Shibuya Crossing⑧ | 流浪日記

流浪日記

日々の出来事など

週末は家にこもってテスト勉強。

(記憶、ずっと記憶、一生記憶...)

(引っ掛け問題、時間の無駄。)

窓の外を見た。

外は気持ちよさそうな晴天。

(あっ、集中がちょっと、)

外は。

(ふぅ~)

(やめようかな....)

(遊びにいったら....)

(あきらめた。)

(よし、遊びにいこう、テスト勉強なんかまったく無意味)

その瞬間すべてからの解放感がやってきた。

 

道玄坂を歩いていく。

たばこのけむり、におい。

車の排気ガスのにおい。

きつい香水の匂い。

(うぅ....)

109で上からフロワーを回り洋服をみる。

とくにガーリー系。

(かわいいのほしい)

センター街通りへ、ラーメン屋さんのいいにおい。

突然、行くてを塞さがれ目の前に名刺。

「モデルやりませんか」

「やりません」

「じゃ名刺だけでも、はい」

(のんびり歩きすぎた)

繁華街を抜け、静かな住宅街へ、どの家も

お金持ちが住んでいるような家だ。

代々木公園まで来た。

緑のにおい。

噴水広場を回りベンチで家から作ってきた

お弁当を食べた。

竹下通りへ。

ゲーセンに入り人がやっているクレーンゲームを

見る。

(もうちょっと右、早すぎる、取れないな)

クレープ屋さん、たくさんのメニュー、

(美味しそう)

大通りを左へ曲がって、新宿方面へ。

(歩いてかえろうかな)

しだいに日が陰り夕闇が降りてくる中、

美那は歩道を歩いて行った。

 

(昨日はたくさん歩けてよかったな)

登校。

配られたテスト用紙を目の前に大後悔。

(一問も解らない、とにかく回答を

埋めなければ、解りそうな問題から....

留年はヤバイ、).....

 

(とりあえず全部埋めた、やった)

(二度とテスト前に遊ぶのはやめよう)

(しかし2度目の解放感)

(好きなものを食べよう、そしてしばらくぶりに、

仮想現実世界へ、私の世界へ)