今日は、小さな集合棟で出会った清掃員さんのお話です🤗

2人1組でいらしてました🍀


📪 📭 📬 📫 ☺️v


これは、私・猫実(ねこざね)が大学生だったときの昔話です🏫


まだ昭和でしたので、あの当時の学生アルバイトと言えば家庭教師か塾講師でして、

私もこちらの個人経営の学習塾へ中学・高校と通い続けたので、そのまま先生役と相成りました。


受け持ったのは中2の数学と国語でしたけど、

ある年度に塾長からの申し送りで、幼なじみの男子生徒2名が連むとの言伝てがありました。


1人🗣はツーと言えばすぐにカーと返ってくる、山椒は小粒でもピリリと辛いタイプで、かつ、勢いで行動しちゃう、おちゃらけムードメーカー

↑ このブログ内での仮名:山椒君🗣


もう1人👤は、もっさりとして山椒君🗣に振り回されつつ一緒に行動しているウドの大木系

↑ 仮名:ウド君👤


↑ 私は相貌失認傾向があるので、受け持ち生徒10数人の顔を覚えるのもひと苦労なのですが、先の2人はすぐに分かりました。


山椒君🗣は授業にもよく参加してくるし、飲み込も早いから提出物も速攻だけど、終えればOKとばかりに書き殴ってケアレスミスで失点を重ねるのが実にもったいない。


😮「これは8? 6?」


🗣『8だよー。答を持ってるんだから、それくらい分かるっしょ』


😲「私は分かっても、高校入試でそれは通用しないよ。どの採点者が見てもパッと判別できるように書かないと、むしろバツにされるよ。試験は振り落とすためにするものだからね。はい、直してきて」


🗣『ちぇ、ケチ!』


↑ と、こんな感じで、

授業内容よりも書き方指導がメインでした。


対するウド君👤は、何をするにもワンテンポずれるというか、反応が鈍く、山椒君🗣から『早く終わらせて帰ろうぜ。〇〇(テレビ番組名)が始まっちゃうじゃん』と、せっつかれていました。


↑ この2人の中学2年・1学期の成績は、クラス内で

 山椒君🗣 3番

 ウド君👤 中央値


↑ 山椒君🗣は例のもったいない点数の落とし方さえしなければトップも狙えた順位だったので、塾長から各教科担当へ根気強く指導の指示が出たのですが、

私としてはウド君👤のほうが


🤔(アレ? そこまで出来ない生徒じゃなかった気がするんだけど


と、不思議でした。


そこで答案を持ってきてもらって確認してみたら、記入してある問題はほぼ⭕️に対し、

最終の大問はほとんど手がつけられていません。


典型的な時間切れタイプだったのですね。


それで、このときは学校の答案用紙を広げる都合上、1番最後まで残ってもらい、

見切りをつけた山椒君🗣はテレビ見たさで先に帰ってしまっていたせいか、


👤「おれ、山椒🗣みたく、できるようになるかな


と、ポツリ。


↑ ウド君👤、現状に満足していたわけではなかった模様。


😲「ウド君👤が山椒君🗣の真似をしても無理だよ。性格が全く違うもの。

でも成績を上げるって意味なら、やれることはいっぱいあるよね。例えば文字の書き方で


↑ 実はウド君👤、小学校低学年で『字はゆっくりと丁寧に、最後まで気を抜かずに書きましょう』と指導されたままのような、硬筆書写か毛筆みたいにハネ・払いまでキッチリ記入していて、大幅なタイムロス状態🖌


そこで、夏期講習では受け持ちクラス内の余興として、ただ文章を写すだけのスピード競技も国語のコマに入れました。


↑ コレ、女子に多い、ノートをカラフルに見栄えよく纏めたがる生徒にも効いて、あっという間に2〜3倍の文字数が書けるようになるので、ウケるんですよね😁v


その他にも見たことがない問題を無くすべく、似たような出題を手を変え品を替えて実習メインに据え置いたせいか、

二学期の成績は、

 山椒君🗣 変わらず3番

 ウド君👤 1桁におしくも届かず


で、塾長によると中2は中弛みしがちなのに他の生徒もと、お褒めの言葉を頂戴しました。


そして迎えた3学期の終わり頃、

その日は山椒君🗣がやけにウド君👤へ突っかかっていたなぁと塾長へ日報にいくと、なんと!

 山椒君🗣 変わらず3番

 ウド君👤 一気に2番へ!


