宮崎へ来ることを「来宮(らいぐう)」、宮崎へ帰ることを「帰宮」と言いますか?。 | みやざきのコト

みやざきのコト

宮崎県で生活していた頃の記憶や帰省した時のコトなど宮崎に関するコトの備忘録。宮崎観光の参考に、昔の宮崎を懐かしむきっかけにでもなれば幸いです。

「広島県はコンサートやライブで飛ばされることが多い」というネット記事を読みました。

 

西日本だと大阪、福岡はだいたいコンサートに組まれているけど、広島は飛ばされるとのことが多く、通称「広島飛ばし」なんて言葉もあるようです。

 

広島にもアリーナがある訳ですが、広島のアリーナ運営会社は「県民スポーツのための施設なのでスポーツ利用が優先」ということで、コンサートの会場として日程を抑えるのが難しいとのことでした。

 

広島って野球の球場もあるし、サッカーのスタジアムとか充実していそうなのに飛ばされるんですね。

 

この「広島飛ばし」の記事に関して、広島市民と思われる方が「来広(らいこう)」という言葉を使われていました。

 

「来広」とは調べてみるとやはり「広島へ来る、広島を訪れる」という意味のようです。

 

その都道府県を訪れることを「来〇」、その都道府県へ帰ることを「帰〇」と表現したり、政治家の方が外国を訪れたりした場合などに、その国名を漢字一文字で表現し、新聞の見出しだったり、テレビのテロップなど、文字数を少なくして表現する場合に、見掛ける場合はありますよねね。

 

私が記憶する限りだと、国内だと北海道の「来道(らいどう)」、東京と京都の「上京(じょうきょう)」、「来京(らいきょう)」、「帰京(ききょう)」、大阪の「来阪(らいはん)」、「帰阪(きはん)」、熊本の「来熊(らいゆう?らいぐま?)」、「帰熊(きゆう?きぐま?)」鹿児島の「来鹿(らいか?きか?きろく?らいろく?)」、「帰鹿(きか?きろく?)」は見聞きした記憶があるのですが、他の都道府県はピンと来ません。

 

しかし、調べてみたところ、ほとんどの都道府県が「来〇」、「帰〇」と表現することがあるようでビックリしました。

 

宮崎の場合をネット検索すると、宮崎へ来ることを「来宮(らいぐう)」、宮崎へ帰ることを「帰宮(きぐう)」と書かれている情報がチラホラ見受けられます。

 

ただし、詳しくチェックしたわけではありませんが、宮崎日日新聞などの地方新聞や県の公式などでは使われている言葉ではないようです。

 

しかし、宮崎神宮や宮崎大学などのネットにアップされている文章などでは使われていますね。

 

宮崎の「宮」は宮城と被るじゃんと思ったら、宮城は「帰仙(きせん)」がメジャーらしいです。

 

仙台以外の宮城の人は何と言うのか気になるところですけどね。

 

福岡県の場合、「福」は福島、福井と被るし、「岡」は岡山と被りますが、「来福(らいふく)」「帰福(きふく)」のようです。

 

けど、例えば宮崎出身の人間は、宮崎の実家へ帰る場合は「帰省」といいますが、出張などで一時的に宮崎在住の人が、他県から宮崎へ帰る場合はやっぱり「帰宮」という表現になるのかな。

 

一般的には「宮崎へ戻る」という表現だと思いますけどね。

 

ただ、宮崎の実家を手放した私ら家族の場合、両親もこちらへ移住させたわけなので、宮崎へ行くことを「宮崎へ帰省」とか「宮崎へ帰る」と表現するのは何か心に引っ掛かるものがあります。

 

帰省の「省」は親の安否を問う意でもあるらしいので、私らの場合は正しい表現ではなくなった訳ですよね。

 

もう私の場合は、宮崎へは「帰省」や「帰る」ではなく、たぶん正しい表現は「宮崎へ行く」ですよね。

 

「宮崎へ戻る」、「宮崎へ帰る」という表現も、また宮崎に住む場合ならその表現で間違いないと思いますが、宮崎に数日程度行く場合は「宮崎へ行く」ですよね。

 

両親は本籍などはそのままなんですが、私は本籍などすべて今の生活圏に変更しています。

 

宮崎に住んでいたのは18年、大学進学から今まで30年以上は今の生活圏にいる訳なので、こちらでの生活はもう日南での倍以上になります。

 

両親が宮崎に住んでいる間は、周囲からお盆や年末年始の予定を聴かれた際に「宮崎へ帰省します」と普通に使っていましたが、もう私は「宮崎へ帰省」という表現は使えないんだなぁと思うと、なんか物悲しい気持ちになってしまいました。