JR北海道 2022年度から721系置き換え開始か・・・ | yasashiiakumaの徒然紀行

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JR北海道では2015年頃から、既存車両の新型車両への置き換えを進めてきました。2017年3月には、津軽海峡線特急から転用された789系によって785系の大部分の編成が置き換えられられた他、2016年度以降は札幌駅を発着する都市間特急をキハ261系により置き換え始め、今年に入りようやく、『北斗』や『おおぞら』『とかち』で使用されるキハ261系がほぼ全て出揃い、長きにわたる置き換えが完了する運びになりました。キハ283系は3月12日のダイヤ改正前までに定期運用から外れる他、キハ281系に関しても2022年度中に引退する見込みが立ったことから、特急型車両の置き換えはここで一段落という形になったかと思われます。

 

加えて、北海道の都市部以外のローカル線で活躍している普通列車用気動車、キハ40系に関しても、新型のH100系という気動車によって次々と置き換えられています。H100系は今後も増備が続く見込みですが、国鉄時代からの生き残りの気動車であるキハ40系の他、根室本線や釧網本線などで活躍を続けるキハ54系などの動向にも注意したいところですし、鉄道路線そのものの廃線についても加味しなければならないでしょう。

 

だが、今後の動向に注意しなければならない形式は、特急型やローカル専用の気動車だけではありません。札幌圏の電化区間で活躍する721系電車も既に、営業運転開始から35年近くが経過しています。現在は函館本線の札幌~岩見沢間や千歳線の札幌~苫小牧・新千歳空港間、札沼線だけでなく、函館本線の岩見沢~旭川間での定期運用も持っており、旭川地区の普通列車にも使用されています。普通列車用の3両編成と、主に空港アクセス列車の『快速エアポート』で使われる6両編成があり、早ければ来年度から順次、置き換えが始まるのではないかとされているのです。

 

 

721系『快速エアポート』(左)。快速用の6両編成は普通席5両と、『uシート』という座席指定車両1両から構成されています。当初から6両固定で落成した編成もありますが、2000年代に入ってから新しく作られた中間車を組み込んで6両編成になったものもあり、この編成から優先して置き換えられるのではないかと言われています。

 

現時点で721系を置き換える車両がどういった形式になるのかは断定できませんが、恐らく、733系を増備する形で置き換えるのが妥当かと思われます。

 

 

733系(左)。JR北海道の札幌地区用普通列車用車両には731系、733系、735系とキハ201系があります。731系や735系などの形式は数が少ないため、現在は733系が大部分を占めていると考えられます。その733系、最初は3両編成のみが製造されましたが、2014年度以降は『快速エアポート』用の6両編成も登場し、空港アクセス列車の主力として活躍するようになりました。

 

721系と733系の最大の違い、それは、普通車の車内の座席配置です。733系や731系、735系、そしてキハ201系はデッキのないロングシートであるのに対し、721系はほぼ全ての車両が、転換式のクロスシートで構成されています。更に、客室と乗降用ドアを隔てる扉があるため、特に通勤や通学での利用者が殺到しやすい『快速エアポート』で積み残しを生んでしまうことが問題となっています。少しでも1列車あたりの利用者数を増やせるようにするべく、クロスシートのある車両からロングシートだけの車両に統一することが、721系を置き換える最大の目的と思われます。

 

また、置き換えは6両編成だけでなく、3両編成も対象になるようです。置き換えはそろそろかな・・・と前から気になっていましたが、特急型の置き換えを終えてからようやく、普通列車用の車両にも舵を切るようになったようです。