コロナ禍の利用者減で生まれた、東北新幹線の珍運用とは・・・ | yasashiiakumaの徒然紀行

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テレビ東京系(ローカル路線バス乗り継ぎの旅、出川哲朗の充電させてもらえませんか? の大ファン)

新型コロナウィルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言が解除されてから1ヶ月以上が経ち、旅行の需要は少しずつ戻り始めています。が、それでもコロナ禍前の水準にまで戻ることはなく、路線によっては一部列車の運休や臨時列車化を余儀なくされています。

 

そんな中、今月から東北新幹線内で、これまで見られなかった運用が登場しました。

 

その名も"グランクラスのない『はやぶさ』"。

 

『はやぶさ』は必ず、グランクラスがあるE5系かH5系で運行されるため、グランクラスがないというのはあり得ません。もしかして、その列車だけグランクラスの営業をしていないだけなのでしょうか? 

いいえ! 正真正銘、グランクラスの設備そのものがない『はやぶさ』が設定されているのです。その便に使われているのは・・・

 



E6系です。秋田新幹線『こまち』として東京~秋田間を結んでいる他、E5系もしくはH5系の増結車として、東北新幹線内の運用に入ることがあります。なので、E6系が『はやぶさ』運用に入ること自体は5年以上前からあったのですが、11月に登場したのは、これまでとかなり異なる形の『はやぶさ』となっています。

 



該当する列車は『はやぶさ』15号。東京発仙台行きの列車で、東京が10:04発、仙台到着は11:39です。この東京発仙台行きの『はやぶさ』は元々、E5系とE6系が併結する列車として設定されていましたが、11月半ばからはE6系の単独運用になっています。そもそもなぜ、このような列車が設定される運びになってしまったのでしょうか。

 

実は、東京駅での折り返し前の列車の一部変更が、1つの原因となっています。

 


東京駅で『はやぶさ』15号として折り返すのは、『はやぶさ』6号と『こまち』6号という列車です。『こまち』6号は秋田発東京行きの一番列車で、秋田を6:09に発車します。ほぼ全ての『こまち』が停車する角館、田沢湖の2駅も通過し、盛岡では、盛岡始発となる『はやぶさ』6号に連結します。そして盛岡~東京間を17両編成で走行するのが、通常の姿です。だが、『はやぶさ』6号が運休となってしまったため、秋田~東京間を単独運行する『こまち』が設定されることになったのです。

 

なら、『こまち』も運休させてしまえば良いのではないかと考えがちですが、秋田発の一番列車であり、利用者が割と多い便であると考えられることから、単独運行でも走らせ続けているのではないかと考えられます。

 

山形新幹線に関しては現在も、東北新幹線内を単独運行する列車が何本かありますが、秋田新幹線に関しては定期・臨時問わず、非常事態を除いて設定されることはありませんでした。東京まで単独運行する『こまち』と、E6系だけの『はやぶさ』。いつまで運行され続けるのかは分かりませんが、突然の登場というだけあって、驚かずにはいられませんでした。

 

東北新幹線は他にも、利用者が比較的少ない列車を運休させたり、多客期のみの運行にさせたりする措置を取っています。特に、増発の動きが目立った朝夕時間帯の『はやぶさ』や『こまち』に運休が発生していることから、乗る列車を決める際には注意したいところです。