2024年5月8日水曜日

ともかくも有り難くも、人生初で最後の湯治旅行から無事に帰宅した、

大事をとって駅からタクシーを使う、

それは初心者運ちゃん研修中のものだったが、妙に高かった。

アラビア語で話していた。

旅行中、日本ではそうでもないらしいが、気軽に荷物の上げ下ろしへ助けが入る。

 

それでも列車の遅延などに必ず出くわすので、

アナウンスを聞き取れず世界で天涯孤独みたいになり、あたしは固く決意した

「もう二度と一人旅はしないぞ。」

 

まさにそうであるべきで、

ドイツ有数の老人天国Bad Füssingの広々したレストランで、

ノンアルビールも飲んだせいか、ここぞとばかり最重要なものを詰め込んだ

小さなポーチを、置き忘れてしまっていた。人生2度目のこと。

かろうじて気づいて、店が閉まる寸前で回収できたが、

その時のショックはあたしを打ちのめした。

全てが無駄だ!これはまさにレアな安心な旅行プランだったのに!

 

マインツの駅で、親身な店員に当たったので

成人後2枚目の水着を買うことができた。ちょうど都合の良い機能だったが、

模様がカラフルだった。

 

オーストリアに面したその街には大きな温泉が三ヶ所あり、それぞれバカでかい。

説明を聞かされても現実はまた別で、

本来好奇心が無くもないほうなので、今回それに任せて一人で参戦するしかない。

 

驚いたことに、あたしは唯一のカラフル水着着用者であった。

上品で豊かそうな白人ばかり、チラチラ見られている感じはする。

 

地下に石油がある、と推測されて掘削したところ、出てきたのは温泉だったとか。

しかしかなり薬効のある水質で有名。

最初は40度近い源泉のプール、意外に深くて立って顎まで浸かる。

次は炭酸泉というのか、噴き出す泡の圧力が面白い。

3つ目は打たせがあるのでそこまで進んだところ、

全体に大波が起こされてしまい、泳ぎ苦手なあたしは危うく溺れるところだった。

4つ目が塩温泉、外へ続く道を進むとまたもや深い、どうも心許ない、

そこをはるか先まで進むようになっていて

負荷のかからない運動が提供されている。

あたしには今のところ無理と退散する。

 

そこに四日間通った。ともかくまさに天国、極楽であった。

芽吹いたばかりの樹々の葉が当たり中を占めていて、ワーワーと叫びたいくらいだ。これは何? なぜここまで麗しい? なぜ地中からこれらが湧いてくる? 

科学的には説明できる現象ではあるけれど、

でもなぜここまで?と、問いが湧き起こる。

地球は酷すぎる。美しすぎる。

バイエルンの食事の美味しさは不変だったが、それよりもあたしの重大事は

ヘルビー夫妻の二匹の猫との対面にあった。

 

仕事に追われている彼らとやっと夜8時にまた出会い、

車で運ばれ、地下を入れて4層の家に初めて足を踏み入れた。

白黒の兄弟猫は、あたしの靴下の匂い、指の匂いを嗅いだ、

オーケーという感じで許された。

時々近づいてはあたしに頬や首筋を差し出す。そのあたりは柔らかく白い。

かと思うとまさに脱兎の如く二匹で駆け回り、

テープルから何かを落として観察する。

 

次の夜は、あまり注目されなかった、空腹だったらしい。

でもそれは住人と認められた証拠だとか、そうか〜と納得する。

その次の夜はあたしはホテルで過ごすことになったのだが、

ヘルビー達が帰宅すると二匹は、もう一人は?という顔をして

探していたと言う。嬉しくて笑ってしまった。

 

いよいよ最後の夜には、彼らがニャーと言わないと聞いたので、

あたしは昔、野良猫の世話をした時、にゃーにゃーで会話ができるのを

経験していたので、ニャオと語りかけてみた。

ヘルビーは日本語じゃ通じないよと言った。そうかなあ、と思っていたところ、

その後、少し呼びかけるようになったらしい。

きっとあたしのことを尋ねたのだ。

 

