大泉学園~石神井公園散歩 1月12日(土)&13日(日) | 東京散歩道

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「東京お散歩教室」主宰、小島信康が綴る身近な街の素敵発見探訪記。

お散歩ナビゲーター 小島信康です。

 

今回は只今開催中の東京お散歩教室「第127回 大泉学園~石神井公園散歩」の

1月12日(土)と13日(日)の様子を簡単にご紹介します。

 

出発は大泉学園駅から。

 

まずは、大泉アニメゲートへ。

 

 

大泉アニメゲートは、西武池袋線大泉学園駅北口にある

鉄腕アトムなど練馬区ゆかりの人気キャラクターたちのモニュメントが出迎えてくれる広場。

アニメ作品の年表や大泉のまちづくりを写真で振り返るグラフィックウォールなど

「アニメ・イチバンのまち 練馬区」を体感できる空間になっていて

練馬が「ジャパンアニメーション発祥の地」であることをPRしています。

 

大泉アニメゲートの次は、牧野記念庭園へ。

 

 

牧野記念庭園は、練馬区東大泉6丁目に所在する区立公園。

「日本の植物学の父」といわれる植物学者・牧野富太郎が

大正15年(1926)から、亡くなる昭和32年(1957)まで暮らした自宅跡に

博士の業績を記念する庭園及び記念館として、昭和33年(1958)12月1日に開園した施設。

園内には、博士が生前探し求めた300種以上の草木類が植栽されているほか

博士が植物採集や研究のために愛用した道具や日用品、直筆の執筆原稿

植物に関する書物、採集した植物標本などを展示する常設展示室と

企画展用の企画展示室、博士が研究・執筆のために籠った書斎と書庫を

当時のまま保存した書屋展示室などを備えています。

 

 

12日は、牧野記念庭園で記念写真。

皆さん、撮影ご協力有難うございました。

 

牧野記念庭園の次は、藤木商店へ。

 

 

藤木商店は、練馬区石神井台3丁目、石泉ショッピング街にある鶏肉専門店。

こちらで、おやつ代わりのコロッケを買って、食べ歩きのお供に。

 

藤木商店の次は、石神井松の風文化公園へ。

 

 

石神井松の風文化公園は、練馬区石神井台1丁目に所在する区立公園。

以前は日本銀行の運動場だったところで、平成20年(2008)に区が購入。

平成26年(2014)に石神井松の風文化公園としてオープンしました。

園内は、運動場時代のレクリエーション施設を残しながら

隣接する石神井公園の景観や生態系を損なわない配慮が行われており

石神井公園ふるさと文化館分室もあります。

 

 

石神井松の風文化公園内にある石神井公園ふるさと文化館分室は

区立博物館「石神井公園ふるさと文化館」の分室。

平成26年(2014)4月1日に開設された施設で、1階には「練馬区ゆかりの文化人」展示室があり

小説家・壇一雄の書斎再現コーナーほか、様々な企画展を開催しており

この日は、開催中の「練馬区ゆかりの漫画家―1970年を中心に」を見学。

 

 

また、2階には、時代小説家で「オーディオの神様」とも称された五味康祐が愛した

オーディオ機器を展示する「五味康祐オーディオ展示室」と各種オーディオ装置やレコード

原稿や筆記用具などを展示する「五味康祐資料展示室」があり、あわせて見学しました。

 

石神井公園ふるさと文化館分室の次は、殿塚・姫塚へ。

 

 

殿塚・姫塚は、練馬区石神井台1丁目、都立石神井公園内に祀られている塚。

殿塚は、室町時代の武将で、石神井城主だった豊島泰経の供養塔と考えられ

姫塚は、泰経の娘で、「照姫伝説」で知られる照姫の霊を祀った塚だといわれますが

三宝寺六世住職・照日上人を祀る塚という説など諸説あり、はっきりしていません。

 

殿塚・姫塚の次は、三宝寺池へ。

 

 

三宝寺池は、都立石神井公園内にある二つの池の一つ。

この池は、井の頭池、善福寺池と並ぶ、武蔵野三大湧水の一つだった池で

江戸時代は、いかなる日照りにも涸れないといわれ、昭和30年代頃までは

真冬でも水面が凍らない「不凍池」として、知られていました。

しかし、豊富な湧水も周辺の市街地化など環境の変化によって涸渇してしまい

現在は掘った井戸から地下水を汲み上げて、水を満たしています。

 

三宝寺池の美しい景観を眺めた後は、宇賀神社へ。

 

 

宇賀神社は、石神井公園内に祀られている神社。

創建年代等、詳細は不明ですが、「穴弁天」という別称があり

三宝寺池の底から出現した御神体「女神弁財天」を洞穴に安置しています。

 

宇賀神社の次は、厳島神社へ。

 

 

厳島神社は、三宝寺池の畔に鎮座する狭依姫命を御祭神として祀る神社。

創建年代等は不詳ですが、近隣の稲荷神社、愛宕神社、御嶽神社を相殿として合祀。

社殿右奥には、池に突き出した東屋があります。

 

厳島神社の次は、石神井城跡へ。

 

 

