%は極細の毛細血管です。
毛細血管は全身にくまなく血液を届けていますが、詰まったり傷ついたりしやすい血管でもあるため、血管の収縮状態が続くことでさらに血液が滞る原因になるのです。
ただし、毛細血管は血管の中を血液が流れない状態「ゴースト血管」になったとしても
しっかりと血液を届ける体の状態を整えることができれば血管として回復させることができます。
体の内外、そして心に受けた刺激は、自律神経に影響し血流を低下させてしまいます。
外的環境が変化する春のストレスを、血管に影響させないためにも
生活のリズムづくり、血流アップの習慣で、少しでも負担を軽くしてあげましょう。