もう一つ面白かったのは、階段に座っている猫達に、ヘルビーがあれこれ言うと

耳を複雑に動かした、左右違った動きだ。

普通は怒った時耳を平らにするらしいのだが、それとも違っている。

「あれね、考えているところ、考える時はいつも耳をあんなふうにして」

その説明には大いに笑った、実に愛くるしかった。

 

愛くるしいと言えば、ブリットという彼の相棒、まさに相棒というに相応しい理想の女性、心の柔らかな人で、見たこともないあたしを心底迎え入れてくれた。

ぼんやりなあたしだから単純にそんな風に感じたのでもない、と思う、絶対に。

そして、恐らくはもう2度と会うことはないのだった。この肉体としては。

でも絶対にそうではない。

 

さてさて、夢のような話は終わり、

この間にラファエラが両腕を骨折していた。隣家の犬が原因。

階段を転がり落ちたので、もっと酷いことも可能だったよねーと言い合った。

つい意識が深刻に受け取ってしまうところを、

それでは自分の首をも絞めかねないので、その部分を瘡蓋を剥ぐように

静かに落ち着いて対処するのが、世界のためでもある

あ、笑えた、とラファエラはその特に愛くるしい笑顔を見せた、あたしの瞼にまだそれが張り付いている。

そういえば、例のあたしのポーチ忘れも結局は被害なく収まったのだ、そこが眼点なのだなー

 

さてさて、引っ越し仕事はこれからが本番となる。

気にかかっていた最後の解約、

スマホのWiFi接続会社?というのか、そこの解約が極めて不明、

それとKKH健康保険会社、そこら辺の手順をおさらいしてみようか。

 

まず5月17日(=離陸の1週間前)にドイツの市役所で

住民票の転出証明をもらう、それをWiFiとKKHへメールで提出、

  KKHでは解約証明書を出す、

    これをもって日本の健康保険の手続きに行く。しかしその前に、

      日本で戸籍謄本を息子に取り寄せてもらう、

        これと転出証明を持って市役所で住民票を作成してもらう。

ここが意外なのだが、

この日本の住民票とドイツからの転出証明が揃ったところで、

WiFi接続会社が解約仕事に入る。解約は6月6日になるとか。

  その前にできれば住民票とクレカを持って日本でインターネットの契約、

    ただし日本の銀行のクレカがないのでどうなるか?

     (愚かにも勘違いから解約してしまっている) 

しかしとりあえずは、

新しい住民票とドイツ健康保険の解約証明書で国民健康保険に加入できる予定。

 

図でも描かないとうまく頭も中で機能しないけど。。。

さらに離陸日の朝にはガス電気会社との数字のやりとりがあり、

かなりの残高の支払い(前年度の光熱費不足分、これはビルギットへの)が

いつどうなるか、銀行口座を閉めることもできないようだ。

全てが、その時になって驚き桃の木、というわけ。

 

また、片付けや荷物作りは一向に捗っていない。

いつまでも寒いので区切りがつかない。冬服は送らせて

夏服は持参するという計画が進展せず。

同じ経験をした人は流石にいないので、相談することもできないので、結局一人でぐるぐる堂々巡り。

 

あたしの無駄な堂々巡りとは異なるけど、言葉遊びじゃないけど

 

物質は素粒子からしてスピンしている、理由?

我々意識体が見る宇宙でもなんだか、スピンしている、円運動? 

その前に、一言:

非存在のものからまず素粒子(或いはひも)がペアでとび出しては消える、

その度に火花のような光子がキラッと、ネ

そのやり方で光が発生し、宇宙の晴れ上がりが起こるまでになる

光って無限ほどの種々の波長からなる、

エネルギーの現れ方は速さと直進(基本的に)と種々の力?

 

宇宙は暗黒だというが、光の量は些細なものなのか? 

あるけど物質にぶつかって反射しないと意識に反映されないだけか?

宇宙は

すべての周波数を持つ(稀にしか視覚できない)光で満たされている可能性?

音波も大気の中で動いている様々な波長の光であるか?

 

薄緑色を見つめていたら、隣が薄ピンクに見えた。しばらくすると普通に白く、

これは生理学的に説明可能現象だろうけど、認識機能いい加減。

 

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