娘としての時間 シロツメクサの思い出 | キャリアカウンセラー 工藤 倫子のブログ ~RINKO KUDO~

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「夢をカタチに!」 私と一緒に夢を探しませんか?

こんばんは。
工藤倫子です。
 
 
4月30日に
母が8ヶ月半ぶりに退院してきました。
 
 
昨年の8月16日に認知症の母は精神科に入院しました。
 
 
父に癌が見つかり、父の入院中の母の行き先が決まらず
やっと決まったのは埼玉の病院でした。
 
 
母はもう7,8年前から認知症が発症していましたが
受診拒否、投薬拒否がひどく
認知症の検査も受けられず、要介護度の審査も受けられず
 
 
父が一人でみていました。
 
 
父と母は世間から隔離され、孤独に暮らしているように
私には見えていました。
 
 
8年の間に緩やかに認知症は進行していきました。
 
 
徘徊で警察のお世話になったのは3回。
暴言も酷くなっていました。
 
 
最終的には、父の癌の診察に母を連れて行っていた際
病院で暴れてしまい・・・本当にもうどうにもならなくて
 
 
入院先を探しました。
 
 
その頃はもうお風呂にも入らなくなっていました。
 
 
父と母は千葉に住んでいますが
千葉県内では受け入れ先が見つからず
やっと埼玉の病院が受け入れてくれました。
 
 
父が入院中、母の入院先が見つかるまで
私は泊まり込みで母をみていました。
 
 
ガリガリに痩せて
人相まで変わってしまった父が退院してきた時に
母はもういなかったので
 
 
父は「ババがいなくて寂しいな」と言いました。
 
 
9月の面会の日。
歩くのもしんどそうな父。
埼玉まで車で連れていきましたが・・・
 
 
直接の面会は叶わず、タブレット面会。
母と全く話はできませんでした。
 
 
3週間から4週間に1度しか
母との面会の予約が取れないのに・・・
 
 
10月も11月も直接の面会は叶いませんでした。
 
 
12月、やっと直接母と面会出来たとき
父は本当に嬉しそうで「良かった。本当に良かった」と
帰りの電車の中でずっと言っていました。
 
 
片道2時間半、往復5時間の道のりは
父の体にはかなりしんどいはずです。
 
 
それでも父は母に会うのをとても楽しみにしていました。
 
 
年が明けて、1月、2月の面会も
母と楽しく話しができました。
私は行くたびに、母の手と足の爪を切りました。
 
 
「元気そうで良かった」と父と喜んでいました。
 
 
ところが3月に面会に行った際
母は激変していました。
 
 
無表情で全く反応もなく
怒った顔でただぼーっとしていました。
 
 
私と父は急に心配になり
父は帰りの電車で泣きました。
私はその日から夜も眠れなくなりました。
 
 
母は入院してから
夜中に病院内を徘徊して
他の病室に入ったり
 
 
他の患者さんのベッドや医療器具にいたずらをしたり
他の患者さんを小突いたり
看護師さんをつねったり
 
 
夜中にトイレに行こうとして転倒したり・・・
 
 
そんなことを繰り返していたので
少しずつ薬の量が増えていったのです。
 
 
先生も看護師さんも相談員さんも
本当に良い方で
本当によくしていただきました。
 
 
ただただ感謝しかありません。
 
 
でも、このままただ
施設の空きを待って、入院させておいていいのか?
 
 
施設にはもちろん申し込んでいますが
いつ空くのか
全く目処はたっていませんでした。
 
 
「ババを連れて帰ろうか」
父に電話をすると
「俺も同じことを考えていた」
と父は言いました。
 
 
それから私はすぐに
ケアマネを探し、相談し
母の退院の可能性を探りました。
 
 
入院先の先生に相談すると
「今までは、絶対に無理だと思っていましたが
 でも、今の状態は、ご家族で暮らす最後のチャンスなのかなと
 思ったんですよね。
 チャレンジしてみてもいいと思います。
 それが本来の在り方ですよね。
 そういうことを申し出てくれるご家族はなかなかいないので。
 応援します」
 
 
と言って下さった。
 
 
涙が出た。
 
 
ケアマネさんに何度も何度も相談し
母を迎えるために
父と家を片付け、家具を買い換え
 
 
介護ベッドや車椅子の準備をして
 
 
やっと4月30日
退院にこぎ着けた。
 
 
介護タクシーで
病院から自宅に戻る間
 
 
父はずっと母の手を握り
嬉しそうに話しかけていた。
 
 
4月に入り
母は急に歩くことも難しくなっていた。
 
 
車椅子で移動して
室内は手引き歩行でやっと歩ける。
椅子に座るのも、椅子から立ち上がるのも大変だ。
 
 
退院した日
晩ご飯を食べ、薬を飲んだのを見届けて帰宅。
 
 
昨日は
夕食後、足を洗ってあげて
足裏とふくらはぎのマッサージをして帰宅。
 
 
足はパンパンにむくんでいる。
パンパンを通り越して、カチカチだ。
少しでもむくみが取れるようにしてあげたい。
 
 
今日は天気が良かったので
散歩に連れ出した。
 
 
父と母の住むマンションのすぐ近くに公園がある。
車椅子から降りて、私と父が両脇を抱えて歩かせた。
 
 
母はとてもがんばった。
公園のベンチに着くと眠ってしまった。
疲れてしまったのだろう。
 
 
少し眠って
少しおまんじゅうを食べて
 
 
また歩いた。
 
 
がんばったね。
偉いよ。
 
 
8ヶ月半もの間
本当によくがんばったね。
 
 
寂しかったよね。
がんばってくれてありがとうね。
 
 
また散歩しよう。
一緒にご飯も食べよう。
足もマッサージしよう。
 
 
病院からまっすぐ
施設に入っていたら
過ごせなかったこんな時間。
 
 
私と父にとって
とても幸せな時間だ。
 
 
そういう意味では
施設の空きがなくて
良かったのかもしれない。
 
 
とは言え
父にかかる負担は大きい。
 
 
できるかぎりのことはやっていきたい。
 
 
 
散歩をしに行った公園。
 
 
シロツメクサとタンポポの綿毛が
一面に広がっていて
 
 
とても幻想的でした。

 

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私がまだ幼稚園児だった頃
母とシロツメクサを編んで
首飾りを作ったことを覚えている。
 
 
今日のシロツメクサも
私はきっと忘れないだろう。
 
 
今日もあなたの幸せを願っています。
 
 

 

 

 

 

・・・・・

 

5月のスワンパフェ付きロングセッション

 

場所:ブライトンホテル東京ベイ(新浦安駅直結) 

料金:18,800円(スワンパフェと飲み物セット付き) 

 

日時: 5月11日 (土) 14:00-16:00 16:00-18:00    

   5月16日 (木) 14:00-16:00 16:00-18:00    

   5月18日 (土) 14:00-16:00 16:00-18:00    

   5月28日 (火) 14:00-16:00 16:00-18:00    

   5月30日 (木) 14:00-16:00 16:00-18:00    

 

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*お写真はブライトンホテル東京ベイ

 ラウンジシルフさんからお借りしています。

 

* セッションは2時間です。   

お申し込みの際、ご希望の日時をご記入ください。

 

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