表参道~渋谷散歩 12月22日(土)・23日(日)・24日(月) | 東京散歩道

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「東京お散歩教室」主宰、小島信康が綴る身近な街の素敵発見探訪記。

お散歩ナビゲーター 小島信康です。

 

今回は昨年末、12月22日(土)・23日(日)・24日(月)に開催しました

東京お散歩教室「リバイバル 表参道~渋谷散歩」の様子を簡単にご紹介します。

 

出発は表参道駅から。

 

まずは、大松稲荷神社へ。

 

 

大松稲荷神社は、港区南青山5丁目に鎮座する宇迦之御魂神を祀る神社。

創始は天保10年(1839)で、かつてここに生えていた大きな松の木が

暴風に遭って折れてしまい、そこに小祠が建てられたのが始まりといいます。

「大松稲荷」という名も、そこからきているそうです。

 

大松稲荷神社の次は、長谷寺へ。

 

 

長谷寺は、港区西麻布2丁目にある曹洞宗大本山永平寺の別院で

山号は補陀山、本尊は釈迦牟尼佛です。

歴史は、かつてこの地に奈良の長谷寺と同じ木片でつくられたという

小さな観音像を祀ったお堂があり、慶長3年(1598)、この観音堂をもとに

門庵宗関によって補陀山長谷寺は開かれました。

そして、江戸中期には、奈良や鎌倉の長谷寺と並ぶ大観音像がつくられ

江戸三十三観音霊場第22番札所として尊崇を集めました。

しかし、昭和20年(1945)の空襲で多くを焼失。

戦後再建され、宗門の専門僧堂ならびに観音信仰の聖地として、再興を果たしました。

 

 

長谷寺の観音堂と「麻布大観音」は、昭和52年(1977)に再建されたもの。

像は大内青圃の制作によるもので、高さ3丈3尺(約10m)あるクスノキの一木彫り。

木造としては国内最大級の大観音像で、顔は香淳皇后がモデルといわれ

左手に宝瓶、右手には錫杖を持ち、観音と地蔵両方の徳を持つとされています。

 

長谷寺の次は、伊勢半本店 紅ミュージアムへ。

 

 

伊勢半本店 紅ミュージアムは、港区南青山6丁目に所在する企業ミュージアム。

江戸時代から続く紅屋「伊勢半本店」が、文政8年(1825)の創業時から今日まで守り続けている

紅作りの技を伝えるミュージアムで、紅の歴史的背景などを紹介する資料室と

紅の色彩的な魅力を体験することができるサロンといった、2つのゾーンから構成されています。

 

伊勢半本店 紅ミュージアムの次は、おやつ&お土産購入タイム。

 

 

今回は、港区南青山6丁目にある、モンロワール 青山店や

南青山5丁目にある、CLINTON ST. BAKING COMPANYなどをご紹介。

雨が降った日も、おやつはしっかりいただきました。

 

おやつタイムの次は、常盤松の碑へ。

 

 

渋谷区東の常陸宮邸周辺は、かつて皇室の御料乳牛場だったところで

構内に樹齢400年を超える見事な松(戦災で焼失)がありました。

松は源義朝の側室で、義経の母として知られる常盤が植えたという伝説

(世田谷城主・吉良頼康の側室常盤との説もあり)から、常盤松と呼ばれていました。

この「常盤松の碑」は、御料地になる以前、ここが薩摩藩島津家の持地であった時代に

薩摩藩士によって建てられたものです。

 

常盤松の碑の次は、白根記念 渋谷区立郷土博物館・文学館へ。

 

 

白根記念 渋谷区立郷土博物館・文学館は、渋谷区東4丁目にある

郷土博物館と文学館を兼ね備えた施設。

前身は渋谷区立中央図書館内に、昭和45年(1970)に設置された郷土資料室で

昭和49年(1974)に元渋谷区議会議員の白根全忠氏から寄贈を受けた現在地に

渋谷区立白根記念郷土文化館を翌年開設。

後に全面改築が行なわれ、渋谷ゆかりの文学者を紹介する

文学館の機能をあわせて、「白根記念 渋谷区郷土博物館・文学館」として

平成17年(2005)にリニューアルオープンをしました。

 

 

23日は、郷土博物館・文学館を見学後、建物前で記念写真。

皆さん、撮影ご協力、有難うございました。

 

白根記念 渋谷区立郷土博物館・文学館の次は、國學院大學博物館へ。

 

 

