Shibuya Crossing⑤ | 流浪日記

流浪日記

日々の出来事など

ビルの谷間の学校、ゴムの運動場もない。

ビジネススクールかってーの。

「あのー」

振り返るとたまに見かける女の子。

髪の毛ぼさぼさ、見るからに陰キャ。

「カギ落としましたけど....」

「あ、どうも」

家の鍵、うっかりして落としたか。

教室に入り着席。すぐに教科書を出し見る。

しだいに集まってくる生徒たち。

グループごとでおしゃべり花盛り。

わたしは教科書にらめっこ。

わたしも陰キャだった。

皆は次から次に変わる話題、楽しそう。

わたしは耳を塞いで問題を解く、

何の為、何の意味があるのだろう、勉強。

絶対なにか間違っているのだ。

わたしはここの世界の人間では無いのかも知れない、

きっと、どこかに楽しい世界が。

(死のうかな)

(そうだ、その前に死にかたの勉強が必要だ、

なぜなら死にかたを知らないから。)

(また勉強、これから勉強、一生勉強.....)

(病んだ)

ちょっと窓の外でも見て気分転換しよう。

そとの景色だけが楽しみ。

おしぼりやコンビニの配達のトラック。

足早に会社に向かう人達、たぶん。

街が生きてる感じが好きだ。

 

ようやく授業が終わり廊下を歩いていると、

今朝の女の子が前を歩いてる。

腰回りがちょっと重おもしい。

でかいカバン。

絶対、同人誌書いてるタイプだ、

BL、もしくはショタ物。

一日中パソコン触ってるんだ。

わたしもか。

急に振り返り目が合った。

(またお礼言っとこうかな、どうしょうかな)

と走って行ってしまった。

帰りに学校隣のドラッグストアに寄る。

お菓子を買う。後、食品をすこし。

スーパーより安いのだ、

(うれしい、助かる、やったー)

家に着く。いつ見てもボロすぎる。

お菓子とジュース、漫画、至福の時間。

 

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夜の歌舞伎町、紫の輝き、

窓ガラスにうつるわたし。

わたしの部屋、わたしの居場所。

ひとつの理想、

素敵空間。

(イエ~ィ)

きっとどこかにあるんだ、わたしの世界。

(はしゃいでしまった)

今日はゲームに参加してみようかな。

メニュー画面、

レースゲーム、たくさんあり過ぎる。

電動キックボード50人、 500P

殺人現場から推理して犯人を見つけるゲーム、4人 3000P

配達を競うゲーム、50P

謎を解きながらどこかにある鍵を見つける、10000P

街を広く使って駆け回り面白そう。

脱獄ゲーム、最後まで逃げ切れば勝ち。

だんだん行ける場所が狭まってくる。

星の数ほどあるゲーム部屋、

チャットルーム.......

 

...朝、寝落ちした。