↑ 山椒君🗣も各担当講師が根気よく指導して失点が減った甲斐あって、実質的には今まで2番の生徒を追い抜いたわけですが、

それよりもウド君👤に先を越されたほうがよほど意に添わなかったらしく、当たりが強くなった事態でした。


その後、山椒君🗣もやらなきゃ抜かれると分かって集中するようになりましたし、

ウド君👤に至っては、勉強のコツを掴んだらしく、持ち前のコツコツさも活かして勉強が楽しいと言っていました。


そして、中学3年生となり、受験対応の講師とバトンタッチになりましたが、

2人とも塾チラシの卒業生紹介に載るような第一希望へ合格となりました。

↑ 当ブログの愛読者さま👥なら


👥「猫実(ねこざね)は高校物理で赤点を取ったくせに(笑)」


と、申されるかもしれませんが、

成績って、伸びるときは↗️ではなくて⤴️みたいに急なんですよね。


ウド君👤も基礎はできていたから、ちょっとしたきっかけにより可能だったようです📈

とは言え、肝心の私は、10数人の生徒でさえ隈なく気にかけるのが難しくて、結果的に教職の免許取得は諦めました。


あの当時は結構な数の大学生が教育実習へと臨んだのですけどね🏫


人の向き・不向きはこうして判明していくのでしょうねぇ😮‍💨


チューリップ黄 チューリップ赤 チューリップ紫 チューリップピンク チューリップオレンジ

そんな山椒君🗣とウド君👤を数十年ぶりに思い出したのは、私が完全全戸配布指定の地方自治体・広報誌を配布中に出会った2人組の巡回清掃員さんからでした。


場所は、昭和の分家サイズな土地を丸ごと集合棟にしたような、落ち着いた単身者用アパートでした。


↑ パネル工法というのでしょうか

わりとあちらこちらで見かけるメーカー的な外観なのですが、

それだけに、こちらの清掃の行き届いた感じが抜きん出て見えて、

ドアポスト形式ゆえに2階まで上がらなければなりませんが、配布員としては安心して足を運べる場所でした👟


そんなある日、この集合アパートへ到着すると、ひと目で巡回清掃と分かる社名入りの軽バン車が 🚐


↑ このような何かの作業員が入っている場合、10年配布員としての私が心掛けていることは、


少し大きめな声を上げて存在に気づいてもらう 📣


です。


↑ 相手は仕事中ですから人の出入りを意外と認識していなくて、

たまたま踏み込んだ先の電気コードを急に引っ張られて転倒なんて事態も起こり得るからです🦵


このときは車のバックドアからヒョイと顔を出した若い作業着姿の男の人が手案内でどうぞをしてくれたので、そのまま1階を済ませ、

次いで2階に行ったら、同じ作業着姿で年嵩一緒くらいの男性がもう人いました。


↑ 2階の清掃員さんは階段側に背を向け、一心不乱に長い柄の埃取りで共用廊下の天井付近の蜘蛛の巣取りをしていました。


2名体制でいらしてるということは本格的でしょうから、ちょっとやそっとでは終わらないですよね。


それで、


🙂「すみません、横を失礼してもよろしいでしょうか? 広報誌なので、ドアポスト全てに入れ終えたら、すぐにお暇しますから」


と、手刀をかざす感じですり抜けようとしたら、

2階の清掃員さんがアタフタしながらも慌てて柄の先端の向きを外側へ回してくれたんですよ。


🙄(これは万が一にも取れた埃や蜘蛛の巣が私の頭上に落ちないようにだわね)


と見て取れたので、私もお返しに


☺️「ここはいつも綺麗で助かります」


と、ご挨拶しました。


そうしたら、この清掃員さんが『綺麗⁈ 助かる⁈』と、漫画のセリフのようなオウム返しを呟かれたので、


😊「ええ、大助かりですよ。この(配布)仕事をしているとドアポストに寄りますから、どうしても壁などの埃が服や帽子に着いちゃうんですよね。ホラ、袖口なんかはもう汚れが染み着いちゃっていますでしょう?」


↑ この清掃員さんが直後に見せた身体の弛緩を何と表現したらよいやらですが、緊張が溶けてホ〜ッとなった感じがしました。


2階に上がってきた私に気づかないほど気を張っていたようです。


そして、私も思い出したんですよ、あのボソッと呟いたときのウド君👤がこうだったと。


多分、2階の清掃員さんも(綺麗にしなくちゃいけないけど、要領悪いよなぁこの仕事をしていて良いのだろうか?)といった悩みを抱えていらしたのではないかと。


↑ 年末の大掃除でさえ手を抜くことしか考えていない私からすると、1カ所を徹底的にするよりは、全体をサラッとまんべんなくやり過ごしたほうが汚れた感じが目立たないと考えてしまいますが、2階の清掃員さんは気になってしょうがなかったのでしょうね👀


↑ そんな記憶の甦りをしたものですから、

私はいつもこのような作業員さんがいらした場所から離れる場合には


😀「無事に終わりました。ありがとうございました」


と、ご挨拶して、敷地内の(作業員さんから見たら)部外者が退出したのを告げているのですが、


このときは茶目っ気から社用車にもたれかかっていた清掃員さんへも同じように


☺️「ここはいつも綺麗で助かります」


と伝えてみました。


お返事は営業スマイル的な通りいっぺんの『あざっす!』で、👍のような仕草をされましたが、その手には加熱式たばこが握られていました。


↑ この要領の良さが、これまた山椒君🗣を彷彿とさせて、可笑しかったです

(^^;)


↑ 人間は(こんなのでいいのかな向いてないみたいだから辞めようか)と落ち込むときもありましょうが、

労いの言葉1つで続いたりもしますから、なるべく口に出して感謝を伝えようと決めた1・配布員の私・猫実(ねこざね)なのでした。


↑ ゆっくりとではあっても、力量が伸びてお仕事を続けてほしいですものね😉


私も鈍くさいですが、居住者様からの『ご苦労様』『お疲れ様』に励まされて、早10年です😅




おまけ:

↑ 真面目なコツコツ型を応援したくなった話


(↑ 年末の大掃除をサボる私の話↓)



🏢 🚚 🏠 🚶‍♀️ 📬



次回は『"テーマ:ポスティング"の理由』の巻です。

私のブログ の副題のお話です。

お楽しみに🍀