早稲田大学坪内博士記念演劇博物館 | 東京散歩道

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「東京お散歩教室」主宰、小島信康が綴る身近な街の素敵発見探訪記。

こんばんは(^-^)/


今回は今東京お散歩教室 でも立ち寄らせていただいている

早稲田大学坪内博士記念演劇博物館 』を紹介します。


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建物外観、館内は撮影禁止


こちらの建物は、早稲田大学文学部を設立した坪内逍遥博士の

古稀と「シェークスピヤ全集」の完訳を記念して、1928年10月に

各界の有志の協賛によって建設された博物館です。


解説員さんのお話では、建設にあたっては坪内逍遥博士も

私財の大半を投げ打ったとのことです。


建築の意匠は博士の発案により、イギリスのエリザベス朝の様式で

シェイクスピア時代の劇場「フォーチュン座」を模し

早稲田大学理工学部の今井兼次教授らが設計。


構造は鉄筋コンクリート造、地上3階、地下1階で

内部は逍遥記念室をはじめ、八つの展示室と図書閲覧室があります。


写真で、お見せできないのが残念ですが、きしむ木の床、高い天井

仄暗い照明、凝った階段の手摺などなど、展示の充実ぶりは

もちろんですが、その館内の素晴らしさを、是非多くの人に体験して

もらいたいと、私などは訪れるたびに思っています。


また、外部は実際にシェイクスピア劇が上演できるようになっていて

建物正面が舞台、2階の廊下は上舞台、建物両翼は桟敷席で

建物前の広場が、一般席となる仕組みになっています。


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なお、正面舞台上に掲げてあるラテン語は「全世界は劇場なり」という

意味だそうで、博士の演劇芸術に対する熱い想いが伝わってきます。


建物自体が芸術作品といえる非常に見応えあるミュージアム。


アートを志している方などは、間違いなく刺激を得られると思います。


無料で見学できますので、是非訪れてみてください(^O^)/


『早稲田大学坪内博士記念演劇博物館』

東京都新宿区西早稲田1‐6‐1(早稲田大学キャンパス内)

開館時間・休館日はホームページから確認してください。

http://www.waseda.jp/enpaku/index.html