あゝ、荒野^・ω・^ | ゆにふぉーむ屋さんのぶろぐ^・ω・^
昨年SNSで評判が良く気になっていたのですが、
「前編」の劇場公開が想像以上に早く終わってしまい、見られないままでした(´・ω・`)
半年経たずくらいで映画はDVD化されるのですね~。ありがたい。

基本、映画は映画館で見る派ですが、人が多いのは苦手なので、レイトショー派です。
ここ最近行ったレイトショーはどれも10人以下くらいで、
見る環境としては最高なんですが、映画館大丈夫か?と心配になりました。

それは置いといて^・ω・^

前後編合わせて5時間ほどある長いお話なのですが、とても面白かったです。
すごく間近で誰かの人生を覗いているような、不思議な感じがする映画でした。


▼あらすじ(引用)

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ふとしたきっかけで出会った新次とバリカン。
見た目も性格も対照的、だがともに孤独な二人は、ジムのトレーナー・片目とプロボクサーを目指す。
おたがいを想う深い絆と友情を育み、それぞれが愛を見つけ、自分を変えようと成長していく彼らは、
やがて逃れることのできないある宿命に直面する。

幼い新次を捨てた母、バリカンに捨てられた父、過去を捨て新次を愛する芳子、
社会を救おうとデモを繰り広げる大学生たち・・・

2021年、ネオンの荒野・新宿で、もがきながらも心の空白を埋めようと生きる二人の男の絆と、
彼らを取り巻く人々との人間模様を描く、せつなくも苛烈な刹那の青春物語。
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映画が始まってしばらくは、どこがどうしてボクシングの話になっていくの?って疑問だったんですが
確執のある昔の仲間を、合法的に殺せる(倒せる)、という憎しみからのボクシングとは・・・。

菅田将暉さん演じる新次は、人の良さそうなところもあるし、
建二や芳子と楽しそうにしているときは愛らしさすら感じるんですが、
人に対する憎しみの表し方がすごく狂気的。執念がすごい。

新次と建二のボクシング以外にもいろんな場面があって、
後編でそれらの登場人物たちの関係性がわかってきます。
そういうところはちょっと群像劇っぽい感じもしました。
あの人とあの人が親子で、こことここは知り合いで、あそこは確執があって、とか。

後編で、新次にタオルを届けにいった芳子のシーンが印象に残っています。
タオルを受け取たら、すぐにまた走って行ってしまう新次。
振り返っても新次はずっと先へ行ってしまっていて気づかない。
その時の芳子の顔が、すごく切なかったです。
漫画とかなら芳子のモノローグでも入ってそうなシーンですが、
一切説明はないので見る人にすべて委ねられます。

そういう受け手に任せるスタイルも好きでした。


2021年じゃなくても別にいいやろ、とか、
ボクシングの試合は痛々しいけどリアルではなさそうとか、
いろいろツッコミどこはありますが、フィクションなので。

人の中にある孤独と愛は表裏一体なのかな、というのを感じさせてくれた人間物語でした。
好き嫌い分かれそうな作品ですが(長いし)、私は好きでした^・ω・^


R15指定・過激なシーン多めなので、誰かと一緒に見る場合はご注意を~。