今年も神社の境内にお祭りがやって来た
たくさんの屋台が並んでいる
金魚すくい、型抜き、りんご飴
派手な見世物小屋の看板
ろくろっ首に蛇女
アクロバティックなオートバイの曲芸、
籠の中をグルグル回る
屋台の影に神主がいた
神輿が町を練り歩く
ソイヤッ、ソイヤッ、ソイヤッ、
担ぎ手の私に水を掛けられる
お囃子、
小屋の呼び込み、
子供、大人、喧騒
わたあめや、焼きトウモロコシの匂い
少年が釣り上げた水風船
あか色、ムラサキ、緑色
無数の小さな神輿が町を駆け巡る
ワッショイ、ワッショイ、ワッショイ
担ぎ手に水しぶきが浴びせられる
神輿も走り疲れ
次第にひとびとも少なくなり
境内に静けさが訪れる
闇にたたずむ神主が
私を見た
体が不自由な者たちが
最後に参拝し
参道を
朝の闇に消えて行く
神主が舌打ちした
そして
新たな参拝者がやってくる