國學院大學博物館は、渋谷区東4丁目に所在する大学博物館。

日本文化の講究に必要な文化財を収集・保存し、研究成果を公開するとともに

学内外の研究教育活動に役立つことを目的として設置された学内施設で

昭和3年(1928)年創立の「考古学陳列室」と昭和38年(1963)年創立の「神道学資料室」に

端を発し、両組織を統合した学術資料館や伝統文化リサーチセンター資料館の設置を経て

平成25年(2013)に國學院大學博物館が発足。

館内は、考古展示室・神道展示室・校史展示室といった常設展示室のほか

企画展示室もあり、様々な企画展が開催されています。

 

 

22日は、大学博物館見学後、建物前で記念写真。

皆さん、撮影ご協力、有難うございました。

 

國學院大學博物館の次は、渋谷氷川神社へ。

 

 

渋谷氷川神社は、渋谷区東2丁目に鎮座する

素盞鳴尊・稲田姫命・大己貴尊・天照皇大神を祀る、旧下渋谷村と下豊沢村の鎮守社。

創建年代は不詳ですが、日本武尊が東征の折、この地に素戔嗚尊を勧請したという説があり

古い歴史があります。

 

 

また、境内にある氷川の杜公園には相撲場の跡があり

大井の鹿島神社、世田谷八幡宮とともに江戸郊外三大相撲の一つとして人気があった

金王相撲が行なわれていました。

こちらでは、現在も少年相撲大会などが行なわれています。

 

渋谷氷川神社の次は、商和稲荷神社へ。

 

 

商和稲荷神社は、渋谷区東1丁目、明治通り東交番前交差点の片隅に鎮座する神社。

由緒等詳細は不明で、狭いスペースに鳥居と小さな社があります。

 

商和稲荷神社の次は、金王八幡宮へ。

 

 

金王八幡宮は、渋谷区渋谷3丁目に鎮座する応神天皇を御祭神として祀る神社。

渋谷氏の祖・河崎基家が寛治6年(1092)に創建した古社で

八幡宮は、基家の子・重家(堀河天皇より渋谷の姓を賜る)が鎌倉街道沿いの要所である

この地に館を構え居城(渋谷城)として以来、渋谷氏の氏神として尊崇されました。

社名は当初、渋谷八幡宮と称されましたが、嫡子がいなかった渋谷重家が祈願したところ

男の子(渋谷金王丸常光)を授かり、金王丸が大いに武功を立てたことから

その名声にちなんで「金王八幡宮」と称されるようになりました。

また、江戸時代になると、徳川家光の将軍就任祈願が行なわれ

慶長17年(1612)、守役の青山忠俊と乳母の春日局が現社殿を寄進。

社殿はこれまで何度か修理されましたが、江戸時代初期の建築様式をとどめており

貴重な建物として、区指定有形文化財に登録されています。

 

金王八幡宮の次は、豊榮稲荷神社へ。

 

 

豊榮稲荷神社は、渋谷区渋谷3丁目に鎮座する、宇迦之御魂命を御祭神として祀る神社。

渋谷駅近くにあった田中稲荷神社と、道玄坂にあった豊澤稲荷神社が合祀されたもので

昭和36年(1961)に現在地に移り、豊榮稲荷神社となりました。

 

豊榮稲荷神社の次は、尾崎豊記念碑へ。

 

 

尾崎豊記念碑は、渋谷区渋谷2丁目

渋谷クロスタワーのテラスに設置された尾崎豊の記念レリーフ。

尾崎豊が青山学院高等部に在学中、このビルの一角から

渋谷の街に沈む夕陽をよく眺めていたそうで、彼の三回忌法要に際し

平成7年(1995)に記念碑が建立されました。

 

 

24日は、尾崎豊記念碑と一緒に記念写真。

皆さん、撮影ご協力、有難うございました。

 

尾崎豊記念碑の次は、宮益御嶽神社へ。

 

 

宮益御嶽神社は、渋谷区渋谷1丁目に鎮座する

日本武尊・秋葉の神(火之迦具土神)・大国主命・菅原の神(菅原道真)を御祭神として祀る神社。

創建は室町時代といい、狛犬が日本狼という全国的にも珍しい神社で

延宝年間(1673~1681)につくられたという日本狼の石像を社務所内に安置(非公開)。

社殿の前に鎮座している日本狼の狛犬は、原形をモデルに

多田瑞穂氏によって制作されたブロンズ像です。

また、境内には「炙り不動」(宮益不動尊内)と呼ばれる不動尊石像が祀られており

富を増やすといわれ、崇敬を集めています。

 

こんなふうにあちこちご案内して、渋谷駅でお散歩は終了。

 

 

お散歩後の有志のメンバーさんたちとの打ち上げ懇親会は

金の蔵 渋谷東口店で開催しました。

 

ご参加くださいました皆様、長時間お付き合いいただき、誠に有難うございました。

 

それでは、本年もよろしくお願いいたします。

 

東京お散歩教室

http://tokyo-osampo.com