鶯谷~三ノ輪散歩 12月20日(土) | 東京散歩道

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「東京お散歩教室」主宰、小島信康が綴る身近な街の素敵発見探訪記。

こんばんは(^-^)/


今回は20日(土)に開催しました東京お散歩教室

「鶯谷~三ノ輪散歩」の様子を簡単にご紹介します。


出発は鶯谷駅北口から。


まずは、元三島神社へ。





元三島神社は、大山祇命と伊佐那岐命をご祭神として祀る神社。

弘安の役で武功をあげた河野通有ゆかりの神社で

下谷七福神の寿老神も祀られています。


元三島神社の次は、真言宗智山派「西蔵院」の境外不動堂で

「御行の松」があることで知られている西蔵院不動尊へ。




御行の松は、江戸期から根岸の大松と人々に親しまれ

「江戸名所図絵」や歌川広重の錦絵にも描かれた名木。

初代の松は、大正15年に天然記念物の指定を受けますが、昭和3年に枯死。

その後植えられた二代目も枯死してしまい、現在は三代目が

写真の「初代御行の松」の横に立っています。




御行の松を見た後は、落語の「根岸お行の松 因果塚の由来」に因んで

地元の有志が建てたという「因果塚(狸塚)」をチェック。




西蔵院不動尊を出た後、早くも「竹隆庵 岡埜」根岸本店でお買物タイム。

名物「こごめ大福」の他、メンバーさんのお一人が「カリーどら焼き」にチャレンジ!


お買物の後は、小野照崎神社へ。




小野照崎神社は、平安時代前期の公卿で文人だった小野篁を主祭神とし

相殿に菅原道真を祀る学問や芸能にご利益があることで知られる神社。

渥美清さんが売れない時代に、禁煙の誓いを立てて願掛けしたところ

「男はつらいよ」の出演依頼が来たというエピソードから

若手芸能人やアーティストの参拝が絶えないといいます。




お参りが済んだところで記念写真。

皆さん、撮影ご協力有難うございました(^-^)/


小野照崎神社を出て、法昌寺に向かう途中、またしてもお買物タイム。





これまで買えなかったのに、この日は「肉のえびすや」さんのショーケースに

揚げたてのコロッケや特製メンチカツがずらり!

その場で試食会となりました。




試食会の後は、法昌寺をお参り。

法昌寺は、下谷2丁目にある法華宗本門流の寺院。

境内には、下谷七福神の毘沙門天が祀られている他

たこ(八郎)地蔵が本堂の前に立っています。




元プロボクサーたこ八郎の姿をした「たこ(八郎)地蔵」。

このお地蔵様は、法昌寺がたこさんの菩提寺だったことから

由利徹さん、赤塚不二夫さん、山本晋也監督らによって

昭和60年に造立されました。


法昌寺の次は、下谷七福神の「三面大黒天」が有名な浄土宗の寺院「英信寺」へ。





三面大黒天とは、3つのお顔をもつ大黒様。

正面が大黒天、向かって右が弁財天、左が毘沙門天です。

この三面大黒天は、弘法大師作と伝えられ、英信寺創建時から安置され

古くから信仰を集めています。


英信寺の次は、入谷鬼子母神へ。




「恐れ入谷の鬼子母神」でお馴染みの眞源寺は

下谷1丁目にある法華宗本門流の寺院。

こちらには日蓮上人の尊像とともに、悪神から改心し

安産・子育の守護神となった鬼子母神が祀られています。

(鬼は角ない鬼の字)


入谷鬼子母神の次は、台東区生涯学習センター1階

台東区立中央図書館内に設けられている「池波正太郎記念文庫」を見学。

(館内撮影不可)


池波正太郎記念文庫の次は、江戸下町伝統工芸館へ。




江戸下町伝統工芸館は、浅草ひさご通りにある台東区立の工芸館。

2階展示コーナーには、台東区の職人たちの本物の技術が凝縮された

伝統工芸品約45種類350点が常設展示されており

1階では、伝統工芸品の製作実演(土曜・日曜)が行われています。


江戸下町伝統工芸館の次は、三島屋さんへ。





三島屋は千束3丁目にある、たこ焼き・今川焼き・焼きそばなどを売っている

知る人ぞ知る昭和レトロなお店。(店内・持ち帰りどちらもOK)

写真の今川焼きは、なんと1個80円!

皆さん、いよいよ本降りとなった雨も気にせず

お店の前でアツアツの今川焼きをご堪能(笑)


三島屋さんに寄った後は、吉原弁財天へ。




吉原弁財天は、吉原神社の飛び地境内。(昭和10年に吉原神社と合祀)

敷地内には、弁財天像を安置する祠があります。

また、かつてこのあたりには、「花園池」や「弁天池」と呼ばれた池があり

大正12年の関東大震災のときには、多くの人々が炎を逃れて池に飛び込み

490人が溺死するという悲劇が起きました。

そこで、こちらには、亡くなった人たちを供養する観音像も立っています。


吉原弁財天の次は、吉原神社へ。




吉原神社は、千束3丁目にある倉稲魂命と市杵嶋姫命をご祭神として祀る神社。

かつて新吉原遊郭の大門の手前に鎮座していた玄徳稲荷社と

廊内四隅の守護神であった榎本稲荷社、明石稲荷社、開運稲荷社、九郎助稲荷社の

5つの稲荷社が合祀され、明治5年に吉原神社として創建。

その後、吉原弁財天が合祀されました。

かつて遊女たちの崇敬を集めたことから、女性の様々な願いが叶うということで

現在は、多くの一般女性が、ご利益を求めてお参りに訪れるそうです。


吉原神社の次は、鷲神社へ。





鷲神社は、千束3丁目にある天日鷲命と日本武尊を祀る神社。

11月の酉の日に行われる「酉の市」で全国的に知られており

その時期は大賑わいとなりますが、12月の境内はいたって静か。

参拝者は我々だけでしたので、一人ずつゆっくり「なでおかめ」に触り

幸福祈願をしてきました。


鷲神社の次は、正宝院(飛不動尊)へ。



正宝院は、竜泉3丁目にある天台宗単立系の寺院。

本尊は木造不動明王坐像で、「飛不動」の通称で親しまれています。




飛不動は、大和国大峯山からこの地に、一夜にして飛び帰った伝説が残る

空飛ぶお不動様。

絵馬には、空飛ぶお不動様と飛行機が描かれ、「落ちない」ことから

受験生や航空関係者の崇敬を広く集めています。


このように、台東区内の様々な見どころを巡り、三ノ輪駅に到着。




お散歩終了後、ご希望されたメンバーさんたちと軽く忘年会をして、解散となりました。


ご参加くださいました皆様、長時間お付き合いいただき、誠に有難うございました。


それでは、次回のお散歩も、どうぞよろしくお願い致します。


東京お散歩教室

http://tokyo-osampo.com