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世間ではお盆休みに入っている方もいらっしゃるでしょう。
お盆は13日に迎え火を焚き、16日に送り火を焚きます。
当サロンでもお盆のお花のご注文をいただき、納品いたしました。
小さなお仏壇に、対で飾るプリザーブドフラワーやアーティフィシャルフラワーのアレンジメントを贈りたいというご依頼でした。
実際、高さ20cm弱の小さめアレンジメントです。
このアレンジを納品したときのエピソードを聞いてください。
商品を見ていただこうと袋から出したとき、「わぁ、スズランだ」と言って口元を両手で覆ったご注文主様。そして瞬時に目に涙をためていらっしゃいました。
すると、こんなお話をしてくださいました。
仏様はご注文主様のお姉さんのご主人、義理のお兄さんにあたる方です。
ご葬儀のときに、奥様(ご注文主様のお姉さん)が棺の中に、折り紙で作ったスズランを入れたそうです。
故人様が好きな花だったのか、それともご夫婦の間にスズランにまつわる思い出があるのかは、ご注文主様にもわからないそうですが。
なので、アレンジメントにスズランが入っていることに驚かれたのです。
もちろん、私はこのスズランのことは知りませんでした。
ですが、なんとなくいちばん最初に手に取った花材がスズランだったのです。
不思議ですが、何かが通じたのかもしれませんね。
お花の注文をいただけば、どんな用途であろうと喜んでいただけるようお作りしております。
今回も色合いなどを喜んでいただけたのですが、それ以上に心に寄り添うことができたような気がして、私自身、とても満たされた気分でした。
ご注文主様の涙にもらい泣きした気もするし、私の作ったものが誰かの心を癒せたことで「よかった」と思った涙だったのかわかりませんが、
浄化効果の高い涙が出てきました。
帰ってこられた仏様と、ご家族やご親族のみなさまが温かく穏やかな時間を過ごしてされることを、心から願っております
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