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シェイクスピア四大悲劇「ハムレット」「オセロー」「マクベス」そして「リア王」
シェイクスピア作品の中でも最も現代的な問題を孕んだ作品と言われています。
私の愛情は言葉より豊かだ
‐『リア王』(シェイクスピア)第一幕第一場より‐
リア王の末娘コーデリアの言葉。
王は国土を三つに分けて、三人の娘に分け与えると
宣言するが、それに際して自分への愛情を聞かせて
欲しいと言う。
姉の二人は言葉巧みに父親への愛情の深さを
語るが、言葉ではうまく言えずとも愛情は深いのだと
コーデリアは思う。
そして、悲劇の始まり。
二人の姉と違い、お世辞の言えないコーデリアはつぶやいた。
しかし、年老い、冷静な判断力を失ったリア王は、
最愛の娘だったはずの
コーデリアの愛情を理解することができず、相続権を剥奪してしまう。
言葉巧みに、好意を示す人が必ずしも信用できないことは、
昔から言われています。それでも、やさしい言葉、
思いやりにあふれたような言葉をかけられるのは
心地よいことです。
しかし、その言葉が偽りのものだったとき、
リアのような悲劇が 起こるのでしょう。
王族貴族や富豪に限らず、似たようなことは誰にも起こります
人をむやみに疑いたくはありませんが、
人の言葉とその人自身を見抜く目を養っておくことは大切です。
私は、演出家としても 演劇講師としても
誰かの受け売りでなく、
自分の言葉で、
誠実に
話せる私で在りたいです。
(うふふ
)
)
(私の初心)
シェイクスピア・アクター柴﨑紀美演劇事務所
代表 柴﨑紀美