石神井城跡は、石神井公園内にある東京都指定史跡。

豊島氏の城館であった石神井城跡は、三宝寺池の南に流れる石神井川との間の台地にあり

築城は鎌倉時代中期から末期頃と考えられています。

城は、文明9年(1477)に太田道灌によって攻め落とされ、以後、廃城となりましたが

城の中心部にあたる内郭の土塁と空堀は、今も残っていて

平成10年(1998)11月には、深さ約5mの空堀が発掘されました。

また、平成12年(2000)11月の発掘調査では、土塁の盛土下層から鉄製小刀が出土しています。

 

 

13日は、石神井城跡で記念写真。

皆さん、撮影ご協力有難うございました。

 

石神井城跡の次は、三宝寺池沼沢植物群落をチェック。

 

 

三宝寺池沼沢植物群落は、昭和10年(1935)に指定された国の天然記念物。

指定当時、三宝寺池の中の島には、カキツバタが一面に咲き乱れ

シャクジイタヌキモやジュンサイ等の貴重な沼沢植物を見ることができました。

しかし、昭和30年代以降、都市化が進む中、湧水がほとんど枯れてしまい、水温が上昇。

水質悪化や大きくなったハンノキやヨシのせいで太陽光が届きにくくなり

衰退、消滅した水生植物も数多くありました。

そこで、昭和60年代以降、ヨシを刈ったり、ハンノキを一部伐ったりして

環境回復のための管理を推進。

結果、カキツバタやミツガシワ、ハンゲショウ、コウホネ等は順調に増え

消滅した植物も少しずつ回復しています。

 

続いて、水辺観察園へ。

 

 

水辺観察園は、石神井公園内にある、武蔵野の川や池など、水辺の自然を再現した空間。

かつてここには、大正9年(1920)につくられた、日本初の100mプールがありました。

その後、釣堀となり、平成元年(1989)6月に水辺観察園が完成。

園内は、今では数が少なくなった野草などが見られ、中の島の沼沢植物も移植されています。

 

水辺観察園の次は、石神井公園ふるさと文化館へ。

 

 

12日は、途中、石神井公園のお休み処「豊島屋」で、おでんや、みそおでんを試食。

冷えた身体を内側から温めました。

 

 

石神井公園ふるさと文化館は、練馬区石神井町5丁目に所在する

練馬区の歴史や伝統文化、自然、観光情報などについて学ぶことができる区立ミュージアム。

もともと石神井台1丁目にあった郷土資料室の機能を移した施設で、平成22年(2010)3月に開館。

見学無料の常設展示室では、土器などの出土品、練馬大根の資料、練馬区の歴史や生活の様子を

学ぶことができ、企画展示室では、有料の特別展や企画展が随時行われています。

 

石神井公園ふるさと文化館の次は、旧内田家住宅へ。

 

 

旧内田家住宅は、練馬区石神井町5丁目、池淵史跡公園内に保存展示されている

明治20年代初めに練馬区中村に建てられた古民家。

平成19年(2007)に、建物をいったん部材ごと解体し、調査を行った後

平成22年(2010)に練馬区立石神井公園ふるさと文化館の屋外展示施設として

池淵史跡公園内に移築復元。

建物構造形式は、茅葺き寄棟造りです。

 

 

旧内田家住宅を見学後、池淵史跡公園を一回り。

練馬区立池淵史跡公園は、昭和47~48年(1972~1973)の発掘調査で

旧石器時代・縄文時代・中世の遺跡が発見された「池淵遺跡」を

発掘完了後、埋め戻し、史跡公園として整備したもの。

縄文時代の竪穴住居跡などは、地表に工夫が施されて、位置がわかるようになっています。

 

旧内田家住宅の次は、稲荷諏訪合神社へ。

 

 

稲荷諏訪合神社は、練馬区石神井町5丁目に鎮座する

稲倉魂命と建御名方命を御祭神として祀る神社。

創建年代等、詳細は不明ですが、諏訪社が明治維新後、稲荷社と合祀して

「稲荷諏訪合神社」と改称。

社殿は、昭和55年(1980)に再建された鉄筋コンクリート造の建物です。

 

稲荷諏訪合神社の次は、石神井池へ。

 

 

石神井池は、都立石神井公園内にある二つの池の一つで、通称「ボート池」。

もともとは三宝寺池から周辺の田圃に水を引いていた水路でしたが

昭和8年(1933)に、水路をせき止めて人工池として整備。

池の中にあるモニュメントは、彫刻家・三澤憲司の作品です。

 

石神井池の次は、和田稲荷神社へ。

 

 

和田稲荷神社は、練馬区石神井町1丁目に鎮座する

宇迦之御魂大神を御祭神として祀る神社。

創建年代等、詳細は不明ですが、旧和田地区の鎮守で

別名「伝五郎稲荷」、または「和田堀稲荷」とも称されています。

また、境内に立つ大きなシラカシ(御神木)は、「ねりまの名木」に指定されています。

 

こんなふうにあちこちご案内して、石神井公園駅でお散歩は終了。

 

 

そして、両日「ミライザカ 石神井公園店」で

有志のメンバーさんたちと打ち上げをして、解散となりました。

 

ご参加くださいました皆様、長時間お付き合いいただき、誠に有難うございました。

 

それでは、次回もよろしくお願いいたします。

 

東京お散歩教室

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