冷え込みが厳しい日と穏やかな日の波があるこの冬。
比較的暖かい九州でも、前日との気温差が7~10℃という日もあって、服装による寒さ対策に迷うような日が続いています。
こんな時期こそ、健康管理の要となる「血流」を正常に維持することが大切です。
全身の隅々まで巡っている血液の流れ「血流」は、
*栄養や水分を体の先端まで届ける
*各細胞などから排出された老廃物を回収する
*酸素を届け二酸化炭素を回収する
といった重要な役割を担っています。
ところが様々な要因によって「血流」が滞ってしまうことがあり、
その結果「冷え」「むくみ」「内蔵の不調」「心疾患」「脳疾患」などの引き金となってしまうことがあります。
主な要因としては
*寒さによって体温が下がる
*血管の状態がよくない
*貧血
などが挙げられます。
特に気温が低くなる冬は、体の冷えが起こりやすく、慢性的に冷えることで体の内側まで冷える「内蔵冷え」の状態になってしまうこともあります。
深刻なお悩みの引き金とならないように、しっかりと「血流UP」の対策を取り入れていきましょう。
寒い冬に「血流UP」させるためのポイントは
*体を芯から温める
*血管を健康に保つ習慣
*水分補給
などが挙げられます。
① 体を芯から温める
血流UPには体温を下げないことが第一です。
寒さを感じると自律神経からの指令によって、血管を収縮させて体温を下げないようにしようと体が働きます。
そうすると血液は狭い血管を通ることになり、必然的に流れる血液量が低下します。
「血管を過剰に収縮させない」ためには、体を内側から温めることが大切です。
*暖かい服装をする
*室温をコントロールする
*入浴時には湯船につかる
*体を温める食事を意識する
*温かい飲み物を飲む
などの対策が必要です。
特に内臓を冷やさないようにすることで体温維持もしやすくなり、
表面的な冷え対策だけよりも、根本的な対策として体を温めることにプラスになります。
② 血管を健康に保つ
血液をスムーズに流すためには、通り道となる血管の状態を健康に保つことが不可欠です。
*狭い
*詰まっている
*弾力がない
といった状態の血管では、血液が流れにくくなったり、まだらに流れたり、血液が流れることで血管に負担をかけてしまうことがあります。
血管の状態は「心疾患」や「脳疾患」といった重大なリスクにつながることもあるため、
日々の生活習慣で注意することが大切です。
特に血管に負担をかけてしまう「塩分」「糖分」「脂質」の過剰摂取には気を付けるようにしましょう。
③ 水分補給
夏に比べて水分補給をしなくなる冬は、気付かないうちに「脱水状態」になっていることがあります。
体が水分不足の状態になっていると、血液がドロドロになるリスクが高まります。
ドロドロ血液ではスムーズに流れにくいだけでなく、血管への負担も大きくなります。
一度にたくさんの水分を摂るのではなく、一日を通してまんべんなく小まめに水分補給をするのがおススメ。
体を冷やさないためにも、常温~白湯などの水を摂ったり、
鍋料理やスープやみそ汁などの調理の工夫で、温野菜を多く摂ることも効果的です。
冬の健康維持に欠かせない「血流UP」のために
表面的な対策だけでなく、体の内側から血流を高めるための習慣をプラスして
風邪やインフルエンザなどに負けない体づくりを目指しましょう。