https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E6%9F%B4%E5%B4%8E%E7%B4%80%E7%BE%8E



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オンナ座長は裏切りが好き
改訂版





丹波道場での私の初舞台は、
恩師の柏倉先生演出、安部公房作品『友達』

この時は、三姉妹の設定のうち、
この三人の中では、一番年上の私が、まさかの
末娘役。

私としては、お色気ムンムンの長女役がやりたかったし、本読みまでしていたので、私なりにショックを受けました。



その次のショックは、
私が劇団を立ち上げる前に、新聞公募で
主役を頂いた作品、
芥川龍之介作品、【藪の中】
主役の姫君役。

喜んだのも束の間。

台本を開いたら、
強姦あり、強盗に遭うなど、悲惨な姫君

綺麗な姫君とは、程遠い役柄でした。

稽古では、相手役に殴られ、引きづり回され
私の身体は、アザだらけ。

心身ともに痛い役でした。



これは、後にやった
【ハムレット】の母役ガードルートについても同じく。酷い母親でした。

ハムレットとの乱闘シーンもアザだらけで
痛かった。王妃とは、程遠い



けれど、結局、どちらも
  結果的には楽しく演じきりましたけど。



これらの経験は、
私が思う自分と、演出(客観的)目線とは
違うということですね。


そのお陰で、
自分には分からない魅力に気付きを
頂いたわけですけど。新境地ですね


良い意味で、
自分を裏切る事が出来た。


私自身が創る作品についても、
芝居を観にきたお客様に対して、


『え、そこがそうなる?』 
『こんなの初めて』



みたいな、
ステキな裏切りが出来る芝居づくりをしたいと
想います。

役者さんに対しても同じく、
ご本人には分からない魅力を引き出したいと
想います。