鶯谷~三ノ輪散歩 12月13日(土) | 東京散歩道

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「東京お散歩教室」主宰、小島信康が綴る身近な街の素敵発見探訪記。

こんばんは(^-^)/


今回は13日(土)に開催しました東京お散歩教室

鶯谷~三ノ輪散歩 」の様子を簡単にご紹介します。


出発は鶯谷駅北口から。


まずは、元三島神社へ。




元三島神社は、大山祇命と伊佐那岐命をご祭神として祀る神社。

弘安の役で武功をあげた河野通有ゆかりの神社で

下谷七福神の寿老神も祀られています。


元三島神社の次は、西蔵院不動尊へ。




西蔵院不動尊は根岸4丁目にある真言宗智山派寺院「西蔵院」の境外不動堂です。

不動堂をお参りした後、三代目「御行の松」と一緒に記念写真。

皆さん、撮影ご協力有難うございました。


西蔵院不動尊を出た後は、下谷に入り、下町の路地をお散歩。




下谷2丁目にある快哉湯。

快哉湯は、明治末頃の創業という歴史ある銭湯。

現在の建物は、昭和初期に建てられたものだそうで

「これぞ昭和の銭湯」といった風格が伝わってきます。


快哉湯の佇まいをチェックした後は、小野照崎神社へ。




小野照崎神社は、平安時代前期の公卿で文人だった小野篁を主祭神とし

相殿に菅原道真を祀る学問や芸能にご利益があることで知られる神社。

渥美清さんが売れない時代に、禁煙の誓いを立てて願掛けしたところ

「男はつらいよ」の出演依頼が来たというエピソードから

若手芸能人やアーティストの参拝が絶えないといいます。




また、境内には、文政11年(1828)に築造された富士塚「下谷坂本富士」があり

こちらは、国の重要有形民俗文化財に指定されています。


小野照崎神社の次は、下谷2丁目にある法華宗本門流の寺院「法昌寺」へ。




法昌寺に到着すると、救世観世音菩薩を祀る観音堂の脇に立つ寒桜が

花を咲かせていました。




こちらは、元プロボクサーたこ八郎の姿をした「たこ(八郎)地蔵」。

このお地蔵様は、法昌寺がたこさんの菩提寺だったことから

由利徹さん、赤塚不二夫さん、山本晋也監督らが発起人となって、昭和60年に造立。

本堂の前に立っています。


法昌寺の次は、英信寺へ。




英信寺は、下谷2丁目にある浄土宗の寺院。

本尊は阿弥陀如来で、本堂の左手には、下谷七福神の「三面大黒天」が祀られています。




三面大黒天とは、3つのお顔をもつ大黒様。

正面が大黒天、向かって右が弁財天、左が毘沙門天です。

この三面大黒天は、弘法大師作と伝えられ、英信寺創建時から安置され

古くから信仰を集めています。


英信寺の次は、入谷鬼子母神へ。




入谷鬼子母神でお馴染みの眞源寺は、下谷1丁目にある法華宗本門流の寺院。

こちらには日蓮上人の尊像とともに、悪神から改心し、安産・子育の守護神となった

鬼子母神が祀られています。(鬼は角ない鬼の字)




また、眞源寺は下谷七福神の福禄寿でもあり

境内には可愛らしい福禄寿像が安置されています。


入谷鬼子母神の次は、池波正太郎記念文庫へ。




池波正太郎記念文庫に向かう途中、「竹隆庵 岡埜」入谷店で、こごめ大福を購入。

こごめ大福は、米の粒が残っている餅の中に、甘すぎない餡が入った大ぶりの大福。

ヨモギと白の2種類があり、私はヨモギを選びました。




池波正太郎記念文庫がある台東区生涯学習センター。

池波正太郎記念文庫は、生涯学習センター1階の台東区立中央図書館内に

設けられており、池波正太郎の作品に関する資料や復元された書斎

著作・自筆原稿・絵画などを無料で見学することができます。(撮影は不可)


池波正太郎記念文庫の次は、江戸下町伝統工芸館へ。




江戸下町伝統工芸館は、浅草ひさご通りにある台東区立の工芸館。




2階展示コーナーには、台東区の職人たちの本物の技術が凝縮された

伝統工芸品約45種類350点が常設展示されており

1階では、伝統工芸品の製作実演(土曜・日曜)が行われています。


江戸下町伝統工芸館の次は、三島屋さんへ。





三島屋は千束3丁目にある、たこ焼き・今川焼き・焼きそばなどを売っている

知る人ぞ知る昭和レトロなお店。(店内・持ち帰りどちらもOK)

写真の今川焼きは、なんと1個80円!

みんなで、今川焼きやたこ焼きを買って、美味しくいただきました。


おやつタイムの後は、千束3丁目にある吉原弁財天を訪問。




吉原弁財天は、吉原神社の飛び地境内。

弁財天像を安置する本宮は、平成24年に改修工事が行われ

壁一面には、東京藝大・武蔵野美大・多摩美大の卒業生たちによる

壁画が施されています。




また、かつてこのあたりには、「花園池」や「弁天池」と呼ばれた池があり

大正12年の関東大震災のときには、多くの人々が炎を逃れて池に飛び込み

490人が溺死するという悲劇が起きました。

そこで、こちらには、亡くなった人たちを供養する観音像も立っています。




池は、その後、吉原電話局(現NTT吉原ビル)建設のために埋め立てられ

現在は、境内にある小さな池が、わずかに名残を留めています。


吉原弁財天の次は、吉原神社へ。




吉原神社は、千束3丁目にある倉稲魂命と市杵嶋姫命をご祭神として祀る神社です。

かつて新吉原遊郭の大門の手前に鎮座していた玄徳稲荷社と

廊内四隅の守護神であった榎本稲荷社、明石稲荷社、開運稲荷社、九郎助稲荷社の

5つの稲荷社が合祀され、明治5年に吉原神社として創建。

その後、吉原弁財天が合祀されました。

かつて遊女たちの崇敬を集めたことから、女性の様々な願いが叶うということで

現在は、多くの一般女性が、ご利益を求めてお参りに訪れるそうです。


吉原神社の次は、鷲神社へ。





鷲神社は、千束3丁目にある天日鷲命と日本武尊を祀る神社。

11月の酉の日に行われる「酉の市」で全国的に知られており

その時期は大賑わいとなりますが、12月の境内はいたって静か。

夕暮れ時、お参りしていたのは、私たちだけでした。


鷲神社の次は、正宝院(飛不動尊)へ。




正宝院は竜泉3丁目にある、木造不動明王坐像を本尊とする天台宗単立系の寺院。

こちらのお不動様は、大和国大峯山からこの地に、一夜にして飛び帰った

伝説が残ることから、空飛ぶお不動様「飛不動」として親しまれています。

また、「落ちない」ことから、多くの受験生や航空関係者の崇敬を集めています。


このように、台東区内の様々な見どころを巡り、三ノ輪駅に到着。




お散歩終了後、ご希望されたメンバーさんたちと軽く忘年会をして、解散となりました。


ご参加くださいました皆様、長時間お付き合いいただき、誠に有難うございました。


それでは、次回のお散歩も、どうぞよろしくお願い致します。


東京お散歩教室

http://tokyo-osampo.com