2018年お散歩納め 小江戸川越散歩 | 東京散歩道

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「東京お散歩教室」主宰、小島信康が綴る身近な街の素敵発見探訪記。

お散歩ナビゲーター 小島信康です。

 

今回は昨年末、12月30日(日)に開催しました

東京お散歩教室「2018年お散歩納め 小江戸川越散歩」の様子をご紹介します。

 

出発は本川越駅から。

 

まずは、川越八幡宮へ。

 

 

川越八幡宮は、長元3年(1030)に源頼信によって創祀されたと伝えられる

応神天皇を祀る神社。

「勝負の神様」として受験生やスポーツ選手の崇敬を集めており

境内には、天皇陛下生誕を記念して植樹されたご神木「縁結びイチョウ」や

足腰の健康にご利益がある「民部稲荷神社(相撲稲荷)」が末社として祀られています。

 

 

悩みを聞いてくださる「ぐち聞きさま」。

聖徳太子の姿をしており、ぐち聞きさまに悩みを打ち明けると、心がすっきりするそうです。

 

川越八幡宮の次は、中院へ。

 

 

中院は、天長7年(830)に慈覚大師円仁によって創立された天台宗の寺院。

星野山無量寿寺の中にあった三院(北院・中院・南院)の一つで

島崎藤村の義母・加藤みきの墓があることでも知られています。

また、狭山茶発祥の地でもあります。

 

中院の次は、南院遺跡へ。

 

 

川越の天台宗星野山無量寿寺のなかにあった喜多院・中院・南院の3院のうち

現在も残る喜多院、中院と違い、こちらの南院は明治2年(1869)の神仏分離令により

廃仏毀釈運動が起こり廃院となりました。

現在は、住宅街の一角に数十基の石の塔婆や、お地蔵様が寂しく残るのみとなっています。

 

南院の次は、仙波東照宮へ。

 

 

仙波東照宮は、駿府で没した徳川家康の遺骸を日光山へ移葬する途中

天海僧正が喜多院で4日間の法要を営み、その後、当地に家康公を祀ったのが

はじまりとされる神社。

日本三大東照宮の一つに数えられています。

 

仙波東照宮の次は、喜多院へ。

 

 

喜多院は、川越大師の名で親しまれている天台宗の寺院。

天長7年(830)に慈覚大師円仁が無量寿寺を開いたのがはじまりで

天海僧正の入寺の際に喜多院と改められ、以後大いに栄えました。

また、寛永15年(1638)の火災後の再建時に、江戸城紅葉山の別殿を移築して

客殿や書院等にあてたため、「徳川家光誕生の間」や「春日局化粧の間」があり

他にも境内には、色彩鮮やかな鐘楼門や天海僧正を祀る慈眼堂など

江戸時代初期に建てられた歴史的建造物が数多くあります。

 

 

喜多院では、参拝後、名物の「厄除けだんご」を買って、早速おやつタイム。

 

喜多院の次は、成田山川越別院本行院へ。

 

 

成田山川越別院本行院は、成田山新勝寺の別院で真言宗智山派の寺院。

本尊は不動明王です。

地元では「川越のお不動様」として親しまれています。

 

成田山川越別院本行院の次は、熊野神社へ。

 

 

熊野神社は、天正18年(1590)に蓮馨寺二世然誉文応僧正が

紀州熊野より勧請したことが起源となる神社。

御祭神は伊弉諾尊、事解之男命、速玉之男命の三柱で、境内には、蓮馨寺に縁のある

加祐稲荷神社、厳島神社と宝池、秋葉神社、大鷲神社などがあります。

 

 

熊野神社では、恒例となった「運試し輪投げ」にチャレンジ。

これがなかなか難しく、今回成功したのは女性メンバーさん一人だけでした。

 

熊野神社の次は、大正浪漫夢通りをぶらぶら。

 

 

大正浪漫夢通りは、以前は銀座商店街と呼ばれたアーケード商店街で

平成7年(1995)にアーケードが外され、御影石の石畳を敷き、電線を地中化。

現在は大正ロマンの香り漂うレトロモダンな街並みとして、注目を集めています。

 

大正浪漫夢通りの次は、川越観光の中心部「蔵造りの町並み」エリアへ。

 

 

明治時代の店蔵や大正時代の洋風建築がずらりと並ぶ、川越一番街商店街。

小江戸川越を象徴するメインストリートは、年末も大勢の観光客で賑わっていました。

 

 

小江戸川越のシンボル「時の鐘」。

現在の鐘楼は、明治26年(1893)の川越大火の翌年に再建された

3層構造の塔で、高さは約16m。

午前6時・正午・午後3時・午後6時の1日4回、自動鐘撞機を使って

蔵造りの町並みに鐘の音を響かせています。

 

 

時の鐘まで案内したところで、いったんフリータイム。

フリータイム中は、「いも恋」を筆頭に、川越の名産品である

さつまいもを使ったお菓子などを堪能していただきました。

 

フリータイムの後は、元町休憩所へ。

 

 

元町休憩所は、誰もが無料で利用できる大型の休憩室。

中には、時の鐘とサツマイモから生まれた

川越市マスコットキャラクター「ときも」がいます。

 

元町休憩所の次は、菓子屋横丁へ。

 

 

途中、ヤジマキミオさんの発泡スチロール立体アートの前で記念写真。

皆さん、撮影ご協力有難うございました。

 

 

菓子屋横丁は、石畳の道に20軒程度の菓子屋などが並ぶ、川越の人気スポット。

こちらでもフリータイムを設けて、それぞれ気になったものを召し上がっていただきました。

 

菓子屋横丁の次は、蓮馨寺へ。

 

 

蓮馨寺は、天文15年(1546)の河越夜戦の後、川越城の城主となった大道寺政繁が

母の連馨尼を追福するために、感誉上人を招いて、天文18年(1549)に開山した、浄土宗の寺院。

本尊は阿弥陀如来で、小江戸川越七福神めぐりの第五番として、福禄寿神も祀っています。

 

 

また、呑龍堂の前には、おびんづる様が鎮座。

こちらは、触ると病気が治る仏様として、人々の崇敬を集めています。

 

蓮馨寺の次は、小江戸蔵里へ。

 

 

小江戸蔵里は、明治8年(1875)に創業した旧鏡山酒造の建物を

当時の面影を残しつつ改修して、平成22年(2010)10月に誕生した観光施設。

明治・大正・昭和の時代に建てられた酒蔵を改装した

おみやげ処(明治蔵)、まかない処(大正蔵)、ききざけ処(昭和蔵)の3つの蔵からなっています。

 

小江戸蔵里でお土産を買って、本川越駅でお散歩は終了。

 

 

その後、有志のメンバーさんたちと「居酒屋一休 本川越店」で納会をして、解散となりました。

 

ご参加くださいました皆様、長時間お付き合いいただき、誠に有難うございました。

 

それでは、2019年のお散歩も、よろしくお願いいたします。

 

東京お散歩教室

http://tokyo-osampo.com